オーディオの祭典、ハイエンドトウキョウショウ2012にいってきました。
最近は、オーディオの高音質化がいちじるしくすすんでいます。
しかし、高音質になればなるほど個々の音は繊細によくきこえるのですが、録音時のノイズやひずみもきこえてしまうという問題が生じます。これは、映像が高画質(ハイビジョン)になればなるほど、粗も見えてしまうということと似ています。
また、個々の音がよくきこえるようになりすぎると、音楽がとてもかたくつめたくなり全体のまとまりやバランスも欠いてしまいます。これは、映像が高画質になればなるほど線がくっきりとうかびあがり、 かたくつめたい画像になって雰囲気やうるおいがうしなわれてしまうことと似ています。
高音質化と高画質化に一直線にとりくんでいるときりがなく、これらをつきすすめるやり方はまちがっているとおもいます。そうではなくバランスをもとめるべきです。私たちは、音を聞くのではなく音楽をきこうとしているのです。
かつてレコードは、ななめらかでバランスのよい音楽を再生していました。今回のあるプログラムで、なめらかでバランスのよい音楽を再生するためには、 アナログ回路(アナログ系)を改善するのがよいことをおそわりました。デジタルデータがアナログに変換されて音楽が再生されるのですから。