Google Earth をつかえばある地域の全体像を簡単に見ることができます。旅行や調査などでどこかに出かけるときには その地域の Google Earth 画像を iPad に保存してもっていき、それを見ながらを現地をあるいてみるとよいです。
Google Earth は人工衛星が撮影した画像を基本にしているので普通の地図を見るよりもリアルな体験がえられます。
人工衛星が撮影した画像は以前は入手することはできませんでした。あるいは航空機が撮影した空中写真(航空写真)というものがありましたがこれも入手が非常に困難でした。
ところが2005年に Google Earth が登場してからは状況が一変しました。インターネットをつかって衛星写真が簡単にしかも無料で見られるようになったのです。
たとえば地形などは、現地をあるいているよりも Google Earth をつかった方がよくわかります。わたしはネパール・ヒマラヤで現地調査をしていていますが、地滑りの分布などは Google Earth をつかった方が現地をあるいているときよりもはるかに正確にわかります。これにはまいりました。
Google Earth の画像は毎年のように更新されていて、ヒマラヤ地域でもその解像度は次第に高くなっています。現在では、家が一軒一軒はっきり見える精度にまでなっています。
その地域の全体像を見ることはその地域を大観するといういうことであり、これは、理屈ではなく視覚的・空間的に全体像をとらえることです。現地をあるきながらこつこつとデータをあつめていく方法とはことなり、まるごとすっぽりと自分の内面に全体を一気にインプットしてしまう方法です。
大観により見通しがよくなり、現場での行動がやりやすくなり、その後の実りも多くなります。問題解決のための局所のせめかたもわかってきます。
Google Earth の登場はわたしたちの情報処理の方法を大きく発展させました。これはひとつの時代の転換であるといっても過言ではないでしょう。