「図解法」でつくられた図解をもとにして文章化(作文)をすることもできます。

「作文法」の手順はつぎのとおりです。

141010 作文法の手順

図1 作文法の手順



たとえば、下の図解があるとします(図2、図3)。
 
キャンバス 8
図2 図解の例(1)



キャンバス 9
図3 図解の例(2)



まず、この図解をよく見ます。

つぎに、文章化の構想を練ります。どのラベルから書きおこし、どのラベルを結論にするか、全体の流れを構想します。出発点と到達点(目標)を決めます。

あとは、ラベルを元にして書きだしていきます。ラベルの下部に潜在する情報の本体を想起しながら書くようにします。ラベルとは、情報のひとまとまりの上部構造であり、その下部には情報の本体が常に潜在しています。ラベルと情報の本体とからなる情報のひとまとまりのことをファイルとよびます。

作文のこまかい実技としては、本多勝一氏の「日本語の作文技術」をつかうようにします。





 
たとえば、図3の図解を文章化した例はつぎのようになります。


「時代の潮流を洞察する」

 現代は、人間らしさの喪失、家庭崩壊、粗さがし、自我の拡大などが顕著になり、これまでの伝統的な社会が解体していく時代であるととらえることができる。一方で世界に目を転じてみると、東西両陣営の冷戦がおわったら民族間摩擦がたくさん噴出してきて世界各地で混乱や衝突が生じている。
 このようなきびしい状況のなかにあって、情報処理、格差是正、女性参画の三点への取り組みがクローズアップされる。
 まず第一に、本当に必要なものを見ぬく情報処理能力の開発が必要である。二次情報にふりまわされないことが大切である。
 つぎに、生活力が旺盛でかせぎまくれる人々のみを厚遇し、弱者を冷遇する日本社会の福祉のあり方を是正しなければならない。
 また、女性の意欲やエネルギーを社会の中でどういかしていくかが今後おおきく問われていく。
 こうした時代の潮流にあって、人々は、個性を無視した知識ツメコミ教育や、物や金に偏重した社会には満足できず、心豊かで全人的バランスのある生き方をもとめだすだろう。他方で人類は、自然とそれをいかした伝統文化を劣等視し、自然を支配しようとする欧米文化が環境問題をひきおこしたことに気がつき、自然と共生する文化に転向する努力をはじめるだろう。

 


心(意識)のなかの言語領域だけをつかうのではなく、図解(イメージ)をつかって言語化するのがポイントです。これによって作文がしやすくなるだけでなく、情報処理が一層すすみます。

書いている途中でおもいついたアイデアや仮説はかならずメモしておくようにします。