「家電市場における最近の顧客は、まずサイトで価格を比較、そのご実物をチェックしに量販店へ行き、最終的にはサイト上で最安値の商品を購入するといった人が増えている」(注)そうです。つまり、(1)インターネットで広く情報を収集し商品を比較・検討、(2)実店舗に実際に行って実物を手にとって確認、(3)納得して購入、というプロセスです。これは、(1)広く浅く検討、(2)実物を手にする、(3)納得する、という三段階になっています。

顧客は、インターネット上だけの情報だけではやはり不安がありますから、気に入った商品の実物をお店にチェックにいきます。しかし、大量の商品の実物をすべて手にとってみる時間はないし、そのようなことは物理的に不可能です。そこで、インターネットであらかじめ広く浅く検討し、よさそうな商品をいくつかピックアップしておき、それらに関してのみ実物をしっかりチェックします。その方が効率がいいだけでなく、じっくり実物と対面することができます。すると、心から納得できるようになるのです。

このようなあたらしい顧客の動向を踏まえて、ヤマダ電機も「店舗とネットの連動をすすめている」(山田会長)といいます。上記の三段階の行動パターンは家電市場以外でも成り立つ21世紀のあたらしいパターンです。

注:「家電量販店再編、ヤマダ首位固めへ布石 業績不振のベスト傘下を急いだ理由」SankeiBiz 2012年7月30日(月)8時15分配信(Yahoo!Japan ニュース)