NHK DVD BOOK『おとなの基礎英語 シンガポール・香港・タイ』をうまくつかって想像・記憶・想起の練習をすれば英会話が自然に理解できます。
学習の効果をあげるためにつぎの手順でDVDを利用します。
1. 目を閉じて音声だけを聞きながら映像を想像する
2-1. テキスト(字幕)をオフにして視聴する
2-2. テキスト(字幕)をオンにして確認する
3. 目を閉じて音声だけを聞いて、映像を想起しながら英会話を理解する
1. 目を閉じて音声だけを聞きながら映像を想像する
- 目を閉じて、DVDの音声のみを聞き、どのようなシーン(動画)がながれているか、自由に想像してみます(注1)。
- まずは “Week 1” の4つエピソードについてトライしてみるとよいでしょう。
2-1. テキスト(字幕)をオフにして視聴する
- テキスト(字幕)をオフの設定にします。
- DVD を普通に視聴し、自分の意識のなかに映像と音声をしっかりインプットします。
- 人物だけでなく、その周辺や背景もしっかり見ます。
- 自分の想像と実際の映像との相似点・相異点を確認します。
- 事前に想像の訓練をしておくと、通常よりも鮮明に映像を見ることができます。
- 音声だけのときよりも、それに映像がくわわった場合の方が段違いによく理解できることがわかります。
- DVD をただ漠然と視聴する場合よりもはるかによくインプットができ印象にのこります。
2-2. テキスト(字幕)をオンにして確認する
- 今度は、テキスト(字幕)をオンの設定にします。
- DVD を視聴し、映像(イメージ)と音声とともに英会話をテキスト(文字)で確認します。
- テキスト(字幕)をしっかり見るとともに、周辺視野をつかって背景や風景もしっかり見ます。
- それぞれのテキストを映像のなかにうめこむようにして、それぞれのフレーズをそれぞれのシーンにむすびつけて記憶します(図1&2)。
- 映像(イメージ)をフレーズを記憶するためのベースとしてつかいます。
- 単語や文法など不確かなところがあったら BOOK(書籍)で確認します。

(英文もイメージの一部としてとらえる)

図2 映像(イメージ)とテキスト(フレーズ)をしっかりむすびつけて記憶する
3. 目を閉じて音声だけを聞いて、映像を想起しながら英会話を理解する
- ふたたび目を閉じて、DVD の音声のみを聞き、映像を想起しながら英会話を理解します。
- それぞれのシーンと英会話がほとんどすべて理解できるとおもいます。
- 不確かなところがもしあったら、DVD あるいは BOOK(書籍)をもう一度みて確認します。
上記の過程には、想像と記憶と想起の訓練がふくまれます(注2)。英会話の音声はただ音としてとらえるのではなく、イメージ(心象)を基盤にしてそれに言語をむすびつけて記憶するのがポイントです。そうすれば、その場面のイメージをおもいだすことにより、英会話のフレーズも自然にうかびあがってくるようになります。
▼ 注1
「おとなの基礎英語」をテレビ放送ですでに見たことがある人は、当時の記憶をおもいおこし、想像ではなく想起するようにします。
▼ 注2
人がおこなう情報処理(インプット→プロセシング→アウトプット)のなかで想像や記憶・想起はプロセシングにあたります。
▼ 引用文献
NHKテレビ DVD BOOK『おとなの基礎英語 シンガポール・香港・タイ』2013年3月31日、主婦の友社
NHKテレビ DVD BOOK おとなの基礎英語 シンガポール 香港 タイ (NHKテレビDVD BOOK)※ この DVD は、シンガポール・香港・タイ(バンコク)の観光ガイドにもなっています。主人公の美佳と一緒に旅をしている気分になって、たのしみながら英会話がおぼえられます。「おとなの」となっていますが、おとなだけでなく中高生でも十分たのしめます。そして将来余裕ができたらこれらの地域を実際に旅行してみるとよいでしょう。治安もよくコンパクトに見所がまとまっているシンガポールはとくにおすすめです。
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