般若心経についてわかりやすく解説した入門書です。

隅寺(すみでら)とは、現在の奈良海龍王寺(かいりゅうおうじ)のことであり、このお寺は、わがくに最初の本格的な写経所で、『隅寺心経』とはこの写経所で書写された「般若心経」をさします。

本書は、見開き2ページにそれぞれ一句をわりあてて、視覚的にもとてもわかりやすく解説しています。
 

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1.全体像をつかむ
まず、本書の全ページを一気に読んで般若心経の全体像をつかみます。

2.ページをパッとひらいて一句を味わう
そして、デスクのわきなどに本書をつねにおいておき、ちょっとした休憩時間に、仕事に一区切りがついたときに、アイデアがでなくていきづまったときなどに、どのページでもよいのでパッとページをひらいて、そこにのっている一句を今度はじっくり味わいます。 問題解決のためのヒントがえられるかもしれません。

3.全体の中の位置を確認する
その一句の意味を、左ページにのっている現代語でとらえるとともに、般若心経全体のなかのどこに位置しているか、空間的な配置を確認します。般若心経の全文は本書の最初に現代語訳とともに掲載されています。

それぞれの一句と般若心経全体、これら局所と大局の両者をとらえることが大切です。要素と構造といってもよいです。このようなことをしていると、それぞれの意味とは、空間的な構造のなかの位置(配置)のことでもあることもわかってきて、これは記憶法や心象法、心の整理にも通じます。


 



わたしは本書を、東京芸術大学美術館で開催された「法隆寺 - 祈りとかたち -」展のミュージアムショップで見つけました。本書をパッとひらいて見て、これは役だつと感じました。

何かを学習しようとするときにどのような教材をつかうか、教材えらびはとても大事です。教材は、第一に視覚的に見てわかりやすものを選択するのがよいです。


▼ 参考文献
立松和平監修『日本最古 隅寺版 紺地金泥般若心経』(小学館文庫)小学館、2002年1月1日