情報(ファイル)の類似性に基づいて情報処理をすすめる方法として「編成法」があります。

編成法をつかってファイルを編成する >

上記の例では、20枚のラベルが7つのグループ(ラベルの束)に編成されました。 

この「編成法」は「図解法」につなげて図解をつくることができます。


上記の例では、7つのグループに基づいて1枚の図解をつくりました。

「編成法」に基づいて「図解法」をすすめる場合は、ラベルのグループ(ラベルの束)の中身(元ラベル)を細部図解として展開し、図解化する方法があります。グループ(束)それぞれについて細部図解をつくります。

以下にその手順を具体例をつかって説明します。


■ 図解法でつぎの図解をつくくりました。
キャンバス 2


■ それぞれのラベル(要約ラベル/表札)に「アイウ・・・」と符号をつけます。これを「インデックス」図解とします。それぞれの符号ごとに1枚ずつ細部図解をつくっていきます。
キャンバス 3


■ 最初に、「ア」について細部図解をつくります。あたらしい用紙を用意して、その上部にテーマを下記のように書きます。つぎに、「ア」のラベルの束をもってきて用紙の上におきます。
キャンバス 4


■ この緑色の表札(要約ラベル)のすぐ下のラベルを展開し配置します。
キャンバス 5


■ さらに、これらの赤色の表札と青色の表札の下にあるラベルを展開し配置します。赤色の表札の下からは元ラベル(黒色ラベル)が出てきました。青色の表札の下からは赤色の表札と元ラベルがでてきました。ここでは、黒色は元ラベル、赤色は1段目の表札(要約ラベル)、青色は2段目の表札、緑色は3段目(最上位)の表札であることに注意してください。
キャンバス 6

■  右の赤色の表札をさらに展開します。
キャンバス 7


■ これで、すべてのラベルが展開・配置されました。ここまでが空間配置です。つぎに、各グループごとに島どりを記入していきます。まず、赤の段(1段目)の島どりをします。
キャンバス 8


■ もうひとつの赤の段の島どりをします。
キャンバス 9


■ 青の段(下から2段目)の島どりをします。やや太い線で島どりをします。
キャンバス 10


■ 緑の段(最上段)の島どりをします。太い線で島どりをします。これで、細部図解「ア」が完成です。
キャンバス 11


■ つぎに、「イ」については、インデックス図解に元ラベルがそのまま出ていますので細部図解は必要ありません(細部は存在しません)。


■ つぎに、「ウ」のグループ(束)を図解化します。「ウ」のラベルの束をあたらしい用紙の上におきます。
キャンバス 13


■ 束の中身を展開し配置します。
キャンバス 14


■ 元ラベルが出てきましたので、これで空間配置はおわりです。島どりをし、細部図解「ウ」を完成させます。
キャンバス 14b


■ つぎに、「エ」のグループ(束)の図解化をします。「エ」のラベル束をあたらしい用紙の上におきます。
キャンバス 15


■ 束の中身を展開し配置します。
キャンバス 16


■ 元ラベルが出てきましたので空間配置はおわりです。島どりをし、細部図解「エ」を完成させます。
キャンバス 16b


■ つぎに、「オ」については、インデックス図解に元ラベルがそのまま出ていますので細部図解は必要ありません(細部は存在しません)。


■ つぎに、細部図解「カ」をつくります。「カ」のラベルの束をあたらしい用紙の上におきます。
キャンバス 17


■ 中身を展開し配置します。
キャンバス 18


■ 赤色の束の中身を展開し配置します。
キャンバス 19


キャンバス 20


■ 島どりをして細部図解を完成させます。
キャンバス 23



キャンバス 24


■ 細部図解「キ」をつくります。
キャンバス 25


キャンバス 26


キャンバス 27


キャンバス 28




これで、細部図解がすべて完成しました。

インデックス図解の符号(アウエカキ)に対応して細部図解が存在します。インデックス図解の符号を見れば、それぞれの細部図解上でさらにくわしい情報を見ることができます。つまり情報検索ができます。これは、グラフィックな検索 システムです。

インデックス図解の下に細部図解が存在する3次元の立体構造をイメージしてください。

ラベルは、ファイル(情報のひとまとまり)の上部構造であり標識です。実際には、ファイルが立体的に構造化されています。3次元の構造になったファイルをイメージしてください

このような空間的なイメージは、記憶法・作文法・発想法などのさらなる情報処理のために活用できます。作業の途中でおもいついたアイデアや仮説はかならずメモをしておくようにします


▼ 注
ラベルは、市販のラベル(シール)あるいはポストイットをつかうとよいでしょう。また、OmniGraffle というアプリケーションソフトをつかえば Mac ですべての作業ができます。上記の図解はこのアプリをつかっています。OmniGraffle のつかいかたは後日あらためて解説します。
 

▼ 参考文献
川喜田二郎著『発想法』(中公新書)中央公論社、1967年6月26日
※ 本ブログでは、現代の情報処理の観点から本書をとらえなおし、すぐにつかえる技術を解説しています。