情報収集(取材)をしてブログなどに記事を蓄積していくとその後の情報処理のためのポテンシャル(潜在能力)が自然に高まります。

これはたとえばダム湖に水をたくわえるようなことです。ダム湖に水が日々集積していって水量がふえて水位が高くなればポテンシャルも高まり、将来的な放水量が確保されます。いますぐに水をつかわなくても必要なときに必要なだけつかうことができるようになります。水力発電所であれば必要な発電量が確保できます。放水とは、情報処理でいうと将来的なアウトプットにあたります。

したがって湖に水をためるようにブログなどに情報(ファイル)を地道に蓄積していくことが大切です。情報を蓄積していくことはポテンシャルを高めることになり、蓄積量が多い人ほど情報処理のポテンシャルは高くなるといえます。

またこのときの注意点は、ポテンシャルを決めるのは量であって質ではないということです。ダム湖がもつポテンシャルを決めるのは水量であって水質ではありません。情報はまず量をもとめ、そのあとで質をたかめるようにしなければなりません。この量から質への原則をまもることが大事です。

この原則に反して「まずは、質のたかい情報を厳選して」などとかんがえていると先にすすめません。



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