旅行は、現地をあるくたのしみだけではなく、事前の計画・準備、そして、かえってきてからの取りまとめ、ふりかえりというたのしみもあります。つまり旅行には、旅の計画、現地での行動、旅の取りまとめ、という3回のたのしみがあります。

図 旅行は3回たのしむ
そして、このような、旅行の3つの段階のそれぞれにおいて情報処理がおこります。
1. 計画する
旅行のガイドブックや地図・ウェブサイトを見ることはインプット、ガイドブックなどの内容を理解し、行き先を決めることなどはプロセシング、日程などを書きだしたりすることはアウトプットです。
インプット: ガイドブックなどを見る
プロセシング:ガイドブックなどを理解する
アウトプット:日程などを書く
2. 行動する
旅行にでかけて現地をあるいて、見たり聞いたり、あるいは五感を総動員してさまざまな体験をすることはインプット、感動したり理解したりして心の内面に変化がおこることはプロセシング、メモをとったりスケッチをしたりすることはアウトプットです。
インプット: 五感をはたらかせる
プロセシング:内面の変化がおこる
アウトプット:メモ・スケッチなどを書きだす
3. 取りまとめる
かえってきてから、旅先でとった写真やメモ、あつめた資料などを見なおすことはインプット、それらをとらえなおし、内容を消化することはプロセシング、旅の記録などを書きだすことはアウトプットです。この3段階目ではアウトプットが重視されます。
インプット: 写真やメモを見なおす
プロセシング:とらえなおす
アウトプット:旅の記録などを書きだす
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このように、旅行には3つの段階があり、これらの段階の内部で情報処理がおこっていることに注目するとよいでしょう。
旅行は、かえってきてから、とらえなおしをおこない、取りまとめをしてこそ完結するとおもわれます。取りまとめをおこなうことによって、旅の体験は、現地にいたときよりもさらにふかまります。
また、取りまとめをしておけば、しばらく日にちがたってからでも、それを見なおすことにより、たのしかった旅行の体験をありありとおもいおこすことができます。
また、取りまとめをしておけば、しばらく日にちがたってからでも、それを見なおすことにより、たのしかった旅行の体験をありありとおもいおこすことができます。
この、しばらくしてからの旅の想起をいれると、旅は4回たのしめると言ってもよいかもしれません。あるいは、旅の思い出はいつでも再利用できると言ってもよいでしょう。