大阪・千里にある国立民族学博物館を先日みてきました。
とても大きな博物館だったため、とても1〜2日では見れないことがわかりました。そこで、まずは、すべての展示を一気に見てしまおうとおもいました。
展示は、オセアニアからはじまって、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、西アジア、音楽、言語、朝鮮半島、中国、中央・北アジア、アイヌ、日本、沖縄となっていて、東回りに世界を一周し、最後に日本にたどりつくことができました。なお、南アジアと東南アジアの展示は改装中だったため電子ガイドで見学しました。
展示案内図

西アジア展示
このように、全展示を一気に見たことによって、かえって、いくつかの巨大文明の姿が見えてきて、また、それらの比較もできました。たとえばつぎの通りです。
ヨーロッパ:ヨーロッパ文明
西アジア:イスラム文明
南アジア:ヒンドゥー文明
中国地域:中国文明
中国展示
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このように、短時間で一気に見ることの利点は、大局がつかめるところにあります。一気に全部を見ることは、決して、手抜き作業や飛ばし見ではありません。一気に見るからこそ大局がわかってくるのです。
こうして、国立民族学博物館の展示室をひと通りまわることは、世界一周の「圧縮体験」をすることになります。
こうして、国立民族学博物館の展示室をひと通りまわることは、世界一周の「圧縮体験」をすることになります。
これが、もし時間をかけてゆっくり見ていたら、途中で時間切れになって、世界一周の「圧縮体験」はできませんでした。ゆっくり見ていると、どこかの細部(局所)はわかりますが、大局はつかめません。
実は、わたしはかつてほかの博物館で、途中で時間ぎれになった経験が何回もあります。そこで、まず、全体を一気に見てしまい、そのうえで、興味のある展示については、そこへあらためて行ってくわしくみるという方法にしました。
そうすれば、時間の長短にかかわらず、ひとつのまとまりのある体験ができ、局所も、大局の中に位置づけて理解することができます。