「数字イメージファイル」をつかうと定量的情報を簡単におぼえることができます。

先日、タイの首都バンコクに行ったらとても高いタワービルディングがありました。しらべたら、「バイヨーク・タワー II 」といって高さは 304 メートルでした。

バイヨーク・タワー II (ウィキペディア) >>
 
そこで、栗田式SRS記憶法の「数字イメージファイル」(注)をつかって高さをおぼえてみました。

304 は 0304 ととらえます。「数字イメージファイル」によればそれぞれの数字イメージはつぎのとおりです。語呂あわせをつかって数字をイメージにします。

03=王座(オーザ)
04=鷲(ワシ)

バイヨーク・タワー II をよく見て、その頂上に「王座」があって、そのうえに「鷲」がとまっているとイメージします。これで、バイヨーク・タワー II を見るたびにあるいはおもいだすたびに、「王座」とそこにとまっている「鷲」がイメージされ(想起され)、高さが 0304 メートルであることがわかります。


同様なことを東京スカイツリーでもやってみました。高さは 634 メートルです。634 は 0634 ととらえます。数字イメージはつぎのとおりです。

IMG_0813

06=オウム
34=ミシン

スカイツリーの頂上にカラフルで巨大な「オウム」がとまっていて、その「オウム」はくちばしに「ミシン」をくわえています。目をとじてしっかりイメージします。「スカイツリー+オウム+ミシン」を1枚の画像としてしっかりイメージできるようにします。これで、スカイツリーを見るたびに「スカイツリー+オウム+ミシン」のイメージがおもいおこされ、高さが 0634 メートルであることも想起できるようになります。


数字イメージはこのようにつかいがってがよく、いつでもどこでもさまざまな対象に対して活用できます。

定量的情報をおぼえておくとさまざまな物が容易に比較できるようになり便利です。その分野のスケール感が生じてきます。また対象を定量的にもとらえられるようになると物事を客観的に認識できるようになります。

ある分野にとてもくわしい人あるいはその分野の専門家は、定性的情報にくわえて定量的情報についてもよく記憶しているものです。自分のすきな分野をまなびその分野にくわしくなろうとおもったら定性的情報だけでなく定量的情報もしっかりおぼえていかなければなりません。そもそも素人とプロのちがいはその点にあります。

自分が興味をもっている分野については「数字イメージファイル」をつかって定量的情報もどんどんおぼえていくのがよいでしょう。


▼ 注:引用文献
栗田昌裕著『絶対忘れない!記憶力 超速アップ術』日本文芸社、2010年5月30日
絶対忘れない! 記憶力超速アップ術 (日文新書)

栗田昌裕著『記憶力がいままでの10倍よくなる法』三笠書房、2002年6月10日

栗田昌裕著『栗田博士のSRS記憶法』 ダイヤモンド、1993年3月18日
栗田博士のSRS記憶法―潜在能力をぐんぐんひきだす