発想法 - 情報処理と問題解決 -

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キーワード:クラウドを含む記事

携帯用無線 LANルーター(トラベルルーター)の “ちびファイ3” です。ホテルの有線LAN端子と接続するだけで、その場ですぐに、無線LAN環境を構築することができます。

最近は、iCloud などのクラウドを利用する人が増え、無線LAN環境がつねに必要なケースが多くなってきています。

しかし、旅行や出張先で、ホテルに入ってから有線LANしか利用できなかったり、無線LANが用意されていても速度がおそかったり、3G や LTE の電波状態がわるかったりしてこまることがあります。

そのようなときに “ちびファイ3” が役立ちます。

プラグをおこしてそのままコンセントにさしこみ、ホテルのLANコネクターとつなげるだけです。USB充電器やACアダプタは必要ありません。

小型軽量であるため旅行に持っていくことができ、簡単に、無線LAN環境をつくれます。


まとめ
  • 無線LAN環境を構築できるトラベルルーター。
  • コンセントにさしこみ、LANコネクターにつなげるだけ。
  • 旅行に最適。

注)LANケーブルは別途もっていくか、ホテルでかりてください。

人がおこなう情報処理(インプット→プロセシング→アウトプット)の観点から、梅棹忠夫さんの「知的生産の技術」(注)を整理するとつぎのようになります。

 インプット: 観察する、本や資料を読む、発見する
 プロセシング:かんがえる、ひらめく
 アウトプット:メモをとる、文章を書く

インプットとは、目や耳などの感覚器を通して、自分の意識のなかに情報をとりいれる場面です。具体的には、見たり、読んだり、聞いたりすることです。

プロセシングとは、入ってきた情報を選択したり、記憶したり、整理したり、組みかえたり、編集したりすることです。

アウトプットは、言葉や絵などを書きだす場面であり、具体的には、メモをとったり、日記や手紙、記録などの文章を書くことです。単語一語を書きだすような簡単なメモであっても、アウトプットになっていることに注意してください。


たとえば、「観察した →『これだ!』とおもった → 単語一語のメモをとった」という過程があったとします。これも情報処理の3場面(インプット→プロセシング→アウトプット)になっています。

 インプット:観察した
 プロセシング:「これだ!」とおもった
 アウトプット:単語一語のメモをとった

「これだ!」とおもったいうことは、自分の意識に変化がおこって、自分独自の情報選択をしたのであり、プロセシングがおこったことになります。

梅棹さんは「発見をとらえる」ということを重視しています。発見をとらえて記録するということは、初歩的ですが重要な情報処理(インプット→プロセシング→アウトプット)になっています。


このような情報処理のために必要な道具は、現代では、スマートフォン、パソコン、ドキュメントスキャナーです。わたしの場合は、iPhone、MacBook Pro、ScanSnap をつかっています。そして、スマートフォンとパソコンはクラウド(インターネット)でつながっていることが必要です。

スマートフォンは、旅行やフィールドワークなどの現場でおもに役にたち、パソコンはオフィスで役にたちますが、クラウドが普及した現在では、それらの区分を明確にする必要はありません。その場に応じて、つかいやすい方をつかえばよいでしょう。


このような道具をつかって情報処理をおこなっていれば、情報処理をするたびに(アウトプットをおこなうたびに)ファイルが形成されます。

「知的生産の技術」で「京大型カード」や「こざね法」の紙きれをつくるということは、現代的にとらえなおせばファイルをつくるということでり、カードや紙きれを操作し組みかえるということは、ファイルを操作し組みかえるということです。そしてその結果を、文章としてアウトプットしていくわけです。

たとえば iPhone のボイスメモ機能をつかってメモをとった場合(口述筆記をした場合)、1個のファイルが形成されます。あるいは Mac のワープロで文章を書きだした場合も1個のファイルが形成されます。

それぞれのファイルにはファイル名(見だし)をつけます。各ファイルは、ファイル名(上部構造)と情報の本体(下部構造)とからなります。コンピューター・ファイルはファイルそのものです。ファイルでは、1ファイルにつき1メッセージの原則をまもります。

このようにして、情報処理を1回おこなうごとに1個のファイルが形成され、情報処理をおこなえばおこなうほど(アウトプットをだせばだすほど)ファイルが蓄積していきます。パソコンには検索機能がありますので情報の検索も簡単にできます。

有用なファイルについては、ブログやフェイスブック・ウェブサイトなどにアウトプットをしていくとよいです。ファイルはどんどん蓄積され、検索もできます。ブログの場合は1記事が1ファイルになるようにし、1記事1メッセージの原則をまもるようにします。


▼ ドキュメントスキャナー:ScanSnap 





▼ 関連記事
研究開発の過程をしめしながら原理をかたる - 梅棹忠夫著『知的生産の技術』をとらえなおす(まとめ)-



▼ 注:文献
梅棹忠夫著『知的生産の技術』(岩波新書)

iPhone 6 Plus に機種変更したので iPhone についていろいろしらべていたら、iPhone 6 & 6 Plus のCMがダサいと話題になっていることを知りました。



たしかにひどいCMです。

iPhone 5 のCM(下)がよかっただけに目立ちます。



そもそもアップルは、iPhone や iPad を通して、商品のスペックがどうだとか、性能がどれだけよくなったとかいうことよりも、あらたな生活のシーンあるいはライフスタイルをユーザーに提案してきました。

ここに、製造業(物づくり)の会社と情報産業の企業との決定的なちがいがあります。

たとえば、iPhone 5 のCMに見られるように、あたらしい撮影のシーン、撮影のあらたなスタイルを生みだしました。

あるいは、iPhone や iPad の録音で一般につかわれている MP3 はCDよりも音質はおとります。しかし、そのようなスペックよりも、あたらしい音楽のシーン、音楽をきくあらたなスタイルを生みだしたことに意味があります。

このような観点から iPhone 6 & 6 Plus をとらえなおすと、たしかに、大きさが大きくなってつかいやすくなり、性能も上がりましたが、あたらしいシーン、あらたなスタイルを生みだすという点では弱いといわざるをえません。

しかし、むしろ今後は、ハードウェアではなく、あたらしいサービスに注目した方がよいでしょう。

具体的には、iCloud をつかったクラウドコンピューティングがあたらしいシーン、あらたなスタイルを生みだしていくとかんがえられます。iCloud 同期にとどまらず、iCloud Drive、ファミリー共有、iCloud フォトライブラリ、iTunes Match などのあたらしいサービスがつぎつぎにつかえるようになりつつあります。こでは、iPhone とか iPad とか Mac などのデバイスにはとらわれずに、ユーザーが主体となってこのようなサービスをつかいこなすシーンが想像できます。

今はまだ、そのような段階への過渡期であるために、iPhone 6 のCMは現在のところは中途半端な内容になっているとおもわれます。

デバイス(ハードウェア)にとらわれるのではなく、クラウドの発展をとらえ、さらに、クラウドをつかった情報処理にこれからは注目していきたいものです。

 
▼ 関連ブログ
クラウドサービスが進展している 
iCloudのシステムを主体的につかいこなす 

梅棹忠夫著『知的生産の技術』第4章「きりぬきと規格化」では、新聞のきりぬきや各種資料の整理とそれらのいかしかたについて説明しています。

ながい中断ののち、一九五〇年ころから、わたしはやや体系的に新聞記事のきりぬきをはじめるようになった。こんどかんがえた方式は、スクラップ・ブックをやめて、ばらの台紙にはる、というやりかたである。

そして、記事の大小にかかわりなく、台紙一枚に記事ひとつという原則をかたくまもることにした。

わたしも以前はこの方式にしたがって新聞のきりぬきをしていました。しかし、デジタルカメラが発明されてからは、記事の写真をとって保存する方式に変えました。現在ではきりぬきはせず、有用な記事をみつけては iPhone で写真をとってMac の iPhoto に保存しています。

* 

台紙にはる、という操作がひとつの規格化であるとともに、オープン・ファイルのフォルダーにいれるという操作もまた、ひとつの規格化である。これによって、台紙にはった紙きれ以外のもの、さまざまなパンフレットやリーフレットのたぐいも、みんなこれにいれればおなじ形になる。

わたしも以前はこの方式をつかっていて、オープン・ファイルのフォルダーが本棚の大部分を占有していました。

しかし、変化がおきたのは、富士通のドキュメントスキャナー ScanSnap が発売されてからです。これにより、書類・パンフレット・写真・名刺などを高速でスキャンして保存できるようになりました。

ドキュメントスキャナーは、従来のフラットベッドスキャナとはちがい、膨大な資料のスキャン、デジタル化が手軽にできます。書類や資料の山にうずもれてこまっていた人にとっては救世主になりました。これで、書類や資料、映像や音声などの形式にとらわれずに一つのフォルダに統合・保存し、活用できるようになりました。こんな素晴らしいことはありません。

また、もとの資料のほとんどはのこしておく必要はなくすててしまうので、資料の保管スペースを心配しなくてすむようになりました。

こうして、台紙もオープン・ファイルのフォルダーもなくなりました。そして、パソコンのフォルダーをつかうようになりました。

ドキュメントスキャナーは他社からも発売されていますが、性能やコストパフォーマンスにすぐれる 富士通 ScanSnap を絶対におすすめします。




梅棹さんは写真の整理のむずかしさについてものべています。

しかし現在では、スマートフォンやデジタルカメラで撮影した写真は、Mac でしたら iPhoto というすぐれた写真アプリがあるので整理はむずかしくありません。整理・保存の心配をしないで大量に写真をとることができるようになりました。

デジタルカメラ以前のフィルム写真については、わたしは、保存していたすべての写真を ScanSnap でスキャンしてしまいました。デジタルデータになりましたので Mac であっという間に整理がつきました。元の写真はおいておくと場所をとるので、重要なもの以外はすててしまいました。

iPhone でとった写真は、iPhone の「設定」→「写真とカメラ」で「自分のフォトストリーム」を ON にしておけば、Mac に同期され、iPhoto で整理することができます。新聞記事などの撮影した資料もこうして活用できます。 新サービスとして「iCloud フォトライブリー」がはじまりましたが、わたしはまだつかっていません。これがつかえるようになればもっと便利になるでしょう。


また梅棹さんは、資料や情報の単位化についてのべています。

スクラップ・ブックにはったり、そういうことをしないで、いっさい台紙にはりつけるというのは、どういう意味か。それは、ひとことでいえば、規格化ということなのだ。

それによって、おおきい記事もちいさい記事も、みんな、おなじ型式をあたえられて、単位化されるのである。そして、その規格化・単位化が、その後のいっさいのとりあつかいの基礎になっている。分類も、整理も、保存も、すべてそのうえでのことである。

じつは、カードの使用そのものが、一種の規格化であった。カードに記入することによって、いっさいの思想・知識・情報が、型式上の規格をあたえられ、単位化されるのである。

資料や情報はまず単位化しなければなりません。情報を単位化するということは、情報処理の観点からいうとファイルをつくるということですファイルとは、情報あるいはデータのひとまとまりであり、ひとつの単位です。この単位から創造的作業がはじまるのです。ファイルの概念を理解し、ファイルを操作・活用することがこれからの情報産業社会では特に重要になってくるでしょう。

『知的生産の技術』はふるい本であるにもかかわらず今でも読みつがれているのは、知的生産の原理が書かれているからです。また、梅棹さんご自身がどのように進歩してきたか、その過程が、最初の一歩から書かれていることもこの本をおもしろくしている要因です。つまり、ストーリーをたどりながら原理がまなべるのです。


▼ 文献
梅棹忠夫著『知的生産の技術』(岩波新書)岩波書店、1969年7月21日
知的生産の技術 (岩波新書)


「失速する iTunesミュージック 焦るアップルの過剰マーケティングにU2のボノもあきれる」という記事を見つけました(Yahoo!ニュース/ダイヤモンド・オンライン、10月29日)。

アップルの音楽ダウンロードサービスの「iTunes music」が、2014年初頭から13%も売上を落としたことが話題になっているそうです。
iTunes music のようなダウンロード型サービスにかわって台頭してきているのはストリーミングサービスです。ストリーミングは、自分のストレージに楽曲を保存・所有せずにインターネットを介して聞けるサービスであり、最近のユーザーはもっと軽快な方法で音楽をたのしみたいとおもうようになってきています。

このあたりの事情はクラウドについて理解するとわかってくるとおもいます。クラウドとはグーグルがおこなっているようなサービスであり、データはストレージにではなくクラウドにおいておき、ネットでいつでもアクセスできる仕組みになっています。最近、クラウドがいよいよ本格化しはじめたということが言えるでしょう。

この意味では、iPhone も iPod、iPad、Mac もまだクラウドストレージにはなりきっていません。最近発売され話題沸騰中の iPhone 6 においてでもそうです。ストレージ方式をまだひきずっているのです。

いずれ、デバイスはすべてクラウドデバイスになる時がやってきます。そのとき、情報革命はさらに一段 先にすすむことになるでしょう。

アップルは、ヘッドフォンとストリーミングサービスの会社であるビーツを30億ドルで買収、アップルの iTunes も来年には、ストリーミングサービスを iTunes に統合するとのことです。

ソニーという日本の世界企業から、グーグルというアメリカの世界企業へ転職しためずらしい人物の体験談です。2つのことなる大企業の対比をとおして、時代の大きな転換を読みとることができます。

目次はつぎのとおりです。

第一章 さらばソニー
第二章 グーグルに出会う
第三章 ソニーからキャリアを始めた理由
第四章 アメリカ留学
第五章 VAIO創業
第六章 コクーンとスゴ録のチャレンジ
第七章 ウォークマンがiPodに負けた日
第八章 グーグルの何が凄いのか
第九章 クラウド時代のワークスタイル
第十章 グーグルでの日々
第十一章 グローバル時代のビジネスマインドと日本の役割

要点を書きだしてみます。

一九九五年、社長が大賀さんから井出伸之さんに代わった。

社長も、前年、二〇〇〇年六月に出井さんから安藤さんに代わっていた。新設されたカンパニーのプレジデントには何人かの若手が抜擢されたが、私もその中の一人だった。

ソニーは、トリニトロンというソニーの歴史を作り上げて来た優れたCRT技術で圧倒的に強いテレビ事業を継続して来た。CRT時代の終焉は、まさに死活問題であった。

ビジネスの常、世の常であるが、あまりにも強いポジションを確保し過ぎると、逆にそれが大きな足枷になって次の勝負で大敗を喫する事例は枚挙にいとまがない。

本質的に私が問題だと感じたのは、結局テレビグループでは、テレビの定義があくまでも「受像機」ということであり、それ以上の発想がないように思えたことだ。

「ソニーショック」二〇〇三年四月の決算発表で、ソニーの想定外の業績悪化が明らかになった。

二〇〇五年六月、出井さんや安藤さんなど、当時の執行部が一斉に退陣した。

ソニーを変える、という自分の強い思いを実らせることは、残念ながら遂に出来なかった。

二〇〇六年三月三一日に、私は、二二年間勤めたソニーを辞めた。

二〇〇七年四月一六日、グーグルに入社した。

グーグルはすべてが新鮮であった。ソニー時代にさんざん苦労したネットの中に新しい収益源を見つけ出す、というテーマは、グーグルにあってはごくごく日常の話でもあり、ソニー時代にあんなに苦労したことがまったく嘘のようだった。

二〇%ルールというものがある。これは、持ち時間の二〇%は本業以外のテーマに使うことを奨励するものである。

グーグルの全容を表現しようとすれば、「クラウド・コンピューティングの世界を構築する会社」と定義するのが最もふさわしいと思う。

ウェブの世界では、まずやってみることが大事。それでユーザーが支持してくれればそれでよく、ダメならばすぐに撤退すればいい。大事なのはスピードである。そのためには、カジュアルさが不可欠なのだ。

インターネットの世界では、スピードが最も重要で、やるリスクよりやらないリスクのほうが高い。

楽しみながら仕事をする術を知っている人が強い。


■ 工業化から情報化へ転換した
本書でのべられている、ソニーからグーグルへという流れは、著者の転身であると同時に、製造業(工業)から情報産業への時代の転換もあらわしています。ソニーは製造業の企業ですが、グーグルは情報産業の企業です。本書のなかにでてくるアップルも情報産業の企業です。
 
この意味では、商品競争とか勝負とかいうまえに、ソニーとグーグルとでは、そもそものっている「土俵」がちがったのです。時代は、高度情報化へとすでに大きく転換しました。

この高度情報化という大転換の背景にはグローバル化という世界の潮流があります

グローバル化は、まず、工業のステージ(工業化)が先行し、 それに、情報産業のステージ(情報化)がつづきました。1990年代に、情報化への主要な大転換がおこったとかんがえてよいでしょう。したがって、ソニーとグーグルはそれぞれことなる2つのステージの見本とみなせます。

140725 工業化情報化

ちかごろ、近年のソニーの経営陣らのことをわるくいう評論家がいますが、時代の潮流の大きな転換があった以上、誰がやってもむずかしかったのではないでしょうか。ふるい骨格がのこったまま改革するのは困難でしょう。

本書は、観念的・抽象的にではなく、ご自身の具体的な実体験をとおして時代の大転換についておしえてくれます。実際の仕事をしていない評論家の単なる論評とはちがいます。


■ 情報はまずスピードである
グーグルに転職して著者は重大な発見をしました。「大事なのはスピードである」とのべています。

情報化時代における仕事(情報処理)は、まず第一にスピード、すなわちできるだけ速くやることが重要です。質の高さを求めるのは二の次です。完璧を期して着実にゆっくりやるのではなく、7〜8割のできでも速くやった方がよいのです。そのためには常にカジュアルでなければなりません。
 
本書のなかで著者ものべているように、このような面で、日本人の完璧主義は大きな欠点となっています。たとえば、ハイビジョンとかハイファイの開発といった質の高さを追求する仕事はあとまわしにすべきなのです。発想の転換が必要です。 

情報化社会における仕事(情報処理)は速くやる(速くアウトプットする)ことを最優先にしなければなりません。非常な重大な指摘を著者はしています。


▼ 文献
辻野晃一郎著『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた』新潮社、2011年5月27日




▼ 関連記事
ビジョンをえがき、全体をデザインし、自分らしいライフスタイルを生みだす - 映画『スティーブ・ジョブズ』-



クラウドの時代に入って、高速モバイル通信が急速に整備されつつあり、「LTE」というあたらしい用語が目につくようになりました。

そこで、インターネットで「LTE」についてしらべたところ、「NTT東日本 FLET’S光」のウェブサイトに次のような説明がありました。

■ モバイル通信の規格である
「3G」(スリージー)、「4G」(フォージー)、「LTE」(エルティーイー)といった用語はモバイル通信の規格をあらわしています。

「3G」や「4G」の「G」は Generation(世代)の意味の頭文字です。かつては「1G」、「2G」がありました。いま注目されているのは次世代高速通信規格である「4G」です。

■ LTEは4Gの一種である
「LTE」とは、Long Term Evolution(長期的進化)の略で、「4G」のなかの一種です。

「LTE」は、以前は「3.9G」として位置づけられていましたが、「LTE」を「4G」とする通信業者が増えたため、最近では「4G」の一種としてとらえるのが一般的になりました。

「LTE」は下り75Mbps〜100Mbps、「3G」よりも高速であるため、動画視聴やアプリダウンロードのためにむいています。

■ スマートフォンなどを購入するときに参考にする
モバイル通信の規格についてあらかじめ知っていれば通信速度などが判断でき、スマートフォンなどを購入するときの参考になります。

たとえば、NTTドコモ「Xi」(クロッシィ)、ソフトバンクモバイル「SoftBank 4G LTE」などが「LTE」サービスを提供しています。また「WiMAX」は4G(3.9G)に相当する通信規格です。

■ Wi-Fiは、無線LANルーターを介して光回線につながっている
一方で、「Wi-Fi」とよばれる通信方式がひろくつかわれています。

「Wi-Fi」は、光回線(有線)につながれた無線LANルーターと通信します。無線LANルーターは、数メートル〜数十メートル圏内に設置しなければ通信ができません。したがって、「3G」「4G」「LTE」とはちがい、つかえる場所が限定されてしまいます。

しかし、最大数百Mbps対応の規格もあり、非常に高速で快適な通信ができます。

■ プラチナバンドは障害物につよい
また「プラチナバンド」とよばれる通信方式もあります。これは「特定の周波数帯域の電波」を意味します。携帯電話・スマホでは、1.5〜2GHz(ギガヘルツ)の帯域の電波がつかわれますが、プラチナバンドはそれよりも低い700〜900MHz(メガヘルツ)の帯域の電波を利用できます。

障害物にさえぎられにくい特性があり「高い価値のある周波数帯域」という意味で「プラチナバンド」とよばれます。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルでは一部のサービスで「プラチナバンド」をつかっています。

以上のように、「LTE」について理解し記憶しようとおもったら、その一語だけをとりだして理解し記憶しようとするよりも、それに関する周辺用語もあわせて全体的にとらえたほうが、各用語の比較もでき、理解が一気にすすみます

つまり、 なるべくたくさんの関連情報を一度に頭にインプットした方が理解がすすむということです。

情報処理の観点からいうと、インプットでは、なるべくたくさんの情報をまるごとインプットしてしまったほうが、あとのプロセシングにおける理解や記憶のたすけになるわけです。たくさんインプットするとおぼえきれないとおもうのはまちがいです。記憶の場は意外に大きいものです。

たとえば、本を2~3ページよんで理解できなくても、そのまま読みすすめていくと、一冊全部よみおわってみたら結果的には理解できたという経験は誰にでもあるものです。

情報処理(インプット→プロセシング→アウトプット)を意識して、まずは、まるごとすべてをインプットしてしまう方がよいです。情報はおのずと処理されてきます。

本書は、「脱パソコン時代」をきりひらくクラウドについて解説しています。

今まさに、「パソコンの時代」がおわり、「クラウドの時代」がはじまりました情報革命は今後はクラウドを中心にすすんでいきます。クラウドについてはやめに理解をすすめておくことは重要なことです。

本書から要点をピックアップします。

パソコンの次に、モバイル端末時代が来る。

クラウド・コンピューティングの定義は、「遠くにあるデータ・センターのアプリケーションを、インターネットなどの広域データ・ネットワークで様々な端末から利用するIT(情報処理技術)利用法」です。

ディバイスもクラウドをより使いやすくするために進化します。脱パソコン・ビジネスの本命はモバイル・ディバイスです。

クラウドは、イノベーション(革新)です。つまり、既存のサービスや商品、制度や価値観を破壊するとということです。ほとんどの商業メディアは生き残ることができないでしょう。マス・メディアに限らず、あらゆる場面においてイノベーター(破壊者)としてのクラウドは強敵です。

クラウドのための高度な放送通信インフラ(ブロードバンド)は急速に構築されつつあります。

アプリケーションとビッグ・データは、クラウド・データ・センターに集中していきます。

ユーザーは、クラウドにつながったクラウド・ディバイスをつかって、クラウド・サービスを利用するようになります。

現在の iPhone や iPad や アンドロイド携帯は、 アプリケーションが基本的にネイティブ・プログラムになっていて、クラウド・アプリケーション(ウェブ・アプリケーション)になっていないため、クラウド・ディバイスではありません。

クラウドに最適化されたクラウド・ディバイスは、これから出現することに気がついておかなければなりません。

クラウド・アプリケーション(ウェブ・アプリケーション)がつかえるのがクラウド・ディバイスです。HTML5という最新のウェブ規格を採用したウェブ・アプリケーションに注目しなければなりません。

そのクラウド・ディバイスはクラウド・サービスを利用しやすいように、ディバイスとサービスとの融合設計の結果として出現してくるはずです。どのようなクラウド・サービスがこらから提供されてくるのか注目されます。

情報洪水におぼれるのではなく、多種多様で大量の情報を処理しながらゆたかな生活をおくるために、クラウド利用の準備を順次すすめておくのがよいでしょう。


iCloud(アイクラウド)の機能を徹底的に解説した入門書です。iCloud をつかえば、iPhone や iPad を Mac や Windows と簡単に連携することができます。本書をよめば iCloud をすぐにつかいこなせるようになります。

iCloud をつかうと、写真や連絡先・メール・カレンダーなどの各種ファイル同期したり、iOS のバックアップが簡単にできます。Mac でも Windows でもつかえ、iPhone から iCloud の設定をおこなえばすぐに利用可能となります。

くわしくは本書をご覧いただければわかりますが、ここでは、「フォトストリーム」についてのみのべておきます。フォトストリームをつかうと ことなるデバイス間で撮影した写真を同期したり共有でき大変便利です。

いわゆる写真だけではなく、メモや書類を iPhone や iPad で撮影しておけば、自分は何もしなくても自動的にほかのデバイスでもすぐに利用できるようになります。Mac の iPhoto をつかっている方は写真やメモが自動的に保存され便利です。

「最速メモ」のようなメモアプリをつかえば、iPhone や iPad で書いた手書きメモが Mac に自動的に同期され活用できるになります。

iCloud にはほかにも役立つ機能が満載です。


文献:『iCloud徹底活用マニュアル』英和出版社、2013年12月25日
 
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近年急速に発達してきた「クラウド」に関する解説書です。

今後のITの進歩を予測するうえで、もっとも注目しなければならないのは「クラウド」であるといってよいでしょう。「クラウド」は、私たちのワークスタイルを着実にかえていきます。

本書の要点を以下にまとめておきます。
「クラウド」(雲)とはインターネットのこと指し、「クラウドコンピューティング」とは、グーグルやアマゾンがおこなっているサービスのことです。この用語は、グーグルCEOであるエリック・シュミットが2006年に講演した際に初めて使ったと言われています。

「クラウドコンピューティング」は、自分のコンピューターでデータを処理するこれまでの仕組みとはちがい、インターネットでつながれた外部のコンピューターに膨大なデータ処理をおこなわせるシステムです。グーグルやアマゾンなどは、個人のパソコンのかわりにデータ処理をおこない、その結果をインターネット経由でユーザーに提供してくれます。

クラウドが発達してくると高機能パソコンは必要なくなり、どんなデバイスを使うかは問題ではなくなります。いずれ、クラウドに特化したクラウドデバイスが登場するでしょう。

クラウドを活用したワークスタイルやビジネスとして、「ライフログ」と「クラウドソーシング」がトレンドです。

「ライフログ」は、私たちの日常生活における行動の記録(Web閲覧履歴、ブログ、写真投稿、改札の通過記録、携帯の位置情報など)です。これらの情報を処理して、個々人にメリットのあるサービスを提供することができます。

「クラウドソーシング」とは、ネットワークを通じてさまざまな人々とコラボレーションしながらひとつの物事をつくりあげていくことです。

これからは、データや知識を個人が独り占めするのではなく、クラウド上でデータと知識を共有し、それらを相互に活用して知的アウトプットをする時代になります。ここでは、どんな知識を持っているのかではなく、知識を活用して、どんな行動をとるのかが重要になります

以上のように、「クラウド」は私たちの世界を着実にかえつつあります。今日、地球規模の巨大な情報の「雲」が形成され、大きくうごきはじめたといってもいいでしょう。

これまでは、「情報量がおおすぎて、情報があふれかえっている」と多くの人々が形容していました。しかし、情報があふれかえってこまったというのではなく、巨大な情報の「雲」が形成され、それが運動をはじめたのです。これは、大げさにいえば人類と地球の進化です。

このような「クラウド時代」にあっては、「どんな行動をとるのか」が重要だと著者はのべています。

つまり、クラウドのもとで自分は何をしたいのか、自分自身の主体性がもとめられるのです。クラウドが何かをしてくれるということではありません。そのためには、クラウドを活用しながら、情報処理能力や問題解決能力を個々人が身につけなければならないでしょう。速読法・記憶法・速書法・発想法などの能力を身につけることが重要だとかんがえる理由がここにもあるのです。


八子知礼著『図解 クラウド早わかり』(kindle版)、KADOKAWA、2013年12月17日デジタル版初版発行
 

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関連ブログ:iCloudのシステムを主体的につかいこなす

アップルストア銀座のワークショップ「iCloud」に参加し、iCloudについて理解することができました。


USBケーブルをつかってデバイス(端末装置)を同期をするのではなく、iCloudとWi-Fiをつかって自動的に同期できるようになったところが大きな改革です。iPhoneとiPadのバックアップも自動的にしてくれます。Macは、これまでは“旗艦”(システムの中枢)として機能していましたが、もはやデバイスの一種になりました。


こらからはハードウェア中心ではなく、クラウドを中心にして総合的なシステムが構築され、様々な情報処理がすすむとかんがえられます。つまり、iPhone・iPad・Macといった端末装置(ハードウェア)にとらわれるのではなく、クラウドから端末装置をとらえなおし、総合的な情報処理システムを構築することがもとめられます。あたらしい総合的情報処理システムは、ハードウェア開発の延長線上ではなく、クラウドを中心にしてあらたにデザインしなければなりません。iCloudシステムの全体像をつかむことが重要です。


そしてユーザーは、このシステムをつかって何ができるかというよりも、自分が何をしたいのかを明確にすることがまず必要です。たとえばiPadは従来のコンピューターとはちがい、ユーザーの目的に応じて自在につかいこなすことができるデバイス(端末装置)です。iPadとiPhoneとMacとを適切につかいわけるのがよいです。iCloudシステムの中核になるのはコンピューターではなくユーザー、つまり自分自身(人間)です。コンピューターに何かをしてもらおうというのではなく、自分自身(人間)こそが情報処理システムの中核的存在にならなければなりません。主体性がもとめられます


たとえば、フォトストリームをONにすると自動的に写真が保存され、すべてのデバイスでおなじ写真が見られるようになります。様々なメモや記録の保存・閲覧方法としてこれは応用ができます。また、あたらしい音声入力をつかえば、文章化にかかる時間はこれまでの約4分の1に減ります。


ジョブズが、iPhoneやiPadそしてiTunesをなぜ開発したのかがわかりました。未来を見通していたジョブズのビジョンにあらためて感心しています。

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