立体作品かとおもったら平面のスケッチブックに手描きした絵でした。動画サイトで生回数は500万回をこえたというからすごい反響です。海外からも「amazing !」(驚きだ!)というコメントがつぎぎによせられているそうです。作者は、和歌山県在住の3Dアーティスト、永井秀幸さんです。
▼ オフィシャルサイトはこちらです。まずはご覧ください。
これは、目の錯覚を利用した3Dアートであることはわかりましたが、まだ不思議です。実物を現場で一度みてみたいとおもいます。ひとつ言えることは、対象物は、背景と影がつくりだす空間のなかに調和的に存在しようとするということでしょうか。対象物と空間との間に相互作用がおこっています。
わたしは視覚と情報処理について興味をもっていて、その探究のためのによい素材をあたえてくれるのが錯覚であるとおもっています。両目の視差を利用した立体視(ステレオグラム/3D写真)にも学生のころよりとりくんでいます。
錯覚は、わたしたち人間の認識にかかわる大きな問題です。世の中にはいかに錯覚が多いことか。しかし、そもそも錯覚なのか認識なのか。認識とは何かという問題になってきます。