発想法 - 情報処理と問題解決 -

情報処理・学習・旅行・取材・立体視・環境保全・防災減災・問題解決などの方法をとりあげます

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西進文明はいきづまっています。東進文明あるいは環太平洋文明に活路があります。地理学などにみられるフィールドサイエンスの方法が役立ちます。
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チンパンジー(平行法で立体視ができます)
自分の居場所を知り、ビジョン(今後の方向・見通し)を明確にすれば、不安になったり まよったりすることなく、つぎの一歩がふみだせます。
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161013 目標
図1 問題解決の3段階モデル

問題解決の3段階モデルにおけるアウトプットでは、課題を書きだし、事実を書きだし、目標を書きだすようにするとよいです。

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図1 ビジョンをえがいてプロセシングをすすめる
 
何かをつくるときあるいは行動をするときには、ビジョンを事前にしっかりえがいておくことが大切です。

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問題を解決する方針がさだまったら、つぎに目標を設定します。
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計画の第一歩は方針をさだめることです。
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行動をおこすときには構想を雄大にし、まずは理想案をつくってみます。
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これからの日本の電力をかんがえる場合、原子力発電に反対しているだけでは未来はひらけず、再生可能エネルギーの割合を増やす努力を具体的にしていかなければなりません。


日本科学未来館(注1)の「Lesson#3.11:5年前、そして5年間に起きたこと」(注2)ではこれからの電力についても展示解説しています。

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「スタンディング会議」をとりいれると会議の効率があがり、アイデアもでやすくなります。
 

精密機器メーカーの「キヤノン電子」。平成12年に「スタンディング会議」を取り入れました。(中略)取り入れてみると、採用前には16時間、2日がかりで行われた役員会議が、午前中のみの4時間で済んだということです。

「スタンディング会議」を60年近く前の創業当時から続けている会社もあります。生活用品の企画、製造、販売を行う「アイリスオーヤマ」です。(中略)現在は高さ1メートル、直径1.2メートルの専用の丸テーブルを使用しています。6人くらいまでなら窮屈なく集まれるサイズで、ホワイトボードとともに、オフィスや役員室など、至る所に置かれていると言います。

会議やミーティングというと、資料を用意したり、パソコンでプレゼンテーションしたり、部屋を確保したりと、何かと手間ひまがかかるものですが、これを省くことができることから、社員からは「思いついたアイデアをすぐに担当者どうしで情報共有でき、短時間で問題解決できる」と好評だということです。 

会議のむだを省き、創造的なことを議論できる場を作ることができれば、参加者も会社もハッピーになれる。


わたしもある会社で会議が長時間におよんでうんざりした経験が何回もあります。なんでこんなに長い会議をやるのか? ろくなアイデアもでてきません。

そのご別の組織に行ったら、なんと、お菓子を食べながらお茶を飲みながら会議をやっていたのです。これでは時間がただすぎていくだけです。

仕事をすすめる際にかならずついてまわる会議やミーティング。理屈をのべるまえに、まず、スタンディングからはじめるのがよいでしょう。「スタンディング会議」は是非ともとりいれるべき重要な方法です。


▼ 引用サイト


3ヶ月カレンダーをつかえば、来月のビジョンをえがき、今月を生き、記憶をつくり とらえなおすことを習慣的に実践していくことができます。

新年になりカレンダーもあたらしくなりました。わたしは3ヶ月が一望できる “3ヶ月カレンダー” をつかっています。

今回ご紹介するカレンダーは台紙と月表とからなり、各月を台紙にフックでつりさげる方式(差し替え式)になっています。通常の3ヶ月カレンダーは下から各月をちぎっていくような方式ですので、月が替わると月の順序がくるったりして見にくいのですが、これは適切な順序で常に表示できます。月表はとりはずせますので書き込みも容易です。

わかい月順に上から表示することを付属の説明書では推奨していますが、わたしは下から順に表示しています。


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写真 先月は下に、今月は中に、来月は上に配置する


つぎのようなつかい方をします。

  • 見えやすところに掲示して毎日みます。
  • 来月は何をするか、ビジョンをえがきます。必要に応じて具体的なプランをカレンダーに書き込みます。
  • 今月のカレンダーを見て今日を生きます。今日のプランを実施します。
  • 先月を見て、先月は何をし何をかんがえたか、記憶をざっと想起します。先月実施したことをおもいおこします。

来月はビションの月であり、今月は実施の月であり、先月は記憶の月です。

  • 来月:ビジョン
  • 今月:実施
  • 先月:記憶


来月のビジョンをえがくことはとても大事なことです。先が見えると不安になりません。先が見えるとやる気がでます。来月の計画をたてると見通しがよくなります。

そして先をきちんと見ながら今日の仕事を遂行するようにします。今月はビジョンを実現する場です。

ビジョンやプランはつぎつぎに現実のものとなってきます。さらに一方で、現実(実現あるいは実施したこと)はつぎつぎに記憶(過去)になっていきます。現在とは、記憶(過去)をつぎつぎにつくっていく場でもあるのです。

  • 来月のビジョンをえがき、
  • 今月を生き、
  • 記憶をつくる(過去をつくる)

先月の記憶を想起し、とらえなおしをすることもとても大切なことです。

3ヶ月カレンダーを上から下へ毎日みていると、このようなの心のなかでの情報の流れをスムーズにすることができます。他方で、今月とは、来月と先月とが接する時間帯であり、来月(未来)と先月(過去)とがぶつかりあう場面であるという見方もできます。

3ヶ月カレンダーを部屋のなかの見えるところに掲示しておけば、数秒から1分程度の短時間でこのようなことを確認し実践することが毎日できます。


先月の単なる延長線上に今月があり、今月の単なる延長線上に来月がやってくるという状態はのぞましくありません。ビジョン(未来)がまずあって、現在を生き、そして記憶(過去)をつくっていくという方法がよいでしょう。

160104 未来

過去の延長線上に現在そして未来を漠然と存在させるというのではなく、ビジョンをまずえがくことが重要です。心のなかの情報の流れは、<過去→現在→未来> という物理学的な時間の流れとは逆であってよいのです。これはひとつの発想の逆転といってもよいでしょう。



比較的おおきな書店のなかを全体的にあるいてみると、人類の知の体系と自分の興味のある分野を空間的・体験的にとらえなおすことができます。

わたしは先日、ジュンク堂書店・吉祥寺店のなかをぶらぶらとあるいていました。非常にたくさんの書籍がわかりやすく分類され、きれいに空間配置されていました。これは人類の知の分類体系です。

このような分類体系を言葉や理屈ではなく、歩行と視覚により空間的・体験的に実感できるのが大きな書店のいいところです。書店のフロアーマップは知の分類体系の見取り図であり、ここには、キーワード検索とはまったくことなる世界があります。 比較的おおきな書店がちかくにあれば、そのなかを全体的にあるいていみて分類体系をぜひ実感してみてください(注1)。

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図 ジュンク堂書店・吉祥寺店のフロアーマップ(注2)


書店のなかで、自分のすきな分野の場所にいることは本当にたのしいことです。興味のある分野のエリアには何時間いてもあきることはありません。しかし一方で興味のない分野の所にはあまり長居をしたくありません。

こうして自分の領域、つよい分野、よわい分野が空間的・体験的に再認識できます。あるいは、自分は本当はどの場所にいたいのか、自分の本来の領域を場所や歩行体験としてあらためてとらえなおすことができます。あるいはこれから何かにチャレンジしようとしている人にとっては、書店のなかで第一歩を実際にふみだしてみることができます。

これと同様なことは図書館でもできます。気に入った書店や図書館にはくりかえしかよって、そのなかを実際にあるきながら人類の知の体系を体験し、その体系のなかで自分の分野を位置づけ、あるいは見つけだすようにするとよいでしょう。


▼ 注1
さまざまな分野を場所でとらえるようにします。それぞれの分野が空間配置されていることをつかむのがポイントです。

▼ 注2
ジュンク堂書店 吉祥寺店 から引用


震災などにかかわる復興事業などをおこなう場合には、第一に主題(テーマ)を明確にし、そしてプロジェクトチームをつくり、現地で活動をすすめるようにします。

ある地域で大震災がおきると救援活動がまずおこなわれ、そしてその後、さまざまなチームが復興支援活動を現地でおこなうことになります。
 
先日、「自分たちにも何かできることはないだろうか?」といって、ある国の関係者たちが10数人からなるチームをつくった例がありました。

彼/彼女らの「復興に貢献したい」「現地の役にたちたい」という気持ちはとても重要なことであり、大切にしなければなりません。

しかし、思いだけでは事業はできません。被災地の現実は非常にきびしく、大きな困難がまちうけています。

「ある地域の役にたちたい」とおもったら、チームをつくりあげるよりも前にその地域(その市あるいは村など)の現地調査(フィールドワーク)をして、その地域の真のニーズをまずつかまなければなりません。そして課題をうかびあがらせ、さまざまな課題のなかの中心的課題つまり主題(テーマ)を明確にする必要があります。

そのうえでその主題を公表して、それにみあった人材をあつめます。あるいは公募します。

自然災害の軽減を主題にするのであれば、気象・地質・地震・土木・林業・地理などの分野から専門家を選択してチームをつくります。医療分野であれば医師や看護師・医療技術者などが中心になります。チームには事務スタッフなども配置します。

何かをやりたいと漠然とおもっていろいろな分野の人々があつまっても事業にはならないことを知らなければなりません。漠然とあつまるくらいなら、むしろ個人でボランティア活動をおこなった方がよいです。

このように、チームをまずつくってから何かできないだろうかとかんがえるのではなく、主題をまず明確にして、そしてプロジェクトチームをつくるという方式をとるべきです(注)。前者と後者とでは順序が逆であることに注意してください。

 × 1. チームをつくる → 2. 何かできないかとかかんがえる
 ○ 1. 主題を明確にする → 2. プロジェクトチームをつくる

このような方法(後者)はプロジェクト方式とよんでもよいでしょう。



▼ 注:事前調査隊とプロジェクトチームとのちがいについて
地域のニーズが何であるかを調査するために事前調査隊を現地に派遣することはよくあります。そのような調査隊を事前調査チームあるいは単に調査チームとよぶこともありますが、そのような調査隊と、主題を決めたあとに結成するプロジェクトチームとでは性格がことなることに留意してください。構成メンバーも当然ことなります。

全体を整理するとたとえばつぎのような順序になります。
<事前調査隊を結成>→<現地調査を実施>→<現地のニーズをつかむ>→<課題さらに主題をあきらかにする>→<プロジェクトチームを結成>→<事業を実施>

なお個人でボランティア活動をする場合でも活動そのものをいきなりはじめるのではなく、まず、現地調査をしてニーズをつかみ、課題さらに主題をあきらかにしてから活動をはじめるようにします。


iCloud.com にファイルの復元機能が追加されました。あやまって削除してしまったファイル・連絡先・カレンダーとリマインダーを復元することができます。いざというときにはとても役立ちます。

iCloud >> 

  • Mac あるいは PC から iCloud.com にログインします。
  • アプリアイコンから「設定」を選択します。
  • 下欄にある「詳細設定」から「ファイルの復元」「連絡先の復元」「カレンダーとリマインダーの復元」のいずれかをクリックします。
ファイルの復元


1.ファイルの復元
  • 復元できるファイルがリスト型式で表示されます。
  • 復元したいファイルにチェックをいれ、「ファイルの復元」をクリックします。
  • 完全に削除されるまでの日数も表示されます。日数に注意してください。

2.連絡先、カレンダーとリマインダーの復元
  • 日付が表示されますので、リストの右端の「復元」をクリックします。
  • 一括置換となります。
  • 個別には復元できませんので注意してください。

クラウドの時代が本格化してきました。これからのキーワードはクラウドとモバイルです(注)。iCloud にどのような新機能が追加され、どのように発展していくか注目していきたいものです。


▼ 注
クラウドとモバイルにくわえて、マーケティングとセキュリティもキーワードにくわえておくとよいでしょう。つまりキーワードは次のとおりです。ハードウェアにとらわれすぎないことが大切です。
  • クラウド
  • モバイル
  • マーケティング
  • セキュリティ





『アップルのデザイン戦略』は、iPhone をはじめとするアップル製品を分解するなどしてアップルのデザイン面での挑戦を分析しています。デザインの力を信じてそこに投資するアップルのものづくりの姿勢がわかります。

本書は、雑誌『日経デザイン』の過去の記事をもとに加筆・修正して再編集した本です。

目 次
第1章 分解
 iPhone 5 恐ろしく洗練されたが、挑戦はない
 iPod touch「一見普通」に隠された恐るべき金属加工 
 iPad mini、iPodtouch 問われる設計者のデザインセンス
 iPhone 5c「樹脂らしさ」を消す工夫と努力
 iPhone 5s 洗練に次ぐ洗練を重ねたデザイン
 MacPro 繊細さは工芸品の域

第2章 箱
 アップルが見せる「シャープな角」への執念
 1箱600円。「豆腐型」パッケージの革命
 Column 箱に込めた思いは昔から同じ

第3章 対決
 VS. ソニーほか iPhone は、もはやファッションアイテム
 VS. マイクロソフト Surface RT 前編 周辺機器はアップルを超えたか
 VS. マイクロソフト Surface RT 後編 見習いたい「技術を生かすセンス」
 VS. サムスン電子 “模倣”の代償は売上げの2割

第4章 未来
 ワイヤレス充電はアップルストアで生きる
 圧力センサー搭載デバイスで広がるジェスチャー操作の可能性
 次世代樹脂製 iPhone は光をまとう?
 ウエアラブル端末向け素材はレーザーカットで作る
 腕時計型端末の特許から分かった iPhone 後のデザイン
 アップルが持つ夢の技術「金属ガラス」とは何か
 iWatch で変わるアップルの素材。次はセラミックスか?

第5章 識者が見るアップル
 インタビュー1 ブランド作りの多くをアップルから学んだ
 インタビュー2 アップルの思想は、ジョブズ後さらに先鋭化した

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丸みをおびた形で統一された部品、色によって加工方法がことなるロゴ、高い精度でつくられた筐体など、工芸品の域に達した繊細な技術をみせてくれます。iPhone などのアップル製品の中身を写真でみることができ興味ぶかいです。

また iPhone などをいれる箱(パッケージ)も分解してしらべています。ずいぶん立派な箱にいれて売っているとは以前からおもっていましたが、アップルがここまでこだわりをもって箱もつくっているとは知りませんでした。

アップルは従来のいわゆるメーカーとはちがうことがよくわかります。日本のメーカーともちがいます。本書は、

我々がやるべきことは、テクノロジーとリベラルアーツの交差点に経ち、そこからモノを作っていくことだ

というアップルの思想を確認することができる一冊です。モノづくりには思想が反映されています。
 
そしてアップルはモノづくりにとどまらず、ハードとソフトとインターネットをくみあわせた総合的なシステムを構築し、そこからあたらしいライフスタイルを創出しようとしています。

システムとはやや抽象的ですがこのようなモノを通して具体的に知ることができます。モノをみたらその背後にあるシステム全体を想像することが重要でしょう(図)。
150708 モノとシステム
図 モノをみてシステム全体を想像する



▼ 引用文献
『アップルのデザイン戦略 カリスマなき後も「愛される理由」』日経BP社、2014年5月19日
アップルのデザイン戦略

▼ 関連記事
全体像をイメージしてから作業を実施する - 東京国立博物館・考古展示(3)-

ビジョンをえがき、全体をデザインし、自分らしいライフスタイルを生みだす - 映画『スティーブ・ジョブズ』-



『エマージェンシーハンドブック』は災害への備え方を解説した小冊子です。大地震や火山噴火などの災害はいつどこでおこるかわかりません。どのような場所にいても状況に応じて身をまもれるように本書をよんであらかじめ準備しておくことが必要です。

目 次
災害時に慌てないために書き込んでおきましょう

こうして身を守る まず!緊急時のサバイバル
 家にいて災害が起きたらどうする !?
 交通機関で災害が起きたらどうする !?
 屋外で災害が起きたらどうする !?
 外出先で災害がおきたらそうする !?

いざという時にいのちを守る応急処置

これは知っておきたいわが家の防災プラン
 今すぐチェックわが家の「防災対策」
 今すぐ備えたい! 安心グッズ

災害時の伝言ダイヤルの使い方
思い出せないときの為に

災害時に慌てないために書き込んでおきましょう 

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災害時の備えを場面別に整理していてとてもわかりやすいです。さまざまな場面を想定して思考実験やシミュレーションをしておくとよいです。
 
また災害時における連絡方法や安否の確認方法については、NTT・au・SoftBank のそれぞれについて具体的に記載されていますのでチェックしておく必要があります。

災害を想像して防災プランをたてて訓練しておくことがもとめられます。


▼ 引用文献
『エマージェンシーハンドブック 災害時の備え』塔文社発行、モンベル発売。
モンベル(mont‐bell) エマージェンシーハンドブック


世界最大の旅行 口コミサイト「トリップアドバイザー」に寄せられた約2億件の旅行者の口コミをもとに、旅の「泊まる」「食べる」「遊ぶ」などをランキングした旅行ガイドブックです。

下記のそれぞれの項目についてランキング型式で紹介してあるため、「つぎはどこへ出かけようか」「何を見ようか」「何をしようか」などとまよったときの参考になります。

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あるいは実際には行かなくても、自分の興味のある項目についてどこの評価が高いかをチェックすることができます。たとえば評価の高い美術館・博物館・動物園・公園・図書館などについても具体的に知ることができます(植物園のランキングもあればなおよかったですが)。

見ているだけでもたのしく、世界の絶景や感動がつたわってくる1冊です。

CONTENTS
特集 人気上昇中の観光都市
1 人気急上昇中の観光都市
2 ベストアイランド
3 ベストビーチ
4 ベストホテル
5 人気高級レストラン
6 ベストデスティネーション
7 人気のランドマーク
8 人気の美術館・博物館
9 海外の人気ジャパニーズレストラン
10 人気の動物園
11 人気の公園 


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また Column としてつぎのランキングもでています。
 
アジアのベストアイランド TOP 10
死ぬまでに泳ぎたい世界の驚愕スポット 10
死ぬまでに行ってみたい世界の奇妙なビーチ 5
死ぬまでに泊まってみたい世界の奇妙なホテル 5
アジアの人気高級レストラン TOP 10
世界の人気カフェ TOP 5
世界の人気ベーカリー TOP 5
世界遺産の数が多い国 TOP 10
日本人に人気の海外観光スポット TOP 25
死ぬまでに行きたい世界の図書館 10
世界の美術館&博物館来場者ランキング TOP 5
死ぬまでに見ておきたい空からの絶景 11
死ぬまでに行きたい世界の幻想的な砂漠 10
旅行に持って行くアイテムのブランド 12


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このようなランキングをつかった情報収集の方法は情報化社会になってからあらわれてきたといってよいでしょう。たとえばニュースのランキングなどもそうです。情報化社会になって情報があふれかえるようになりましたので、わたしたちは情報のランキングをつねに必要としています。

ランキングを見ればその分野の大局的な動向を知ることができます。個々の断片的な情報にひとつひとつあたっているよりもはるかに効率的に情報をさがせます。

トリップアドバイザーはウェブサイトでランキングを見ることもできますが、本書(書籍版)を見れば全体を一覧できるのでウェブサイトよりも全体像がつかみやすいです。全体が見え大局がわかるとつぎの一歩をふみだせます

また本書の最後の方には世界地図もでていて、そこからも情報検索ができる仕組みになっています。

本書を見て旅行の行き先やスタイルが決まったら、そのつぎには『地球の歩き方』などを見て、こんどは目的の地域や場所についてもっとくわしくしらべてみればよいでしょう。

1.『旅行なんでもランキング』→ 2.『地球の歩き方』

という順序がおすすめです。


▼ 引用文献
K&B パブリッシャーズ編『トリップアドバイザー 旅行なんでもランキング 世界編』
トリップアドバイザー 旅行なんでもランキング 世界編 (海外 | 観光 旅行 ガイドブック)


▼ 関連図書
地球の歩き方編集室編『地球の歩き方』(ダイヤモンド社)
『トリップアドバイザー 旅行なんでもランキング 日本編』(昭文社)


150311 MacBook
「新しいMacBook」は3色(アップルのサイトから引用)

2015年3月9日(米国現地時間)アップルは、「ノートブックを再発明」とうたう新設計の12型ノートブック「新しいMacBook」を発表しました。重量は2ポンド(920g)、薄さは13.1mm、Mac 史上最薄最軽量を実現、カラー(仕上げ)は、シルバー・ゴールド・スペースグレイの3色です。2015年4月10日発売予定で、価格は148,800円からです(注1)。

数多くのレビューがインターネット上にすでにでていますので、ここでは、アップルのいう「ワイヤレスな世界のために完全装備」について強調しておきたいとおもいます。「新しいMacBook」は、ワイヤレス化がますますすすむ世界に対応できるように設計されています。

「新しいMacBook」には、ヘッドホン端子以外ではたった一つのポートしかありません。それは「USB-C ポート」とよばれるもので、充電・外部ディスプレイの接続・USB 3 速度によるデータ転送ができます。

このポートには従来の周辺機器は直接はつなげないのでアダプタを別途かわなければなりません(注2)。


これについては、「非常に不便であり、消費者のニーズを無視した進化」と批判する人もいます。

しかしアップルは、消費者の都合を“無視する”かのように数々の新製品をこれまでも開発してきました。たとえば、フロッピードライブの廃止、シリアルポートの廃止、ファイアワイアの廃止、CD-ROMドライブの廃止、ブルーレイにいたっては完全に無視しています。

したがって今回の「USB-C ポート」の件についてもおどろきではありません。むしろ当然の流れということでしょう(注3)。


アップルは、ワイヤレス・インターネットでつながれたクラウド(iCloud)をユーザーがつかうことを想定しています。クラウドのビジョンがまず先にあって、それにもとづいて商品を開発しています。つまりアップルは未来を先取りして技術革新をつづけているのです

ビジョンがなくて現状を維持しようとする人にとっては「消費者のニーズを無視した進化」という批判になるでしょうが、ビジョンがみえている人にとっては、なるべく効率的にあたらしい世界にすすんでいこうということになります(注4)。


クラウドのビジョンによれば、デバイスはすべてクラウドでつながるようになり、データもクラウドにおいておくようになります。あたらしいクラウドの時代に人類はこれから本格的に突入していきます

クラウドは機能的にはインターネットをつかうワイヤレスであり、このようなビジョンであればデバイスにおいて最後にのこるポートは電源のみということになります。その電源とても将来のいつかはケーブルがいらなくなるでしょう。たとえばソーラーパネルを搭載するなどして。

そして、クラウド・システムにおける情報処理の主体はあくまでも自分(人間)であって Mac や iPhone や iPad などのデバイスではありません。デバイスは情報処理をするときに役立つ単なる道具にすぎません。道具をつかいこなして一人一人が情報処理をすすめていくことがこれからはもとめらます。デバイスにただ依存していても情報処理はできません。わたしたちはクラウドに適応して主体性を発揮しながら情報処理をすすめていかなければなりません。


アップルの商品開発の歴史は、ビジョンをえがくことがいかに重要かを物語っているとおもいます。まずビジョンがあって、そして物が顕在化してきます。
 



注1:新しいMacBook >>
 
注3:MacBook Air の Retina ディスプレイ化を非常に多くのユーザーはまちのぞんでいましたし、それが消費者のニーズでした。しかしというか やはりというかアップルは、既存の製品のディスプレイをとりかえて現在のニーズにこたえるだけという陳腐なことはせず、未来を先取りした商品をまたしても投入してきました。「新しいMacBook」はこれからの MacBook ラインナップ開発の方向性をしめすものであり、現状の MacBook Pro が今後どのよにうに変更されるのかを予告する内容になっているとかんがえられます。

注4:近年の日本では「生きのこりをかけて!」という言葉がよくさけばれます。これは、過去の実績をなんとか維持してみがきをかけて、きびしい競争を生きのころうとするかんがえであり、そこには過去をみつめる視点があります。しかしアップルは過去にはとらわれず、そして現在のニーズも切りすて、未来のユーザーのニーズにこたえる新商品を開発しています。


▼ 関連記事
日本の過去の優良企業はイノベーションのジレンマにおちいっている
顧客の暮らしを豊かにする -アップルのビジョン-
ソニーからグーグルへ - 情報産業のステージへ転換 - 〜辻野晃一郎著『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた』〜
ビジョンをえがき、全体をデザインし、自分らしいライフスタイルを生みだす - 映画『スティーブ・ジョブズ』-



『梅棹忠夫 語る』では、梅棹さんが、まだ学生だったころ、自然学者・今西錦司から指導をうけたことがかたられています。

三校時代に世界の未開地の探検を夢見ていた仲間がいた。意気盛んやったが、強力なリーダーが必要であることを痛感していた。それは今西錦司をおいてほかにないと、今西さんを行きつけのおしるこ屋の二階まで引っ張りだし談判して、承諾を得たんや。

リーダーとしての今西さんの力量はめざましいものやった。行動の判断はもちろんのこと、フィールド・ワークを進めながら思索を深めていく手法を骨の髄までたたきこまれたな。


フィールド・ワークを進めながら思索を深めていく手法」というところがポイントです。今西錦司の指導・影響はとても大きかったことがうかがえます。

そして、実際に探検をすすめていきました。

北部大興安嶺縦断(一九四二年)をやった。探検隊の見習士官として訓練を受けた「今西グループ」のはじめての実戦でした。そのあと今西さんが所長だった西北研究所に行ってモンゴル調査もやった。

このような探検が、梅棹さんの仕事の基礎になっていることがわかりました。


▼ 関連記事
探検がフィールドワークに発展する 〜今西錦司編『大興安嶺探検』〜

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「引き寄せの法則」とそのつかい方についてとてもわかりやすくコンパクトに解説している入門書です。

目次はつぎのとおりです。

1章 「引き寄せの法則」とは何か?
2章 あなたを作り上げているもの
3章 あなたは何者?
4章 感情が鍵となる
5章 自分が望むことに焦点を当てる
6章 豊かさに見合った波動を生み出す
7章 目的と情熱に満たされた人生
8章 夢を明らかにする
9章 引き寄せの法則を生かす
10章 肯定的暗示
11章 ビジュアリゼーション(観相)
12章 態度を変えれば人生が変わる
13章 祈りと瞑想
14章 行動
15章 信じる


要点を引用しておきます。

外の世界で起こる出来事を変えたければ、まず心の持ち方を変えなければならない。

あなたは自分が焦点を当てるものを何でも自分の人生に引き寄せる。あなたがエネルギーを注いだり、注意を向けたりするものは何でも、あなたのところに戻ってくるのだ。

引き寄せの法則は、「自身と似たものを引き寄せる(類は友を呼ぶ)」という原理を通して働く。

この法則がどのように働くかを理解することが、成功するための基本的な鍵となる。

あなたがどんなエネルギーを生み出そうが、ただそれに反応し、同じ性質のものをあなたにもたらすのだ。

自分の思考や感情をコントロールすることによって、意識的に自分の未来の創造に参加できる。

プラス思考は肯定的なエネルギー波動を送り出し、人生により多くの肯定的体験を引き寄せる。

逆に、嫌な出来事や不快な気持ちにさせる人に心を奪われれば、同じように嫌な出来事や不快な人間があなたの人生に招き寄せられるのだ。 

顕在意識はわたしたちの心のほんの一部を占めているにすぎない。

あなたの潜在意識は顕在意識よりはるかに広大である。あなたが意識的に選ぶ限界以外、潜在意識はいかなる限界も知らない。あなたの自己イメージや習慣は潜在意識の中に居座っている。

潜在意識はきわめて強力であり、わたしたちを行きたいところにすみやかに連れていってくれる力をもっている。驚くべきスピードとパワーを備えた潜在意識をうまく活用できるようになれば、引き寄せの法則を通して望みのものを引き寄せ、人生の目標に一段と近づくことが可能になるだろう。

あなたが出す波動の状況によって、望みのものを引き寄せられるかどうかが決まるので、感情をできるだけ肯定的に保つことが肝心である。そのためには、喜び、愛、幸福感、ウキウキした気分、満足感、安堵感、自身、感謝、リラクセーション、平安といった感情を味わえる機会をたくさん作らなければならない。

否定的な人間を裁こうとしてはならない。衝突を避け、自分の態度を肯定的に保ち、衝突したときには、感情的に巻き込まれないようにする。

自分が人生に引き寄せたいものに、もっぱら焦点を当てるようにするのだ。

あなたが好きなことは、情熱を傾けられることをやっていれば、宇宙は自動的に引き寄せの法則を通してそれに応え、あなたをあらゆる方法で支えてくれる。

目標を具体的にはっきりさせる。


以上にもとづいて、ビジョン・ブック、肯定的な暗示、ビジュアリゼーション、感謝の日記、瞑想、祈りなどについて、例題を参考にして具体的実践的にとりくんでみるのがよいでしょう。

この本の特徴はわかりやすいことにあります。内容が高度でも複雑な場合は混乱をひきおこしてしまいますが、本書は単純明快です。本書を活用すれば心のなかを整理することができます。

まずは、自分のビジョンを、単純明快な図式(イメージ)にしてみるのがよいでしょう。


▼ 文献
ジャック・キャンフィールド&D・D・ワトキンス著『ジャック・キャンフィールドの「引き寄せの法則」を生かす鍵』PHP研究所、2008年4月7日
Original Title: Jack Canfield’s Key to Living the Law of Attraction
ジャック・キャンフィールドの「引き寄せの法則」を生かす鍵


▼ 関連ブログ
想起訓練からビジョン形成へ 〜DVD『ザ・シークレット』〜
イメージによい感情をこめる 〜ロンダ=バーン著『ザ・パワー』〜
エピソードから問題解決のヒントをつかむ 〜『こころのチキンスープ』〜

140721 課題と仮説
図 課題をめぐる情報収集から、仮説の検証へ

高度情報化時代になり、膨大な情報のなかから必要な情報をどのように収集すればよいか、その方法が重要になってきました。

情報の収集にあたっては2つのことなる場面があり、これらを明確に区別してとりくむことが大切です。ポイントは課題と仮説にあります

まず、自分がとりくみたい課題を明確にします。そして、知りたいこと、興味があることなど、課題をめぐり360度の視角から幅広く情報をあつめます。時間のゆるすかぎりたくさんあつめるようにします。

この情報収集の作業をつづけていると、あるとき、「・・・ではないだろうか」「・・・かもしれない」と何かをおもいつく瞬間があります。これが仮説の発想です

仮説をおもいついたら、仮説から何が想像できるか、自由に想像してみます

そして今度は、その想像した結果が事実かどうか確認をするのです。確認できれば仮説の確からしさは高まります。確認できずまちがっていれば仮説をたてなおします

このように、課題をめぐる情報収集は360度の視角から幅広く情報をあつめるのがよく、それに対して仮説の検証では、仮説から想像されることに目標をしぼって情報をねらいうちするようにします。 課題をめぐる情報収集では課題から周辺へひろがって「円的」に情報をあつめるのに対し、仮説にもとづくねらいうちの調査は「線的」な作業になります(図)。

課題をめぐる情報収集から、仮説の検証へという2つのことなる場面を意識的に区別して情報をとりあつかうのが効果的です。これは、推理小説のなかでもちいられている方法とおなじです。

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