体験(あるいは情報)のひとまとまりを玉(ボール)のようにイメージして、その要約や要点をツイート(アウトプット)すると情報処理がすすみます。
最近は、情報を投稿したり発信するための手軽な手段として Twitter(ツイッター)を利用している人も多いとおもいます。
最近は、情報を投稿したり発信するための手軽な手段として Twitter(ツイッター)を利用している人も多いとおもいます。
Twitter(ツイッター)とは、ツイート(tweet)とよばれる140文字以内の短文を投稿できるウェブサイト上の情報サービスであり、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコに本社をおく Twitter 社が運営しています。
人がおこなう情報処理の観点からこの Twitter をとらえなおすと、ツイートをするということは情報のアウトプットをするということです。
わたしたちの心のなかには、見たり聞いたり味わったりすることによってさまざまな情報がたえずインプットされています。感覚器官を通してはいってきたこのような情報は体験の倉庫(記憶の倉庫)に一旦たくわえられます。そしてプロセシングをへて、ツイート(言語)がアウトプットされるわけです。
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このような過程において、おもいついたことをやみくもにツイートするのではなく、つぎのような「体験の玉」をイメージしてからツイートすると情報処理がすすみます。
見たり聞いたり味わったりした体験のひとまとまり(情報のひとまとまり)を圧縮してボールのように玉として瞬時にイメージします。体験や情報をどこかでうまく区切ってひとまとまり(ユニット)をつくりだします。ひとつの体験がひとつのイメージの玉となります。そしてその玉のイメージの要約や要点を言語にしてツイートするようにします。これは、手軽にできる<プロセシング→アウトプット>のやり方のひとつです(図1)。
図1 見たり聞いたりしたことのひとまとまりを「体験の玉」
としてイメージし、その要約や要点をツイートする
としてイメージし、その要約や要点をツイートする
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それぞれのツイートは、体験あるいは情報のひとまとまりの見だしあるいはラベルとしても機能するようになります。つまり各ツイートをあとでみれば、それを書いたときにつくった体験の玉(イメージ)がおもいだせるのです。体験の玉(情報の玉)の構造は図2のようになります。
このように、イメージをえがいてツイートをすることにより、ひとつの情報の玉が強固に確立し完成します。図2 ツイート後の体験の玉の構造
体験の玉は、情報の本体とツイートからなります。ツイートは玉の表面構造です。体験あるいは情報の本体は自分の記憶倉庫にイメージとして保存されています。ツイート(言語)は、体験あるいは情報のひとまとまりの見だしあるいはラベルであって、体験そのものあるいは情報の本体ではないことに注意してください。
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このようなことをちょっと意識するだけでツイートを日々することが効果的な情報処理の訓練になります。このような訓練は現実をとらえる感覚を強化し、情報処理につかえる材料を記憶倉庫のなかににふやすことになります。
▼ 参考文献
栗田昌裕著『心と体に効く驚異のイメージ訓練法 — 体力・活力・気力・記憶力が一気に全開! 』廣済堂出版、1993年8月1日
心と体に効く驚異のイメージ訓練法―体力・活力・気力・記憶力が一気に全開! (広済堂ブックス)
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