本ブログの前回の記事で、物語をイメージにし、それぞれのイメージを場所にむすびつけることが情報処理のために役立つことをのべました(注)。
これは、本来は時間的な流れである物語を空間的にとらえなおす作業です。
しかしその逆のこともできます。ある地域の地図をみて、それぞれの場所に存在する造形(イメージ)に注目し、それらがつくられた年代をしらべてみると、その地域における物語あるいはその地域の歴史がわかってきます。
これは、最初は空間的にとらえたものを時間的な(時系列の)流れとしてとらえなおすことです。
たとえば東京都の地図(あるいは Google Earth)をみるとさまざまな場所に特徴的な建造物があります。それらがつくられた年代を知れば、それらを今度は歴史的順序にならべてみることができます。つまり年表をつくったりあるいは文章を書いたりすることができます。
同様なことは自然の造形物できます。地質学者はある範囲を調査したら、化石や岩石や地形などのそれぞれが形成された年代を特定してその地域の自然史をあきらかにします。さまざまな化石や岩石や地形は空間的には今現在同時にみえているのですが、実際にはそれらはことなる時代にことなる条件下で形成されたものです。空間的に同時に存在するからといってすべてが同時に形成されたわけではない点に注意しなければなりません。
以上をまとめると、「物語→イメージ→場所」(時間→空間)という作業もできるし、その逆の「場所→イメージ→物語」(空間→時間)という作業もできるということであり、両者を自在につかいこなして時間と空間を往復できるようになると情報処理がすすみます。そのためにはイメージをうまくつかうことがポイントになってきます。
このようなことを意識しながら本を読んだり地図を見たりするとおもしろいでしょう。そしてつぎには実際に行ってみる、でかけてみる、旅行をしてみると体験がふかまりります。
▼ 注
物語とイメージと場所をむすびつける - 東京国立博物館・特別展「インドの仏」(7)「四相図」-
物語 → イメージ → 場所
これは、本来は時間的な流れである物語を空間的にとらえなおす作業です。
時間 → 空間
場所 → イメージ → 物語
これは、最初は空間的にとらえたものを時間的な(時系列の)流れとしてとらえなおすことです。
空間 → 時間
たとえば東京都の地図(あるいは Google Earth)をみるとさまざまな場所に特徴的な建造物があります。それらがつくられた年代を知れば、それらを今度は歴史的順序にならべてみることができます。つまり年表をつくったりあるいは文章を書いたりすることができます。
同様なことは自然の造形物できます。地質学者はある範囲を調査したら、化石や岩石や地形などのそれぞれが形成された年代を特定してその地域の自然史をあきらかにします。さまざまな化石や岩石や地形は空間的には今現在同時にみえているのですが、実際にはそれらはことなる時代にことなる条件下で形成されたものです。空間的に同時に存在するからといってすべてが同時に形成されたわけではない点に注意しなければなりません。
以上をまとめると、「物語→イメージ→場所」(時間→空間)という作業もできるし、その逆の「場所→イメージ→物語」(空間→時間)という作業もできるということであり、両者を自在につかいこなして時間と空間を往復できるようになると情報処理がすすみます。そのためにはイメージをうまくつかうことがポイントになってきます。
このようなことを意識しながら本を読んだり地図を見たりするとおもしろいでしょう。そしてつぎには実際に行ってみる、でかけてみる、旅行をしてみると体験がふかまりります。
▼ 注
物語とイメージと場所をむすびつける - 東京国立博物館・特別展「インドの仏」(7)「四相図」-