私は、プロジェクト方式で仕事をすすめています。この方式は、既存組織の発展のために常設の組織内部で仕事をする前世紀までのやり方とは大きくことなります。

プロジェクト方式では、まず、どのようなニーズがあるのかをつかむところから仕事がはじまります。そして、目標を設定し、予算を見積もり、チームを結成、目標を達成するまでの期間を決めます。こうして、プロジェクトを推進するための体制をつくっていきます。

チームの結成にあたっては複数の組織から適任者をえらびだします。どうのような組織からえらべばよいか、どのような人をどのように組み合わせるのがよいか、なるべく労力をかけずに効率よく目標が達成できるように思考実験をします。

この方式では、プロジェクト推進のために既存の組織がつかえるかどうかは検討しますが、それよりも、よい組み合わせを見つけることの方が重要です。そして、それらの中心にプロジェクトチームを位置づけます。組織の持続・継続が目的ではなく、プロジェクト目標を達成することに意味があるのですから、目標が達成され期限がくればチームは解散することになります。チームが常設組織になることはあり得ません。

かつての日本の組織は、会社のために社長のために「頑張る!」という様式でした。しかし現代では、終身雇用や年功序列が機能しなくなり、組織の発展のために頑張るという時代ではなくなりました。