写真1 大阪市立自然史博物館の入り口
大阪市立自然史博物館では、自然の歴史、地球の歴史についてまなぶことができます。特に、第2展示室では、化石を見ながら、地球と生命の歴史についてくわしく理解することができます。
地球は、約46億年前に誕生しました。約35億年前になると、最初の生命が誕生しました。地球の歴史は、動物の進化にもとづいて時代区分されています。それは、古生代、中生代、新生代となっています。古生代の初めには、海にすむ生物の数や種類が飛躍的に増え、ほとんどの脊椎動物があらわれました。中生代は、「恐竜とアンモナイト」の時代です。植物界では裸子植物の時代になりますが、中生代後半に入ると被子植物があらわれました。新生代第三紀は「哺乳類の時代」とよばれ、哺乳類が大発展しました。そして、新生代第四紀(約200万年前)になってからは、人類が大発展しました。
このような自然史については、博物館で化石などを実際に見ることによって、とてもリアルに具体的に理解することができます。
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ところで、大阪市立自然史博物館の別館ネイチャースクエアには、「自然史」ではなくて「自然誌」の展示がありました。これらは似ているようで異なります。「自然史」が、時間的歴史的な見方をするのに対して、「自然誌」は、どちらかというと空間的な見方を重視します。つまり、つぎのような対応関係があります。
自然史:時間
自然誌:空間
そこで、大阪市立自然史博物館の別館ネイチャースクエアの「自然誌」の展示では、空間的な見方を意識し、本館第2展示室の「地球と生命の歴史」展示では、時間的歴史的な見方を意識することによって、一見、非常に複雑に見える自然の現象あるいは地学の知識をすっきりと整理することができます。このあたりがごちゃごちゃになっていると混乱が増してしまいます。
このように、空間的な見方と時間的な見方をよく整理して、そしてそれらを組みあわせることは、複雑なことを見通しよく理解することに役立ちます。
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