年表スタイルで自分史を書くための本です。

左ページには、世界情勢・社会的な事件・自然災害・流行などが記載されていて、右ページに自分史を記入する形式になっています。この形式により、時代の大きな潮流のなかに自分の体験を位置づけることができます。

左ページをみながら、連想ゲームのように記憶をひきだしたり、過去の体験をおもいだします。エピソードも書いておくとよいです。実務的にはワープロをつかって、本書を参考にしながら、思いだすたびに書きだし、書きたしながら自分史をつくっていくとよいでしょう。

これは、自分の記憶の倉庫から記憶を一旦とりだし、記憶の倉庫にまたいれなおす、記憶の倉庫にファイルしなおす作業であり、記憶法の訓練でもあります。過去の体験を想起することにより記憶をとらえなおすことができ、よくできた記憶のファイルができあがります。すると、自分自身を見直したり再発見したりすることができ、過去の「意味」を改善することができます。

こうして、この形式の作業を継続すれば、自分自身の心を整備し、心のバランスと調和をもとめることになり、記憶法の訓練が能力開発の訓練に発展していきます。

文献:藤田敬治著『脳を活性化する自分史年表』出窓社、2011年
脳を活性化する 自分史年表 愛蔵版DX