野口悠紀雄著『「超」旅行法』第7章「一人旅で食事を楽しむ」では、レストランのさがし方やレストランでの留意点についてのべています。

■ レストランのさがし方
 
「一人でさまになるレストランのさがし方」は、一人旅におけるきわめて重要なノウハウである。ヨーロッパ旅行には、最大のノウハウであるといってもよいくらいだ。

つぎのような方法があります。

 1.『ミュシュラン』を下から(安い方から)見てゆき、下の方のレストランに行ってみます。雰囲気ではなく味だけを目的にやってきた一人客が何人もいることでしょう(女性の一人客さえいます)。ミシュランに掲載されているレストランなら味で失望することはありません。
 2.気に入ったレストランを発見できたら、くりかえしそこに行っています。

『ミシュラン』がカバーしていない地域では、
 
 4.クチコミ情報を参考にします。
 5.中華料理店に行ってみます。まずくて食べられないということはまずないです。
 6.格式あるホテルのレストランをえらびます。
 7.チェーン・レストランに行ってみます。とくにアメリカで有効です。
 8.レストランには入らず、購入したピザやサンドイッチですませるのもよいです。


■ 飲料水
外国でうっかり水をのむと下痢になります。飲み水は注文するものです。

ヨーロッパで飲み水をたのむと炭酸入りの場合が多いので、「ガスなし」(without gas)を明確につたえるようにします。

開発途上国の場合は「煮沸してありますか」(Has this water been boiled?)とききます(注)。


■ 英語が通じる
どこでも一般に英語が通じます。フランスでもすくなくともパリなら、予約から注文まで今やすべて英語でできます(メニューは英語では書いてありませんが)。

また食事中に、ウエイターやウエイトレスが「料理はどうですか?」(How is everything?)などと声をかけてくることが多いです。こんなときは怪訝な顔などせずに “Very good” “Perfect!” などと応じておけばよいです。


■ チップのはらい方
チップは10〜15%といわれています。クレジットカードで支払う場合は gratitude と書いてある欄に書きこます。多くの国においてレストランの会計はテーブルでおこないます。



▼ 参考文献
野口悠紀雄著『「超」旅行法』新潮社、1999年11月25日
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▼ 注
開発途上国では飲料水にとくに注意しなければ成りません。わたしがよく行くネパールなどでは市販のミネラルウォーターであっても信頼できるメーカーのもの以外は飲むと下痢になる場合があります。国際機関の検査によると多くのミネラルウォーターから大腸菌が検出されています。

煮沸してあれば大丈夫です。

信頼できるメーカーのミネラルウォーターが手に入らない場合、煮沸した飲料水(boiled water)がすぐにない場合は、コーラやファンタやスプライトなどを飲むようにしています。これら問題はありません。




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