アップルの定額音楽配信サービス「Apple Music」がはじまったことは、情報処理技術のクラウド化が今後ますます すすむことをしめしています。

音楽は以前は、レコードあるいはCDをショップで買ってきてきくものでした。それが、iTunes などがでてきてダウンロード購入をしてきくものになり、そして今度はストリーミングとクラウドをつかってきく仕組みに発展しました。

 (1)レコードあるいはCDを買ってきてきく
 (2)ダウンロードしてきく
 (3)ストリーミングとクラウドをつかってきく

これと同様な流れはアプリについてもありました。

 (1)CD-ROM を買ってきてパソコンにインストールしてつかう
 (2)ダウンロードしてインストールしてつかう
 (3)クラウド・アプリを利用する

さまざまなアプリが今日ではクラウド化してきています。最近では、会計ソフトがつぎつぎにクラウド化して話題になりました。

クラウドは、データ(各種ファイル)をクラウドにおいておき、必要なときにアクセスしてつかうのが特色です。

このような観点からは、ウェブメールもそもそもクラウドだったわけです。あるいはつかい方にもよりますがツイッターやフェイスブックやブログもクラウドです。

こうしたクラウド化の流れからいうと書籍もいずれクラウド化するのではないでしょうか。

 (1)書店で本を買ってきて読む
 (2)電子書籍をダウンロード購入して読む
 (3)ストリーミングで読む

現在は(1)と(2)が混在している段階です。こまかい技術は別にして将来的には(3)がおこり、書籍も所有する必要がなくなるのではないでしょうか。書籍も物ではなくなり、情報処理のひとつの手段として位置づけられます。


このように、購入して所有するという仕組みから、必要なときに必要な情報(ファイル)にアクセスして利用するという仕組みに変化していくとかんがえられます。これは非常に大きな変化です。

そして物を得るということから情報処理をするということに主眼がおかれるようになります。こうした情報化の流れは今後ともつづき、物質社会から情報社会へと世の中は転換してくのでしょう。

したがってこれからはひとりひとりが情報処理能力をみにつけ、みずからが情報処理の主体になることがもとめられます。クラウドとそれにつながる各種デバイス(端末)はそのための道具です


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▼ 追記
アップルは、2015年4月に「写真」アプリを登場させて写真もクラウドに対応させました。撮影した写真のオリジナルはクラウドにおいておけばよいようになりました(ただし一般的には iCloud Drive の増量が必要です)。アップルの開発の流れをみているとクラウド化の様子がよくわかります。
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