東京国立博物館本館
東京国立博物館で開催中の特別展「みちのくの仏像」を見ました(本館・特別5室、会期は 2015年4月5日まで)。
仏像をとおして東北の魅力にふれることで、東日本大震災からの復興の一助にする企画です。本展の収益の一部は、被災した文化財の修復に役立てられるそうです。
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「東北の三大薬師」と称される、黒石寺(岩手県)、勝常寺(福島県)、双林寺(宮城県)の薬師如来像をはじめ、東北各県を代表する仏像と対面することができました。
「東北の三大薬師」は、会場の奥に、かこむようにならべられていました。むかって右から順に、双林寺(宮城県)の《薬師如来坐像》と《二天立像(持国天・増長天)》、勝常寺(福島県)の《薬師如来坐像および両脇侍立像》(国宝)、黒石寺(岩手県)の《薬師如来坐像》と《日光菩薩立像・月光菩薩立像》であり、とても印象にのこりました。
「東北の三大薬師」は、会場の奥に、かこむようにならべられていました。むかって右から順に、双林寺(宮城県)の《薬師如来坐像》と《二天立像(持国天・増長天)》、勝常寺(福島県)の《薬師如来坐像および両脇侍立像》(国宝)、黒石寺(岩手県)の《薬師如来坐像》と《日光菩薩立像・月光菩薩立像》であり、とても印象にのこりました。
また、天台寺(岩手県)の《聖観音菩薩立像》 は、像の表面に荒々しいノミ目をあえてのこしながら、木の質感を可能なかぎり生かした鉈彫(なたぼり)像で、樹木の中から仏像が出現してくることを想像することができました。
そのほかで印象にのこったのは、給分浜観音堂(宮城県)の《十一面観音菩薩立像》でした。牡鹿半島の給分浜の高台にまつられているそうです。
「みちのくの仏像」は、美を追求するというよりも、素朴さのなかの力強さや生命力を感じとることができました。
また、本展とあわせて、特別展「3.11大津波と文化財の再生」も開催されていました。東日本大震災による大津波は文化財にも甚大な被害をもたらしました。東京国立博物館は被災文化財の再生にもとりくんできたそうです。これまでの約4年にわたる成果を知ることができました。
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