地球を事前に大観しておくと現地調査がより有意義になります。
近年は、人工衛星をつかった地球観測がさかんにおこなわれるようになり、地球を大観し、地球の全体象をつかむことが容易になりました。自然災害(防災)や環境保全などの分野ではこのような地球観測は欠かせないものになっています。
近年は、人工衛星をつかった地球観測がさかんにおこなわれるようになり、地球を大観し、地球の全体象をつかむことが容易になりました。自然災害(防災)や環境保全などの分野ではこのような地球観測は欠かせないものになっています。
ここでいう大観とは言語や理屈で概要をとらえたり、ポイントをピックアップしたり全体を要約して理解するのでもなく、対象を、視覚的にまるごとみることです。情報処理の観点からはまるごとインプットといってもよいでしょう。
一方、このような大観に対して、特定の地域の現地調査もさかんにおこなわれています。地球観測データには限界があり、その解像度がいくら高くなったといっても、現地の詳細は実際にそこに行ってみないとわかりません。このような現地調査は、大観に対して局所をみること、「局観」だといってもよいでしょう。
そして、大観と現地調査をふまえて考察をすすめていくのです。
大観 → 局観 → 考察
この方法は現代では一般的に誰でもつかうことができます。たとえば、Google Earth で地球を大観し、つぎに気に入った場所を旅行してみる。そして旅行記などを書いてみるといったことです。
Google Earth を利用すれば、グローバルに視覚的に地球をみることができます。このとき、あまり時間をかけずに地球全体(全球)を一気にみることがポイントです。断片的な多数の情報を集積・総合して全体像をあきらかにするというやり方ではありません。
このような大観により、地球の空間がすっぽりと自分の意識のなかにはいっていると旅行や現地調査が一層充実したものになるでしょう。しかし大観が事前になく、最初から局所にはいりこんでいくと迷路にはまってしまうかもしれません。
大観は、一見すると簡単な方法のようですがとても意義のある方法だとおもいます。