すぐれたサッカー選手は、1個のボールと周囲の選手の動きとを同時に見ることができ、ボールがどこへ飛んで行くかを予見できるそうです(NHKスポーツ解説)。つまりその選手は視野が非常にひろく、個と全の両者の変動を瞬時にとらえることができるということです。
たとえば、相手チームの選手Aにボールがきて、選手Aは選手Bにパスをしようとおもっています。選手Aのところにまだボールがあるのに、選手Bがけるボールが飛んでいく所がすぐれた選手にはわかります。Aではなく、そのあとのBがけるボールがどこへ飛んでいくかを、AとBとそれらの周辺にいる選手の動きから予見しているのです。予見のために、1個のボールの動きとともにフィールドの全体もが見えなければなりません。このような選手は視野が非常にひろく、中心視野とともに周辺視野をフル活用しているといえます。
視野をできるだけひろくすることは球技だけではなく速読やフィールドワークにも通じる重要なことです。