発想法 - 情報処理と問題解決 -

情報処理・学習・旅行・取材・立体視・環境保全・防災減災・問題解決などの方法をとりあげます

カテゴリ: 情報処理全般

 
近年急速に発達してきた「クラウド」に関する解説書です。

今後のITの進歩を予測するうえで、もっとも注目しなければならないのは「クラウド」であるといってよいでしょう。「クラウド」は、私たちのワークスタイルを着実にかえていきます。

本書の要点を以下にまとめておきます。
「クラウド」(雲)とはインターネットのこと指し、「クラウドコンピューティング」とは、グーグルやアマゾンがおこなっているサービスのことです。この用語は、グーグルCEOであるエリック・シュミットが2006年に講演した際に初めて使ったと言われています。

「クラウドコンピューティング」は、自分のコンピューターでデータを処理するこれまでの仕組みとはちがい、インターネットでつながれた外部のコンピューターに膨大なデータ処理をおこなわせるシステムです。グーグルやアマゾンなどは、個人のパソコンのかわりにデータ処理をおこない、その結果をインターネット経由でユーザーに提供してくれます。

クラウドが発達してくると高機能パソコンは必要なくなり、どんなデバイスを使うかは問題ではなくなります。いずれ、クラウドに特化したクラウドデバイスが登場するでしょう。

クラウドを活用したワークスタイルやビジネスとして、「ライフログ」と「クラウドソーシング」がトレンドです。

「ライフログ」は、私たちの日常生活における行動の記録(Web閲覧履歴、ブログ、写真投稿、改札の通過記録、携帯の位置情報など)です。これらの情報を処理して、個々人にメリットのあるサービスを提供することができます。

「クラウドソーシング」とは、ネットワークを通じてさまざまな人々とコラボレーションしながらひとつの物事をつくりあげていくことです。

これからは、データや知識を個人が独り占めするのではなく、クラウド上でデータと知識を共有し、それらを相互に活用して知的アウトプットをする時代になります。ここでは、どんな知識を持っているのかではなく、知識を活用して、どんな行動をとるのかが重要になります

以上のように、「クラウド」は私たちの世界を着実にかえつつあります。今日、地球規模の巨大な情報の「雲」が形成され、大きくうごきはじめたといってもいいでしょう。

これまでは、「情報量がおおすぎて、情報があふれかえっている」と多くの人々が形容していました。しかし、情報があふれかえってこまったというのではなく、巨大な情報の「雲」が形成され、それが運動をはじめたのです。これは、大げさにいえば人類と地球の進化です。

このような「クラウド時代」にあっては、「どんな行動をとるのか」が重要だと著者はのべています。

つまり、クラウドのもとで自分は何をしたいのか、自分自身の主体性がもとめられるのです。クラウドが何かをしてくれるということではありません。そのためには、クラウドを活用しながら、情報処理能力や問題解決能力を個々人が身につけなければならないでしょう。速読法・記憶法・速書法・発想法などの能力を身につけることが重要だとかんがえる理由がここにもあるのです。


八子知礼著『図解 クラウド早わかり』(kindle版)、KADOKAWA、2013年12月17日デジタル版初版発行
 

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関連ブログ:iCloudのシステムを主体的につかいこなす

「一番多くのアサギマダラに出会った人」による、海をわたる謎の蝶アサギマダラの研究書です。アサギマダラは、春と秋に、1000kmから2000kmもの旅をするそうです。

著者は、アサギマダラの羽に標識を書いて飛ばし、遠隔地で再捕獲する「マーキング」とよばれる方法で地道にしらべていきます。最遠例としては、「福島県から台湾までの約2200kmの距離を移動して生き延びている」ことを確認しました。

小さな蝶が台湾までしかも比較的短期間で移動するということは常識ではかんがえられず、大変なおどろきであり興味がつきません。

本書をよんでわたしは2つの点で感動しました。

ひとつは、マーキングとよばれる方法で10年間にわたり地道にデータを蓄積し、アサギマダラの移動の全容をあきらかにしたことです。著者は、「その旅は偶然に動く『物』の移動とは異なり、心を持った雲が動き、日本列島を群雲のように動くのです」とのべ、アサギマダラを「心をもった生命体」としてとらえています。

アサギマダラは「より広い範囲をとらえて『大局判断』をしながら移動している」と推測し、「大域をつかさどる仕組みがあるはずだ」と説明しています。

もうひとつは、著者は、分析ではなく確率をつかって移動の謎の解明にアプローチしていますが、その先にある「確率を超えようとする性質」について言及していることです。

「分析的な研究では事実の断片しかわからず、蝶の移動すら予測できない」ので、「より包括的、総合的なアプローチとして、アサギマダラを小集団や大集団とみなして確率的に把握する方向で考えている」のだそうです。

分析的方法(あるいは実験的方法)は科学者がごく普通にもちいている方法であり、また確率は、数学者・統計学者などもとりくんでいて、分析と確率までは既存の学問の範囲で理解できるとおもいます。

しかし最後に、「確率を越えようとする性質」について言及し、確率のさらに先の世界があることを示唆しているのです。そして、「心をもった生命体」としてアサギマダラをとらえた著者は「心の世界にも法則があるのではないか」とのべています。

本書は、謎を探究することのおもしろさをおしえてくれるとともに、生命の本質について重大な問いかけををわたしたちにしていると感じました。


文献:栗田昌裕著『謎の蝶アサギマダラはなぜ海を渡るのか?』PHPエディターズ・グループ、2013年9月20日発行
 

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仮説を形成することは発想法のなかでもとくに本質的な行為です。

哲学者の梅原猛さんは、縄文人がつくった土偶について大胆な仮説をうちだしています(注)。仮説をいかに形成するかという点で参考になります。


縄文時代の土偶は縄文文化のかがやかしき遺物ですが、それが何を意味するのかは謎でした。梅原さんは、まず、すべての土偶に共通する事実を枚挙し、つぎのようにまとめました。


1「土偶は女性である」
2「土偶は子供を孕んだ像である」
3「土偶は腹に線がある」
4「土偶には埋葬されたものがある」
5「土偶はこわされている」


そして、これらにもとづいて次のような考察をしました。


1と2から、土偶は、子供の出産にかかわっているものであると考えられる。

3から、 妊娠した女性が死んだとき、腹を切って胎児をとりだしたのではないだろうか。

4から、死者の再生をねがって埋葬したのではないだろうか。

5から、あの世はこの世とあべこべの世界であるという思想にもとづいて、この世でこわれたものはあの世では完全になるのであるから、こわれた土偶はあの世へおくりとどけるものとしてつくられたのではないだろうか。 土偶は死者を表現した像であり、死者の再生の願いをあらわしていると考えられる。土偶の閉じた目は再生の原理を語っている。


以上から、「妊娠した女性が死んだとき、腹を切って胎児をとりだし、その女性を胎児とともに土偶をつけて葬ったのではないか」となり、そして最後に、土偶は、「子をはらんだまま死んだ妊婦と腹の子をあわれんでの、また、再生をねがっての宗教的儀式でつかわれた」という仮説を形成しました。

このように、土偶の謎をときあかすためには、すべての土偶に共通する事実を枚挙し、それらの事実すべてを合理的に説明しうる仮説をかんがえればよいわけです。

梅原さんは、仮説形成の仕事をつねにしています。仮説形成の観点から梅原さんの著作に注目していきます。


▼ 注
梅原猛監修『縄文の神秘』(人間の美術1)学習研究社、1989年11月3日(初出)
梅原猛著『縄文の神秘』(学研M文庫)学研パブリッシング、2013年7月9日
 
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情報処理の1サイクルは「インプット→プロセシング→アウトプット」です。この1サイクルをおわってみると何らかの反応が内外にあらわれてきます。その反応をとらえてあらたなインプットにむすびつけるのがよいです。

「インプット→プロセシング→アウトプット」→反応→次の情報処理

このように情報処理を回転させ循環させ、さらには、サイクルをスパイラルにして情報処理のレベルをあげていくのが理想です。情報処理の回転は問題解決へとつらなります。じっとしていると不安定ですが、回転させることによって安定します。コマの原理とおなじで、回るものはたおれません。

情報処理や問題解決をすすめるうえでもっとも必要なことは当事者の主体性です。

私は長年、発展途上国で環境保全の仕事をしていますが、発展途上国がいわゆる援助漬けになり、発展途上国の人々が援助慣れしてしまった事例を数多くみてきました。先進国からの援助をうければうけるほど、その人は、みずから学び、成長し、発展する貴重なチャンスをうしなってしまいます。そこには主体性はありません。

このような状況から私は援助活動はせず、環境保全活動に徹するようにしています。

必要なことは、ご自身の主体性であり自立と自律です。これは日本人でもおなじです。依存心をすて主体性をもって自立・自律の道をすすんでいかなければなりません。

第221回SRS特別講習「活知法(活知応用学習法)」を受講し以下をまなびました。

「活知」とは生きた知識のことであり、「活知法」とは、命が宿った生きた知識を活用する作業の全体をいいます。生きた知識を重点的にまなび、そこを起点にしてそれをふくらませる作業を通して学習効果を高めることができます。生きた知識は心の中で成長していきます。すると、ある分野に関して体系的な理解ができるようになり、その本質を知ることができます。

活知法を通してSRS記憶法をとらえなおすこともできます。人生を旅しながらゆたかな体験記憶をふやしていきます。「いつ」「どこで」という時間と空間をおさえて記憶することがポイントです。さらに、知識を響かせる「エコーイング」により、知識を潜在意識に周知させます。また、「要」「集」「観」「展」「創」「力」のポイントを踏んで出力(速書)をします。

断片的な知識をあつめているだけでは意味がなく、体系的な理解をして本質を知ることが重要だとおもいました。体系には本質があり、本質は原理といってもよく、しばしばそれは仮説として提案されるとかんがえられます。活知法を実践し、「活知」をふくらませるようにして認識をふかめ、新たな世界や未来を予感することができるようになりたいものです。

『仕事を10倍速くきちんとこなす技術』(注)には、仕事をすすめるための基本的技術「確速仕事法」あるいは「確速達成法」についてくわしく解説されています。

仕事の基本は情報処理をおこなうことであり、この情報処理とは、入力→処理→出力というプロセスからなっています。

この情報処理の体系の中に、速読法、整理法、記憶法、速書法、健康法の各技術を位置づけて実践していくのがよいです。入力系では速読法、出力系では速書法をつかい、これらの間に位置する処理系では、整理法・記憶法が役立ちます。各技術をバランスよくもちいて、自分の内面、心をととのえるとともに体もととのえられます。なお、ここでいう整理法とは内面(心)をととのえることであり、机の上の紙の書類を整理することをさしているわけではありません。

こうして情報処理の効率をあげ、心身を引きしめ、しまりをよくしていきたいものです。

注:栗田昌裕著『仕事を10倍速くきちんとこなす技術』PHP研究所、2009年
仕事を10倍速くきちんとこなす技術

DVD『ヒマラヤ動物紀行』(飯島正広)を見ました。

ネパール南部・亜熱帯のチトワン国立公園から、ソルクーンブ・エベレストの近く、そしてツルのヒマラヤ越え(アンナプルナ越え)と多様な動物をみていきます。それぞれの動物は環境に適応して生きています。環境がことなれば動物もことなるので、それぞれの動物は環境の指標にもなっています。動物を見れば環境がわかり、環境がわかると動物が見えてきます。

動物と環境とはセットにしてとらえなければなりません。動物-環境系が一つのシステム(体系)です。それがわかれば生命を高い次元でとらえなおすことができます。

人間は、基本的に情報処理をする存在です。つまり、環境から情報を取り入れ、情報を処理し、その結果を環境にアウトプットしています。

よくできた情報処理ができると、人間と環境との適切な相互作用をうみだすことができます。すると人間と環境とは調和し、人は環境に適応できるようになります。人間は、環境から一方的に影響をうけるのではなく、環境をうまく利用するという観点も重要です。

このようにかんがえると、環境は、単なる生活の枠組みということでなく、ひろい意味で人間の延長であり、大きな意味での自分の部分にもなってきます。

日産では、「会議の議事録はつくらず、模造紙数枚と大量の付箋紙を用意、参加者は付箋紙に自由に意見を書き込み模造紙にペタペタはり、最後に、模造紙全体をデジカメで撮影して関係者に配信、それが議事録の代わりになる」(注)そうです。

日産の会議の特徴を要約すると以下のようになります。

・議事録はつくらない。

・意志決定者は会議には出席しない。

・その日のうちに結論をだす。

・会議の構成メンバーは、部門を越えたメンバーとする。

・「課題定義書」を会議前に配布する。

・「課題定義書」に結論をだすことで得られる「効果金額」を明記する。

これは、KJ法創始者の川喜田二郎が創案した会議法と本質的には似ているやり方です。意見や情報を迅速にあつめるためにも、このような参加型会議やチームワーク方式は有効です。「KJ法グループ作業」とよばれる方法は時間がかかると誤解されてあまりおこなわれていないようですが、このようなやり方は、大局的にみれば時間を効率的につかうことになることに気がつくべきでしょう。

注:「なぜ日産は会議の議事録をつくらないのか」プレジデント、2012.7.29(YAHOO! JAPAN ニュース 11:04 配信)

千早耿一郎著『おれはろくろのまわるまま - 評伝 川喜田半泥子 -』(日本経済新聞社、1988年6月)を読みました。

川喜田半泥子は、KJ法創始者の川喜田二郎の父であり、本書は、川喜田半泥子の本格的な伝記です。半泥子は、銀行家にして鬼才の陶芸家、複線的な人生を生涯つらぬき通しました。


半泥子は、自然の素材に対して忠実であることを美の特徴であるとした。半泥子の茶碗には自然の姿がある。半泥子は、ほとんど茶碗に絵付けをしない。茶碗そのものに自然をうつした。わざとらしい人工の跡を見せない。これは、荘子の「無為自然」の思想に通じる。無為自然とは、人為をすてて自然のままに生きることである。文明人は、本来渾然として一体をなしている自然を、認識のために分解してしまうが、自然のまま無差別の世界に生きることにこそ本来の道がある。

半泥子の子、川喜田二郎はKJ法を創始しました。その実践の究極は「本然」に到達することです。本然とは、もともとそうであること、自然のままであることです。わたしたちはいずれ、もともとの姿、本然にたちかえることになります。KJ法でとく「データをして語らしめる」とはそのための筋道であり、こうして、渾沌それ自体をして語らしめることができるのです。

データをして語らしめるKJ法の本質は、自然の素材をして語らしめる半泥子の方法に通じています。川喜田二郎は、著者・千早耿一郎に、「しらずしらず父親の影響を受けたかもしれませんね」とかたったそうです。


▼ 参考文献
千早耿一郎著『おれはろくろのまわるまま - 評伝 川喜田半泥子 -』日本経済新聞社、1988年 
おれはろくろのまわるまま―評伝・川喜田半泥子


第201回SRS特別講習会「深層法(多重深層意識開拓法)」に参加しました。印象にのこったことは次の点です。

人生のほとんどすべては深層意識が決めています。深層意識とは探究するものではなくて、つくりあげていくものです。

東洋は目(視覚・図形)の世界を重視し、東洋人は「目の人」であるのに対し、西洋は耳(音・言語)の世界を重視、西洋人は「音の人」です。目は直観に通じ、耳は論理に通じます。東洋では、風水とか陰陽五行などを通して潜在意識の存在はすでに知られていましたが、西洋では潜在意識を、フロイトと彼の弟子のユングらがはじめて世に知らしめました。

感覚でとらえている環境は、実は、自分の外にではなく中(心の中)にあります。根っこにある潜在意識はすべてつながっています。環境を見れは潜在意識の状態がわかります。

「ビジョンをもって、そのときに、今やるべきことをひたすらおこなう」ことの重要性をまなびました。ビジョンをもつということがポイントです。こうして直観力をきたえます。直観にしたがうと表面意識と深層意識の連動共鳴がおこるということです。また、周囲の人々とのコミュニケーションは「たとえる」ことにより可能になります。何かをはなすとき「たとえば・・・」とつづけるのがよいです。
 
地上(表面)にまっすぐそだつと、 地下( 深層)に貫徹する力が生じ、たくましく成長できるのだとおもいます。その反対に地上でまがっていると、地下もまがってしまいます。バランスがとれ調和した心の状態が大切なのでしょう。

事務所での事務的な仕事は「雑用」などといわれ苦痛に感じる人がいるらしいですが、事務仕事も情報処理あるいはその訓練の場としてとらえると有意義なことになります。つまり、一見複雑にみえる雑多な作業を、「インプット→プロセシング→アウトプット」という情報処理の3場面にそって整理して実施するとよいです。

私は、あるNGO/NPOの事務スタッフに次のように指導しました。インプットは投入といいかえることもでき、たとえばプロジェクトのための資金調達がそれにあたります。資金調達により予算(お金)が入ってきます。そのほかにメールなども入ってきます。また様々な情報収集はいうまでもなくインプットです。次に、プロセシングとして重要な業務は経理(会計処理)です。そのほか企画立案などもあります。アウトプットとは外にむかって情報を発信することであり、広報活動やイベントの実施などがそれにあたります。また成果をだすことはすべてアウトプットです。アウトプットの本質は社会に役立つ社会的価値のあることを実施することです。

そして、よくできたアウトプットができれば、それはおのずとあらたなインプットにつながってきます。

ロンダ=バーンたちは「引き寄せ」の法則についてのべています(注)が、その説明の仕方は段階を踏まえてのそれとなっています。つまり、本の最初からの大部分は、周波数や波動といった現象をもちだして古典物理的な解説をしています。しかし、256ページの「宇宙のひとつの意識」からはそのようなことからは はなれ、意識の作用と場についてのべています。古典物理的な前者の解説は初心者むけの基本的な解説、意識に関する後者の解説は上級者むけの本質的な解説になっています。

上級者むけには「宇宙のひとつの意識」が解説されています。すべての可能性とポテンシャルは同時に存在するのであり、実際にはそれは、波がつたわってくるというような古典物理的な現象ではありません。

そもそもは意識(心)があるだけであり、時間も空間も見かけの現象にすぎません。見えること、聞こえること、感じることはすべて意識でとらえたこと、見かけの現象、色(しき)にすぎません。本当は意識があるだけです。個人も、人生も、ヒマラヤも、地球も、すべてが意識の中にあるのです。

一方で、意識の中のできごとであるからこそ、みずからの意識により人生をえがき創造し、世界をえがき創造することができるのです。

注:ロンダ=バーン著『ザ・シークレット』角川書店、2007.10.29。
ザ・シークレット

「宇宙のひとつの意識」(ロンダ=バーン)にあるように、ひとつの意識のひろがりのなかで私たちは生きています。その意識のなかで、自分自身がおもっていることを、実は見ているのです。

「宇宙のひとつの意識」とはその人の意識そのもの、心そのもであり、そこに「引き寄せ」の法則がはたらく場があります。

結局は、ひとつの意識があるだけなのですから、意識のバランスをとり、意識の平和をめざすことが重要です。世界の平和とは心の平和であると気がついたとき、とても気が楽になります。

ロンダ=バーン著『ザ・シークレット』の256ページには「宇宙のひとつの意識」についてのべられています。

ここでいう意識とはいいかえれば心の作用のことであり、宇宙も意識(心)でとらえられたもので、意識の場の中にあるのであって、意識がすべてをつくりだしているのだということを理解することができます。意識のなかにすべてがあり、意識がすべてをつくりだしている。したがって、宇宙は観測されてはじめて存在するということにもうなずけます。この意識とは、可能性をすでにもっており(可能性が潜在しており)、それが、顕在化し実現するのを待っています。

このようにかんがえてくると、世界(宇宙)の平和ということも、実は、心の平和のことであり、その可能性はすでに存在し、それが顕在化するのを待っているので、私たちは心の平和をもとめて生きていけばよいということになります。

ロンダ=バーン著『ザ・シークレット』(注)を読んでいると、世界の平和とは、実は心の平和のことであるということがわかります。

また、同著のなかの「宇宙のひとつの意識」をくりかえし読んでいると、意識はふかまり大きな発展がもたらされます。

結局、意識のなかにすべてがあり、意識があるだけなのですから、見かけの現象や幻にはとらわれず、意識を自覚しコントロールし発展させることにより平和な人生をあゆんでいくことができます。


注:ロンダ=バーン著『ザ・シークレット』角川書店、2007.10.29。 

METライブビューイングで、グノー作曲《ファウスト》 (新演出オペラ)をみました。

指揮:ヤニック=ネゼ=セガン
演出:デス=マッカナフ
出演:ヨナス=カウフマン(ファウスト)、マリーナ=ポプラフスカヤ(マルグリット)、ルネ=パーペ(メフィストフェレス)
MET上演日:2011年12月10日
上映時間:3時間53分(休憩2回/新宿ピカデリー)

オペラの原作はドイツの文豪ゲーテ、一生を高邁な学問に捧げた老哲学者(ファウスト)が、悪魔(メフィストフェレス)の助けをかりて青春を取り戻し、人生遍歴に出るという話です。

今回の新演出では、主人公ファウストは物理学者、幕開けは原爆投下後の世界と設定されています。ナガサキをおとずれたある物理学者が、人類を不幸へとみちびく物理学と決別したという実話にヒントを得たといいます。

物理学者ファウストと、悪魔メフィストフェレスの二人はほとんど同じ服装をしています。青年になったファウストは白のスーツ姿で胸に白いバラの花、一方のメフィストフェレスも白いスーツに赤いバラをかざっているというように。これは、悪魔メフィストフェレスは、物理学者ファウストの内面の化身であることをあらわしているのだといいます。つまり、悪魔は、実は、ファウスト自身の心の中にいるのです。外にいるのではなくて。

これは、人間の真理をついた演出です。悪魔は自分の心の中にいる。すべては自分の心の中のできごとである。すべては自分の心の中からひきおこされる。原爆もこのようにして生じてきたのです。

MET:The Metropolitan Opera

111225 Himalaya

多くの人々にとって、地球は大きくてつかみどころがないように見えます。そこでたとえば、世界最高峰エベレストをもつヒマラヤを中心にして地球をとらえなおしてみましょう。ここは、北極・南極につぐ地球第三の極ともよばれます。

ヒマラヤのふもとにはインドやチベットが、そしてユーラシア大陸がひろがり、そして地球があります。その背後には宇宙がひろがっています。Google Earth をつかえばこのようなバーチャルツアーが手軽にできます。ヒマラヤを、地球のシンボルあるいは「塔」のようにとらえてみてください。

地球を全体的にまずながめたら、つぎには何かを中心にして、そこをポイントにしてもういちど全体を見直すと今まで以上に全体がよく見えてくるものです。ピントがあうといった感じもしてきます。

第197回SRS特別講習会「手動法(手動心身改善制御法)」に参加しました。手は、心身(人間)と人生とをつなぐ接点です。その可能性を最大限に活用し、手を能力開発の基地(砦)にします。右手は人生のモデル、左手は心のモデルです。
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