先日、新宿御苑を散歩していたときに KIRIN 缶コーヒー を買ったらつぎのことが缶に書いてありました。
= 新しい飲み方 =
パッケージを目の前に持ってきて、青い空間へ意識を集めます。
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ゆっくり、ゆっくりとやさしい香りを取り込み、澄んだ味に身をゆだねます。
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この青い空間で、やさしいそよ風に吹かれ、心休まる静かな時を過ごしてきてください。
これは一種のイメージ訓練(心象法)です。イメージの世界で「青い空間」に行ってかえってくる。そこで「心休まる静かな時」をすごすのです。
コーヒーをきっかけにして、コーヒーを通してイメージ訓練にとりくみ、心の世界をとりもどす。その提案をしています。 コーヒーという飲料(物質)をただ単に摂取して眠気をさませばよいというのではありません。
これまでの工業社会の時代では、飲食物は物質でありエネルギー源としてとらえていましたが、今日、あたらしい情報産業の時代にかわって、物質とエネルギーに価値の基準をおくのではなく、それにかわって心や情報、あるいは心の情報処理の方に価値を見いだすように変わってきました。缶コーヒー1本をとっても、工業社会から情報産業社会への転換を読みとることができます。
物質とエネルギーを基礎としつつも、その先にひろがる広大な心の世界に注目し、心のつかいかたやライフスタイルを提案する。情報産業社会で成功している企業はみな、あたらしいライフスタイルを提案しています。
イメージ訓練(心象法)は新宿御苑を散歩しなくても、ちょっとした休憩時間があればオフィスでもどこでもできます。「心休まる静かな時」を心のなかにもつことはとても大切なことです。