現代は、領土国家の時代(帝国の時代)がおわりつつあり、グローバル社会の時代へと移行しつつある過渡期にあたっています。この過渡期がいわゆる「近代化」であるという見方もできます。
この過渡期は、まず工業化(工業のステージ)が先行し、それに情報化(情報産業のステージ)がつづいています。1990年代に、工業化から情報化への主要な大転換がおこり、現在は、情報技術革新が急激にすすみ、世界中で情報化が進行しているといった状況です。
このようにみると、わたしたちが現在おかれている歴史的な位置は、〔領土国家の時代から、グローバル社会の時代へ〕と〔工業化から、情報化へ〕という二重の大転換期のなかに位置するとかんがえることができ、上図のような歴史モデルをイメージすることができます。
過去の歴史的な大転換期、たとえば、〔都市国家の時代→領土国家の時代〕の状況はどのようであったかと見なおしてみるとと、それはだいたい戦国時代でした。転換期・過渡期は不安定な混乱期です。
この過去の歴史的転換期から今日を類推するならば、すんなりと簡単につぎの時代に移行できるとはとてもかんがえられません。
今回の転換期(近代化)ではどうかと見てみると、人類は、世界大戦をすでに2回おこないました。戦争の規模が大きくなってきています。また近年は、世界各地で民族紛争が多発しています。最近のニュースをみていると、あらたな対立がつぎつぎに生まれているようです。今回の転換期においてもしばらくは混乱がつづくものと予想されます。情報化は問題を解決できるでしょうか。
情報化の社会にあって情報処理にとりくむとき、このような歴史的な位置づけも重要な意味をもってきます。
まず必要なことは、一人一人が情報処理能力を身につけることでしょう。そして、その能力を高める訓練をしていくことが大切でしょう。
まず必要なことは、一人一人が情報処理能力を身につけることでしょう。そして、その能力を高める訓練をしていくことが大切でしょう。
「地球時代」をとらえる 〜梅棹忠夫著『地球時代の日本人』〜
ソニーからグーグルへ - 情報産業のステージへ転換 - 〜辻野晃一郎著『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた』〜
体験情報の処理をすすめよう 〜梅棹忠夫著『情報の文明学』〜
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