2015年4月25日11時56分(現地時間)にネパールで、マグニチュード 7.8(アメリカ地質調査所推定)の大地震がおこり、甚大な被害がでました。

わたしは、ネパールNGOネットワークの事務局長として情報収集につとめ、Facebook ページにその結果を随時アップロードしています。


被災地では、国連団体・市民団体・政府組織・ボランティアなどが救援活動を懸命につづけています。

救援活動をすすめるにあたっては、まず、被災地の全体像を知る必要があります。ある団体は、ヘリコプターをチャーターして上空から被災地全体を見わたしました。そして被害の大きい地域や救援が必要な場所をさがしだしました。ネパールNGOネットワークの Facebook ページも全体状況をつかむ手段として活用できるように意図されています。

全体状況をつかんだら、つぎは、選択した場所にあるいて入っていき現地活動をおこないます。全体をまず大観して、今度は、ここぞという場所(局所)に実際に入って活動するという手順です。

そして、現場の状況や現地活動のあり方さらに今後のすすめ方などに関して考察をくわえていきます。考察をふまえて、あらたなつぎの活動場所を選定してさらなる活動を展開していきます(図1)。
 
150505 現地活動
図1 現場を大観し、現地活動をすすめ、考察する


この3段階は、大局を見て、局所に切りこみ、問題の本質にせまるという方法です。問題の本質がつかめると、つぎのさらなる活動場所や活動内容を適切に決定できます。この3段階は問題解決のモデルとしてつかえます(図2)。

150505 局所
図2 問題解決の3段階モデル



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現場のニーズにもとづいて現地活動をすすめる
大局をみて局所にきりこむ - "Google Earth" → 行動 -
行動により局所をせめて問題を解決する - 1. 大観 →2. 行動 → 3. 考察 -
問題解決の各段階の内部で情報処理をくりかえす