点メモは、点・点・点・・・と関連のある事柄が一列のつながりになるように時系列でメモするようにします。そうしておくと文脈的な連想がはたらき、全体を肉づけしておもいだしやすくなり、まとめの記録もつくりやすいです。
点メモが時系列にストーリーをなしてならぶと、連合してあるひろがりをもった領域として想起できるというわけです。情報のひとかたまりあるいは体験の玉(球)がつらなっておもいだせます。
しかし、その時その場でつけた点メモはしばらく時間がたつと、いったい何を意味した記録だったのかわからなくなることがあります。ごく簡単なメモは、長持ちしないことへの恐怖がつきまといます。
点メモが時系列にストーリーをなしてならぶと、連合してあるひろがりをもった領域として想起できるというわけです。情報のひとかたまりあるいは体験の玉(球)がつらなっておもいだせます。
しかし、その時その場でつけた点メモはしばらく時間がたつと、いったい何を意味した記録だったのかわからなくなることがあります。ごく簡単なメモは、長持ちしないことへの恐怖がつきまといます。
またこのような点メモは自分がわかればよいですが、よりすすんだ記録は他人が見てもわかるように記載されていなければなりません。
そこで、点メモをもとにしてメモの清書化(文章化など)をおこない、まとめの記録をつくります。点メモを要領よく時系列につけておけば、すくなくとも一週間以内ならそれらに正確に肉付けをして清書化(文章化)できます。
誰のための清書化かを明確にして、そのユーザーにとって疑問の余地なくひとつの意味にしかとれない明晰な表現をすることが大切です(注)。
▼ 参考文献
川喜田二郎著『KJ法 渾沌をして語らしめる』中央公論社、1986年11月20日
KJ法―渾沌をして語らしめる
▼ 注
点メモをもとに文章化してアウトプットするための手段として Twitter を利用するのもひとつの方法です。
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