国立新美術館
東京・六本木の国立新美術館で開催中の「オルセー美術館展 印象派の誕生 - 描くことの自由 -」を見ました。“印象派の殿堂” として知られるパリ・オルセー美術館から珠玉の絵画86点が来日しました(会期:2014年10月20日まで)。
▼ オルセー美術館展 印象派の誕生 - 描くことの自由 -
http://orsay2014.jp
今回は、アルフレッド・シスレー《洪水のなかの小舟、ポール=マルリー》が印象にのこりました。


「セーヌ河畔の地を転々としたシスレーは、モネと同じく水辺を愛し、画業の大半をセーヌの風景画に捧げました。本作は、1876年のセーヌ川増水に際して描かれた6枚の作品のうちの1点」(注1)です。
イメージ訓練「拡大法」(注2)をおこないました。
ボートにのって家のちかくまでいってみます。すると家はどんどん小さくなっていきます。手のひらにのってしまいました。洪水のなかでも水びたしにはなりませんでした。今度は、家がどんどん大きくなってきました。見上げるように大きくなります。 わたしは小人のようです。洪水の増水など些細なことです。
物事をイメージして拡大縮小すればあたらしい見方が生まれます。たとえば、いやなことがあったら、そのイメージをどんどん小さく縮小していき消滅させてしまいます。願望があったら、それをイメージして拡大し、夢を大きくふくらませます。これは発想法としてもつかえます。
▼ 参考文献
注1:『オルセー美術館展 印象派の誕生 - 描くことの自由 -』(ミニ図録)読売新聞東京本社、2014年
出品全作品の図版と主要21作品のミニ解説を収録。展覧会の魅力がつまった1冊です。国立新美術館のミュージアムショップで買うことができます。ミニサイ(155×131mm)、全210ページ。1300円(税込)。
注2:栗田昌裕著『心と体に効く驚異のイメージ訓練法』廣済堂出版、1993年8月1日
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