JTBパブリッシング「大人の遠足 BOOK」シリーズの『奥多摩・奥武蔵・秩父 人気の山 50』と『山あるき12カ月 関東周辺』とを比較してみると、情報の並列と直列のちがいがわかっておもしろいです。

前者は、地域別にさまざまな山を配列しています。他方後者は、時間軸にそってさまざまな山を配列しています。たくさんの山々は、地理的・空間的に配列することもできますし、一方で時系列に配列することもできます。前者は並列であり後者は直列です。

後者は、季節感があらわれていて読み物としてもおもしいです。地理的・空間的に本来は存在する山々を、季節に注目してその旬をとらえ、時系列にならべれば物語になってしまいます。ここに読み物をつくるひとつのヒントがあります。時間的にならべるからこそ物語になり読み物としてもおもしろくなるのです。

情報処理の観点からは、<並列処理>→<直列> の順序が自然なやりかたでしょう。

直列には、並列的に整理された多様な情報を統合する作用があり、それが1本のストーリーを生みだしていくのだとかんがえられます。
 

▼ 引用文献
『奥多摩・奥武蔵・秩父 人気の山 50』 (大人の遠足BOOK) 、JTBパブリシング、2010年9月17日
奥多摩・奥武蔵・秩父 人気の山50 (大人の遠足BOOK)

中田真二著・写真『山あるき12カ月 関東周辺』 (大人の遠足BOOK)、JTBパブリッシング、2011年7月22日
山あるき12カ月 関東周辺 (大人の遠足BOOK)


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