最近は、スマートフォンに搭載されたカメラの性能が非常に高くなり、誰でも手軽に、きれいな写真がとれるようになりました。わたしは、iPhone 6 Plus に機種変更したところ、手ぶれ補正機能があり、接写もでき、くらいところでもよくうつるので満足しています。

毎日のように写真を撮影していると膨大な枚数の写真がたまってきますが、iPhoto などの写真アプリをつかっていれば、簡単に整理ができるので問題はありません。

そして、たとえば iPhoto でしたら、テーマ別に「アルバム」や「ブック」(フォトブック)や「スライドショー」をつくることができます。テーマを決め、関連する写真をピックアップして、アルバムなどをつくることはとてもたのしいことです。

あるいは、旅行にいって撮影した写真のなかから、特に印象にのこった写真をピックアップしてフォトブックをつくれば一生のおもい出になります。

このような作業をするときには、写真は、体験の「アイコン」であると意識するとよいです。

1枚の写真をピックアップして見なおすときに、その写真の外側(周囲)がどのようであったかをおもいだすようにします。写真を中心にした、もっと大きな空間的ひろがりを想起するのです。

また、写真を撮影した瞬間の前後はどうであったのか、自分自身をおもいだします。つまり、その瞬間だけではなく、前後の時間的ひろがりも想起するようにします。

こうして、見たことだけでなく、聞こえたこと、感じたこと、かんがえたことなどもふくめて、その写真を撮影したときの自分自身の体験のひとまとまりをよくおもいだします。

この作業は、写真をアイコンにして、みずからの体験のひとまとまりを「ファイル」にすることです。

ファイルとは情報(データ)のひとまとまりのことであり、それは、アイコンなどの見だし・標識(ラベル)からなる上部構造と、情報の本体の下部構造とからなります。

141203 アイコン&体験

図 写真をアイコンにして、体験のひとまとまりをファイルにする。


このような「体験ファイル」を意識しながら、アルバムやフォトブックやスライドショーなどに写真を整理していけば、比較的短時間で、これまでの自分の体験を整理することができます。

こうした体験の整理は、言語をつかっておこなうこともできますが、言語をつかっているとかなりの時間がかかってしまいますので、まずは、写真をつかっておこなうのがよいでしょう。

「体験ファイル」を整理し集積していると、いままでボヤッとひろがっていた、つかみどころがない体験に締まりが生じてきて、いくつもの小さな体験のかたまりがあつまって、より大きな体験がなりなっているのだということを実感できるようにもなります。