日産では、「会議の議事録はつくらず、模造紙数枚と大量の付箋紙を用意、参加者は付箋紙に自由に意見を書き込み模造紙にペタペタはり、最後に、模造紙全体をデジカメで撮影して関係者に配信、それが議事録の代わりになる」(注)そうです。

日産の会議の特徴を要約すると以下のようになります。

・議事録はつくらない。

・意志決定者は会議には出席しない。

・その日のうちに結論をだす。

・会議の構成メンバーは、部門を越えたメンバーとする。

・「課題定義書」を会議前に配布する。

・「課題定義書」に結論をだすことで得られる「効果金額」を明記する。

これは、KJ法創始者の川喜田二郎が創案した会議法と本質的には似ているやり方です。意見や情報を迅速にあつめるためにも、このような参加型会議やチームワーク方式は有効です。「KJ法グループ作業」とよばれる方法は時間がかかると誤解されてあまりおこなわれていないようですが、このようなやり方は、大局的にみれば時間を効率的につかうことになることに気がつくべきでしょう。

注:「なぜ日産は会議の議事録をつくらないのか」プレジデント、2012.7.29(YAHOO! JAPAN ニュース 11:04 配信)