海外旅行でどこかの街あるいは都市を訪問しようとおもったら、Google Earth とストリートビューをつかってバーチャルツアーを先にしてみます。
1.「鳥の目」で見る
- 興味のある街を Google マップ で検索して表示します。
- 街のおおよその構造を記憶します。
- Google Earth にきりかえて「鳥の目」で街を大観します。
2.「犬の目」で見る
- ストリートビューにきりかえて、あるきながら「犬の目」で街中を見ます。
- 主要な通りや建物の名前をおぼえます。
- 自分の意識のなかに街をくみたてていきます。
- 好奇心をもって想像力をはたらかせます。
3.ランドマークを中心にして3Dで見る
- 3D 表示 にきりかえます。
- ランドマーク(高層建築物などの地域の景観を特徴づける目印)をきめます。
- ランドマークと周辺の建物や通りの位置関係をたしかめます。
- 3D表示を回転させながらさまざまな方角からながめます。
- 自分の意識のなかに街の構造を3次元的にはっきりとくみたてます。
この段階までくると、街の細部をさらにしらべるのがとてもおもしろくなってきます。背後の遠景や周縁部も気になってきます。街に関する興味が倍増します。
以上のように、1.「鳥の目」→ 2.「犬の目」→ 3.「ランドマーク3D」という3段階をふんでバーチャルツアーをやると認識が非常にふかまります(図)。
図 バーチャルツアーの3段階
海外旅行にでかけるときには事前にやってみる価値はとても大きいとおもいます。
しかし実際には行かなくてもやってみるとおもしろいです。熱心にとりくめば、場合によっては旅行した人よりも現地についてくわしくなれることがあります。これはおどろきです。
したがってバーチャルツアーをおこなってから、さらに現地を実際に旅行すれば鬼に金棒です。
現地に行かなければできないことはあきらかです。本場の料理を味わう。美術館や博物館にいく。コンサートをたのしむ。買い物をする。写真をとる。ドライブをする。南半球で星空を見る・・・
現地での行動は充実します。あらたな発見があり、やっぱり来てよかったとおもえるはずです。
▼ 参考文献
野口悠紀雄著『「超」旅行法』新潮社、1999年11月25日
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