事務所での事務的な仕事は「雑用」などといわれ苦痛に感じる人がいるらしいですが、事務仕事も情報処理あるいはその訓練の場としてとらえると有意義なことになります。つまり、一見複雑にみえる雑多な作業を、「インプット→プロセシング→アウトプット」という情報処理の3場面にそって整理して実施するとよいです。

私は、あるNGO/NPOの事務スタッフに次のように指導しました。インプットは投入といいかえることもでき、たとえばプロジェクトのための資金調達がそれにあたります。資金調達により予算(お金)が入ってきます。そのほかにメールなども入ってきます。また様々な情報収集はいうまでもなくインプットです。次に、プロセシングとして重要な業務は経理(会計処理)です。そのほか企画立案などもあります。アウトプットとは外にむかって情報を発信することであり、広報活動やイベントの実施などがそれにあたります。また成果をだすことはすべてアウトプットです。アウトプットの本質は社会に役立つ社会的価値のあることを実施することです。

そして、よくできたアウトプットができれば、それはおのずとあらたなインプットにつながってきます。