取材の結果をブログをつかって記録していくとデータバンクが自動的に形成されてとても便利です。

かつて、データカードに取材の結果を記録していたときは、カードが大量にたまってくると、どうファイルし、保存し、検索し、利用するかという問題が発生していました。そのためにさまざまな工夫をしてデータバンクのシステムをつくっていました。

しかし現代では、ブログやその他のアプリあるいはインターネットが開発されたためにこれらの問題は解消されました。ブログは、データの保存・分類・検索などの機能をかねそろえたデータバンクのシステムとして利用できます。データの共同利用もできます。本当に便利な時代になりました。

したがって、あまりむずかしいことはかんがえずに、本を読んだり、どこかへでかけたり、人に会ったりして取材したことはどんどん記事にしてアップロード(アウトプット)していくのがよいでしょう。

なお、ブログの分類項目やタグクラウド(注)をつくるときには、まず、そのブログ全体の課題(テーマ)を明確にし、そのサブテーマ的なものを大項目主義で分類項目やタグクラウドにするとよいです。課題が不明確なままで、しかもこまかい分類をはじめると迷路にはまりこみ、せっかくのブログの機能がつかいこなせなくなります。


▼ 注
タグクラウド (tag cloud)とは、各記事につけたタグ(目印)をリスト化して表示し、その出現頻度をフォントサイズなどによって視覚的にあらわす仕組みです。

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