オーディオのイベント、ハイエンドショウトウキョウ2014の逸品館のデモのなかに「第2世代 波動ツィーター」の実演もありました。

これは、楽器のように高音を発生し、スピーカーの能力を飛躍的に拡大するオーディオ装置です。ツィーターというと高音を改善するようにおもわれますが、これはむしろ低音をひきしめ、音全体を躍動させ音楽の臨場感を高める効果がありました。

どうして、高音が低音をひきしめるのででょうか。つぎのような説明がありました。

たとえば、ティンパニーをフェルトのバチでたたく場合と、大きな和太鼓を木のバチでたたく場合をくらべてみると、かたい木のバチでたたいた方が高い圧力が発生するので、圧力の高い音波を発生させることができます。これにより、おなじ大太鼓であっても、ティンパニーよりも和太鼓の方が低音のもやつきや膨らみが解消しリズムがひきしまります。

一点を明確にアタックすると、場の全体にそれが響き影響をあたえ、全体の輪郭が明瞭になり透明感が増し、場がひきしまります。アタックと全体の場、大変おもしろい実験でした。

なお、実際の音楽では、ティンパニー的な効果と和太鼓的な効果とを場面によってつかいわけています。



▼ 波動ツィーター AIRBOW CLT-5

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