サントリーホール
サントリーホールでパイプオルガンの演奏をきき、ホールの共鳴空間にひたることができました。
サントリーホール・オルガン・プロムナード・コンサート(注)
ベートーヴェン作曲アレグレット ハ長調(M.M.カチョル編曲)音楽時計のための5つの小品からアダージョ・アッサイ ヘ長調メヌエット:アレグレット ハ長調アレグロ ト長調オルガン・トリオ第1番 ト短調第2番 変ホ長調第3番とフーガ ホ短調オルガン:マリア・マグダレナ・カチョル(2015年6月25日)
パイプオルガンとは鍵盤楽器のひとつであり、音階状に配列した大小様々のパイプに空気を送風して音を発する仕組みになっています。サントリーホールのパイプオルガンはパイプ総数5898本、世界最大級のパイプオルガンであり、大小さまざまなパイプが組みあわさり、繊細な音から壮大な音までその響きはすばらしいです。
パイプオルガンは普通の楽器とはことなり、楽器がホール(建物)の一部になっていて、ホールの建設時に楽器がくみこまれているところに特徴があります。パイプオルガンにとってはホールの空間全体が共鳴箱になっていて、ホール全体がいわば楽器になっているとかんがえるとわかりやすいでしょう。
普通の楽器の場合は、バイオリンやギターをみればあきらかなように弦の下に共鳴箱があり、そこで音が増幅・共鳴してわたしたちにつたわってきます。しかし今回は、それとはことなり共鳴箱のなかにはいって音楽をきくような体験です。共鳴箱という異空間のなかで響きそのものを体験するといった感じです。ここでは楽器の音をきくというようりも、自分の意識が共鳴空間全体にひろがっているような独特の体験ができます。
サントリーホール・オルガン・プロムナード・コンサートは、毎月1回、昼休みに公開している無料コンサートです。行けば誰でも入場できます。ほかの楽器では味わえないパイプオルガンの世界はおすすめです。