電子書籍版『地球の歩き方 A01 ヨーロッパ』には、それを国別に分割した分冊もあります。しかし、そのような分冊をダウンロードするようなちまちましたことをするよりも、全域版をダウンロードして、ヨーロッパ全体を体系的にとらえたほうがおもしろいです。

『地球の歩き方 A01 ヨーロッパ』は3つのパートからなります。

  • ヨーロッパをたのしむ(ルート作りのヒントなど)
  • 徹底準備編&詳細技術編
  • 各国ガイド

「ルート作りのヒント」では、つぎのモデルルートが提案されています。

  1. イギリス→フランス→ベルギー→オランダ
  2. ドイツ→オーストリア→スイス
  3. チェコ→オーストリア→ハンガリー
  4. スペイン→ポルトガル→スペイン
  5. ギリシア→イタリア
  6. アイスランドハイライト

写真が豊富なのでイメージをふくらませることができます。旅をしている自分を想像しながらながめるとおもしろいです。

「徹底準備編&詳細技術編」では、パスポート、海外旅行保険、かばんの選び方、予算、お金、アクセス、ホテル、レストラン、ショッピング、安全対策、旅の言葉まで、くわしく解説されていてとても役立ちます。

各国ガイドでは、14ヵ国について、それぞれの国の代表的な観光ポイントが簡潔にしめされています。くわしすぎないためにかえってわかりやすいです。

このように、本書を最後まで一気に見てしまえば、ルートのイメージ、旅行技術、各国情報の三者を体系的にまとめてとらえることができます。まとめておくと、つかいやすくなります。

また、自分が行きたい国を、体系のなかに位置づけて理解することができます。 

さらに、体系的にとらえると、ヨーロッパの世界を、ひとつの文明の姿として見ることもできます。その文明は、中国文明ともヒンドゥー文明ともイスラム文明ともあきらかにちがうことがよくわかります。