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往時の姿に復元された東京駅丸の内駅舎

東京駅開業百年記念企画展「東京駅100年の記憶」を見ました(会場:東京ステーションギャラリー、会期:2015年3月1日まで)。

2014年12月、東京駅は開業100周年をむかえました。本展は、1世紀にわたる東京駅の歴史に光をあて、その文化的な意義を再検証しようという企画です。


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ドームの内部


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創建当時の煉瓦の壁


東京駅が開業した1914年、その50年後の1964年、そして2014年の3つの時代を、東京駅を中心とする丸の内地区のジオラマでたどり、あわせて、かつて丸の内に建っていた近代建築に関する資料などを見ることができました。


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東京駅が開業した1914年の丸の内地区のジオラマ


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1964年の丸の内地区のジオラマ


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2014年の丸の内地区のジオラマ


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現在の東京駅の地下構造の模型


東京駅の歴史の概要は以下のとおりです。

1908 中央停車場(のちの東京駅)の基礎工事開始
1914 東京駅が開業
1915 東京ステーションホテルが開業
1923 関東大震災が発生したが東京駅はほとんど無傷
1929 八重洲口を開設
1945 空襲で駅舎が炎上
1947 丸の内駅舎(3階建て)を2階建てとして再建
1949 共同企業体「日本国有鉄道」が発足 
1964 東海道新幹線が開業
1965 みどりの窓口を設置
1972 総武快速線の東京地下駅が開業
1983 北口新自由通路が全面使用開始
1987 日本国有鉄道が民営化
1988 東京ステーションギャラリーが開館
1991 東北・上越新幹線が東京駅まで延伸
1995 中央線重層化新ホームを使用開始
1997 長野新幹線が開業
2003 丸の内駅舎が国の重要文化財に指定
2012 丸の内駅舎が復元(竣工)
2014 東京駅開業100周年

南北のドームが往時の姿でよみがえり、2階建てだった建物も3階建てにもどされ、欠損していた赤煉瓦も復元されました。現在、丸の内地区では、2017年春の完成をめざして「都市の広場」と交通広場の建設がすすんでいます。


東京ステーションギャラリー企画展「東京駅100年の記憶」 >>


このように、実際の物にむすびつけて歴史を理解し記憶することは、たのしく効率的に認識をふかめる方法としてつかえます。情報を言語としてとらえるだけでなく、実際の物にむすびつけて記憶するのがポイントです。


▼ 参考文献
『徹底解剖!東京駅100年 過去 現在 そして未来へ』(JTBの交通ムック) JTBパブリッシング 、2014年12月10日
本書は、東京駅の歴史などについて徹底的に解説していて、鉄道ファンにとって必読の書となっています。


▼「美の巨匠たち」(TV Tokyo)で「辰野金吾『東京駅』」が放送されます。
2015年2月28日(土)22:00-22:30
http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/


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