電子書籍が急速に普及しています。一方で、ドキュメントスキャナーの普及もすすんで紙の書籍のデジタル化(データ化)も簡単にできるようになりました。書籍のデジタル化は時代の潮流になっています。
電子版書籍にきりかえれば、たくさんの本を一度にあつめて保存して利用することが簡単にできます。
たとえば何かの課題が生じた場合、その課題に関する本を5〜10冊あつめます。電子書籍版があれば電子書籍できで購入し、紙の本は ScanSnap でスキャニングしてデジタル化(PDF化)してストレージに入れておきます。
そして1冊1冊をゆっくり読むのではなく、5〜10冊をまずは一気に読んでしまい、その課題に関する情報の全体像をつかんでしまいます。ゆっくり読むよりも一気に読んだほうが全体や構造がよくわかります。
あとは、必要に応じて必要な書籍をとりだして読みなおすようにします。
電子版書籍の利点は、一度よんだ本をいつでもどこでもとりだして読みなおすことができることです。
「あ! そういえばあの本にこんなことが書いてあった」というように、ふっと記憶がわきあがってくることは誰にでもよくあることです。その瞬間がとても重要です。その瞬間にその思いをとらえ、すぐにその書籍をとりだして確認する。書籍がデジタル化(データ化)してあればそれが簡単にできるのです。
一気に読む。あとは必要なときに読みなおす。電子版書籍は、一気読みと読みなおしを容易にします。こうして読書スタイルやワークスタイルは変わっていきます。
このようなことが簡単にできるようになってくると、課題の決め方がとても重要であることがあらためてわかってきます。電子書籍はやみくもにたくさんあつめればよいというものではありません。情報があふれている時代だからこそ、心の底から本当にとりくみたい課題は何なのか、自分自身の課題をしっかり見さだめて情報収集をしたほうがよいでしょう。
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