取材活動をすすめるにあたっては、自分の専門外の事柄については、最小限おぼえることによって最大限につかえる骨格となる知識を身につけておくとよいです。

それぞれの専門分野については専門の固有技術がそれぞれにありますので、それをつかって取材あるいはデータの収集をどんどんすすめていけばよいです。

しかしたとえば聞き取り調査(インタビュー)などをするときに、自分の専門外のことが話題になることがよくあります。そのようなときには自分の専門外の知識もある程度はもっていないと相手の言っていることがよくわからないということがおきます。

したがって、自分の専門分野以外の事柄についてもある程度は勉強しておかなければなりません。とは言っても専門外のことを勉強するために長い時間をさくことはできません。そこで最小限おぼえることによって最大限につかえる骨格となるような知識を身につけるようにします

たとえば世の中は、無機界生物界人間界かによって取材や認識の仕方にカラーの相違がみとめられます。この点に注目して、これらの3つの分野についての大まかな知識をもつようにします。これだけでも情報がキャッチしやすくなり取材にあたってはずいぶん役立ちます。

最近は、それぞれの分野の骨格を解説したよくできたビジュアルな書籍がありますのでそれを利用するようにします。また空間記憶法が役立ちます。


▼ 参考文献
川喜田二郎著『KJ法 渾沌をして語らしめる』中央公論社、1986年11月20日
KJ法―渾沌をして語らしめる

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