発想法 - 情報処理と問題解決 -

情報処理・学習・旅行・取材・立体視・環境保全・防災減災・問題解決などの方法をとりあげます

カテゴリ: インプット

顔の輪郭がはっきりしている人を見かけました。

顔の輪郭がはっきりしているといっても、写真や絵画を見ているわけではなく、その場に実際に存在している人の顔ですから、まわりは空気であり、顔の背後に背景がボヤーッと見えるだけのはずです。

どうして輪郭がはっきりしているように見えたのだろうかと考察したところ、その人は目や鼻の形がくっきりしていたのです。

顔の中心付近がくっきりしていると、それに影響されて顔の周囲、輪郭もはっきり見えてしまうのです。これは一種の錯覚でしょうか。

錯覚か現実かはともかく、中心部分をくっきりうかびあがらせると周囲の輪郭や境界もはっきりするという仕組みは、ビジュアルに何かを見せるときにつかえそうです。もっとも、そのことに気がついてすでにつかっている人はいるのかもしれませんが。


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立体作品かとおもったら平面のスケッチブックに手描きした絵でした。動画サイトで生回数は500万回をこえたというからすごい反響です。海外からも「amazing !」(驚きだ!)というコメントがつぎぎによせられているそうです。作者は、和歌山県在住の3Dアーティスト、永井秀幸さんです。

▼ オフィシャルサイトはこちらです。まずはご覧ください。

これは、目の錯覚を利用した3Dアートであることはわかりましたが、まだ不思議です。実物を現場で一度みてみたいとおもいます。ひとつ言えることは、対象物は、背景と影がつくりだす空間のなかに調和的に存在しようとするということでしょうか。対象物と空間との間に相互作用がおこっています。

わたしは視覚と情報処理について興味をもっていて、その探究のためのによい素材をあたえてくれるのが錯覚であるとおもっています。両目の視差を利用した立体視(ステレオグラム/3D写真)にも学生のころよりとりくんでいます。

錯覚は、わたしたち人間の認識にかかわる大きな問題です。世の中にはいかに錯覚が多いことか。しかし、そもそも錯覚なのか認識なのか。認識とは何かという問題になってきます。

海外旅行をたのしみながら英会話を習得する DVD『トラベラーズ イングリッシュ』の第5巻 ニュージーランド南島編です。今回のニュージーランド南島編では、ニュージーランドの非常にうつくしい風景を満喫することができます。 

チャプターリストはつぎのとおりです。

1 ニュージーランド到着、乗り継ぎ
2 トレッキング・ツアーに参加
3 ギブソンバレーのワイナリー
4 バンジージャンプに挑戦
5 ダニーデン〜タイエリ渓谷鉄道
6 ダイアロア岬、野生動物見学ツアー
7 クライストチャーチ


■ 旅のルート

ニュージーランド南島のクライストチャーチ国際空港に到着、国内線に乗り継ぎをしてクィーンズタウンに移動します。

つぎの日、マウント・アスバイヤリング国立公園で往復16キロメートルのルートバーン・トレッキングを体験します。

そのごワイナリーを見学し、バンジー発祥の地でバンジージャンプにも挑戦します。

南島第二の都市ダニーデンへ移動、鉄道の旅でゆたったりとすごし、オタゴ半島でオットセイ・アシカ・ペンギンなどの野生動物を見て感動。

ダニーデンからは、最終目的地、南島最大の都市クライストチャーチまでの旅を堪能します。



■ 視聴覚体験を記憶する

DVDをつかった英会話学習では、つぎのような手順をふむと記憶が定着します。

1.DVDを視聴して情報をインプットする
目と耳をしっかりはたらかせて、映像と音声を心の中にきちんとインプットします。

2.映像(イメージ)を想起する
映像は消して、音声だけを聞いて、映像(イメージ)を連続的におもいだします。アイマスクをするとよいです。どこまで正確に想起できるでしょうか。

3.音声を想起する
今度は、音声を消して、映像だけを見て、音声をおもいだします。耳栓をするとよいです。どこまで正確に想起できるでしょうか。さらに、重要な英単語やフレーズをノートに書きだしてみます(アウトプットしてみます)。



■ ニュージーランドを記憶の場にする

記憶するときには、ニュージーランドの大きな空間を記憶の場(記憶のベース)にして、そのなかに、各シーンや英語のフレーズをむすびつけて記憶するようにします。ニュージーランドの大きな空間のなかに各シーンがうめこまれているとイメージし、ニュージーランドの場を記憶の倉庫としてつかうのです。

DVD『トラベラーズイングリッシュ』のシリーズには、ほかにも、オーストラリア編・アメリカ編・イギリス編などもあります。ほかの国でも同様に、その国の大きな場のなかに、それぞれの場面やフレーズをうめこむ(ファイルする)ように記憶していけばよいのです。

そのためには、その国の地図をイメージできるようにしておく必要があります。

140905 ニュージーランド南島 地図
ニュージーランド南島の地図(Googleマップ)


今回の旅では、クライストチャーチ国際空港に着陸後、クィーンズタウンに移動、その後、ダニーデン(ダニーディン)をへて、クライストチャーチにもどったことを地図上でイメージします。



■ 世界地図は、記憶想起のインデックスとしてつかえる

このように、それぞれの国の空間を記憶の場(記憶倉庫)として機能させ、世界地図上でその国を見ることにより、その国の空間にうめこんだ記憶情報を想起できるようにしておきます。

『トラベラーズイングリッシュ』などをつかってこのような記憶法を実践していけば、世界地図は、記憶情報を想起するためのインデックスとしても利用できるようになります。これは一種の空間記憶法です。

そのためには、世界地図あるいは地球儀をよく見なおして、それぞれの国がどこにあるのか、その場所とエリア、訪問した都市の位置をしっかり記憶しておくことが必要です。各国の分布がイメージとしていつでもおもいだせるようにしておきます。地図の記憶は記憶の基礎になります。



■ あたらしい内面空間をつくる

DVDの各シーンを新鮮な目でながめ、視聴覚体験をきちんとインプットし記憶することは、ニュージーランドの空間を心のなかにきざみこむことにもなります。それに感動がともなえばなおよいです。

この視聴覚体験は、あたらしい記憶の空間を心のなかにつくることであり、これにより、あたらしい状況に適応するためのあらたな心の準備や情報処理がはじまります。このような視聴覚体験は、あたらしい心のとびらをひらくことにもなってくるのです。

そしてもっと興味がわいてくれば、ニュージーランドを実際に旅行してみて、今度は、本当の旅の体験をたのしめばよいでしょう。


▼ DVD
トラベラーズ・イングリッシュ 5 ニュージーランド南島編 [ 英語で旅する TRAVELERS ENGLISH 5 New Zealand South Island ] (エキスプレス)


▼ 関連ブログ
DVDをつかって、イメージとともに英語をおぼえる 〜 DVD『トラベラーズ・イングリッシュ 4 オーストラリア編』〜
英会話の学習から海外旅行体験へ 〜DVD『トラベラーズ・イングリッシュ3 -アメリカ西海岸編-』〜

METライブビューイングで、トーマス=アデス作曲《テンペスト》を先日みました(注、MET=ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場)。

これは、シェイクスピア最後の戯曲《テンペスト》をオペラ化した作品であり、作曲したトーマス=アデス(Thomas Adès, 1971年3月1日 ロンドン - )は現代英国の作曲家で、英国の大作曲家ブリテンの再来ともいわれ注目をあつめている俊英です。本作は、英国コヴェント・ガーデン王立歌劇場にて2004年2月に初演されました。


物語は、原作の戯曲にもとづいてファンタジックな世界が展開していきます。

ミラノ大公プロスペローは、弟アントーニオに地位をうばわれて追放され、ながれついた孤島で娘のミランダとともにくらしていました。

プロスペローはその孤島で魔法の力を手に入れることに成功し、妖精アリエルに命じて嵐をおこさせ、弟アントーニオとナポリ王のアロンゾが乗った船を難破させて孤島に漂着させます。

漂着した船には、ナポリ王子フェルディナンドものっていて、彼は、プロスペローの娘ミランダと恋におち、プロスペローの試練をへて彼女とむすばれます。プロスペローはアリエルをあやつって公国をとりもどし、魔法の力をすてます。


ロベール=ルパージュによる今回の演出では、イタリア・ミラノのスカラ座(歌劇場)を舞台にして演じられるというおもしろい形になっていて、メトロポリタン歌劇場のなかにさらに歌劇場があるという設定になっていました。現実におこっているとおもわれる出来事は、実は、劇あるいはということになり、《テンペスト》を一層ファンタジックな世界にしていました。

また脚本は、シェイクスピアの台本をそのままもってきたのではなく、エッセンスをコンパクトにまとめ上げたものであり、オペラは、ストーリーを展開させるというよりも、 登場人物の内面世界を、不協和音と叙情的な高揚とが交錯する現代音楽で表現していました。

オペラでは、言葉よりも音楽の方が重視され、原作よりも言葉の数が少ないので、ストーリーがわかりにくいと感じるかもしれません。オペラになったシェイクスピアを鑑賞するときは、あらかじめ、『あらすじで読むシェイクスピア全作品』(河合祥一郎著)などであらすじを予習してからでかけた方がよいでしょう。



▼ 注
METライブビューイング(東京・東銀座の東劇にて上映、MET=ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場)
指揮:トーマス=アデス
演出:ロベール=ルパージュ
キャスト:
サイモン=キーンリーサイド(プロスペロー)、オードリー=ルーナ(妖精アリエル)、イザベル=レナード(ミランダ)、イェスティン=デイヴィーズ(トリンキュロー)、トビー=スペンス(アントーニオ)、アレック=シュレイダー(フェルディナンド)

METライブビューイングのウェブサイト >


▼ 参考文献
河合祥一郎著『あらすじで読むシェイクスピア全作品』(祥伝社新書) 2013年12月2日

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あらすじを予習してから鑑賞する - オペラになったシェイクスピア《テンペスト》-
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「自分が見えていない」をキーワードにして - シェイクスピア -
自分のアウトプットを見直して、自分で自分を見る
劇をきっかけにしてかんがえる - シェイクスピア作『尺には尺を』(演出:蜷川幸雄)-




『NHK 100語でスタート!英会話 〜アメリカ編』(DVD+BOOK)は、2003年にNHKで放映された「100語でスタート!英会話」をDVDとテキストにしたものです。

「100語でスタート!英会話」は、英語コーパス分析の最新の研究成果を利用し、英会話に必要な最重要英単語100を徹底的に攻略する番組で、100のキーワードとそれらと一緒にもちいる単語を使用頻度順にランキングで紹介し、よくつかうボキャブラリーから効率よく学習するという方法を英会話学習にもたらしました。この100語をマスターすれば、日常会話の約70%がカバーでき、もっとも基礎的な英語の骨組みがしっかり身につく仕組みになっています

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写真 100のキーワード一覧


このDVDでは、1つのスキットにつき1つの英単語が明確にわりあてられて1つのユニットを形成しています(図1)。そのユニットが100個あります。

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図1 1スキットと1英単語がユニットになっている


DVDを視聴することによって、各スキットについての視聴覚体験がえられます。各スキットにわりあてられた英単語は、それぞれの視聴覚体験のキーワードになります(図2)。 キーワードは視聴覚体験を形にしたものです。

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図2 英単語は視聴覚体験のキーワードである


これを、情報処理の観点から一般化すると、各スキットは情報の本体であり、キーワードはそのラベル(標識)となります(図3)。ラベル(標識)は、情報を統合する役割をもつと同時に、情報を検索するためのインデックスとしても機能します。

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図3 情報の本体とラベル


このような体験あるいは情報のひとまとまりを「栗田式記憶法」では「玉」(たま)とよびます(注)。これは、情報がひとまとまりになったファイルをあらわすものです

「玉」は、上図にみられるように、上部構造と下部構造とからなる二重構造になっています。「玉」の下部構造が情報の本体であることに注意してください。


『NHK 100語でスタート!英会話』は、上図のような情報の「玉」を構築するためにむいたすぐれた教材としておすすめできます。100個の情報の「玉」を心のなかにしっかりつくりだすことにより英会話の基礎をつくることができます。

学習のポイントは、各スキットの視聴覚体験と わりあてられたキーワードをしっかりむすびつけ、それぞれのキーワードのイメージ(DVD映像)を明確に記憶することです。「玉」の下部構造である視聴覚体験を強固にすることが重要です


上記の方法(ラベル法)は、英語学習をこえてあらゆる情報処理に対して応用が可能です。記憶法・学習法にとどまらず、旅行法や発想法にも発展させることができます。



▼ DVD+BOOK
投野由紀夫著『NHK 100語でスタート!英会話 〜アメリカ編』日本放送出版協会、2004年9月20日


▼ 注
栗田昌裕著『記憶力がいままでの10倍よくなる法』三笠書房、2002年5月
特に、「思い出は「玉」としてイメージせよ」 (136ページ)、「玉を転がすようにする。記憶の内容自体を玉と考えるのです」(143ページ)を参照してください。

岩堀修明著『図解・感覚器の進化 』は、感覚器について、動物の進化の観点から解説しています。視覚器、味覚器、臭覚器、平衡覚器と聴覚器、皮膚感覚と固有感覚などについてくわしく紹介しています。

わたしたちは感覚器をつかって心のなかに情報をインプットしていますので、感覚器について知ることはとても重要なことです。

目次はつぎのとおりです。

第1章 感覚器とは何か
第2章 視覚器
第3章 味覚器
第4章 臭覚器
第5章 平衡・聴覚器
第6章 体性感覚器
第7章 クジラの感覚器


要点を引用しておきます。

動物が認識する「世界」とは、それぞれの動物が自分のもっている感覚器で受容した情報をもとに、それぞれの脳がつくり上げるものである。同じ世界であっても、感覚器によって「世界観」はまるで違ってくるのである。

感覚が成立するためには、光、音、においなどの「刺激(感覚刺激)」がなければならない。しかし、いくら刺激があっても、それを受け取る器官がなければ、感覚は成立しない。刺激を受容する器官を「感覚器」という。

どんな感覚を感知するかは「どんな刺激があるか」ではなく「どんな感覚器があるか」によって決まる。

われわれ動物はみな、自身がもっている感覚器が受容できる感覚しか、知ることができない。

棲んでいる環境によって、動物たちがもっている感覚器の種類や性能はさまざまに違ってくる。そのために動物たちは、それぞれに違う世界を感じているのである。

神経には「入力系」と「出力系」がある。感覚器からの情報は電気信号となって、入力系を介して中枢神経系(脳や脊髄)に伝えられ、感覚となる。中枢神経系は、感覚としてキャッチした情報を処理し、その結果を出力系を介して筋や腺などに伝える。出力系からの指示により、それぞれの状況に応じた反応を起こす。

視覚器 - いわゆる「眼」は、光刺激を電気信号に変える器官である。

味覚器、いわゆる“舌”の最も重要な役割は“毒見役”を務めることである。

多くの動物にとって、臭覚は視覚よりもはるかに頼りになる感覚である。光はものに遮られやすく、到達する範囲が限られるうえ、夜にはなくなってしまう。それに対してにおいは、昼夜を問わず、どんな小さい隙間にも入り込めるという大きなメリットがある。

「平衡覚器」とは、重力に対する“傾き”を感知する感覚器である。

「聴覚器」は、水や空気の振動である音波を受容する感覚器である。

体性感覚は、皮膚で感知する皮膚感覚と、筋(骨格筋)・腱・関節などで感知する固有感覚とに分けられる。「皮膚」は多様な感覚を受容する最大の感覚器である。固有感覚は注意して行動するとき以外は、意識にのぼることはほとんどない。


以上のように、わたしたちは感覚器をつかって外界から情報を受容し、それを電気信号にかえて中枢神経系(脳や脊髄)におくり、外界を認識しています。そして、その認識にもとづいて反応をおこします。つまり、感覚器で情報をインプットし、中枢神経系で情報を処理し、反応というアウトプットをおこしているわけです。情報のながれはつぎのようになります。

感覚器 → 中枢神経系 → 反応
(インプット)→(プロセシング)→(アウトプット)

このように、わたしたちは感覚だけで判断して生きているのではなく、この情報処理のながれ全体のなかで認識し行動していることを再確認しなければなりません。

たとえば、わたしたちは眼で外界を見ているとおもっていましたが、実際には、眼には光刺激がインプットされていただけであり、刺激が電気信号に変換され、中枢神経系がその信号を処理して、外界を3次元空間として認知していたのです。つまり、眼ではなく脳で見ていたのです

また、固有感覚を通して無意識の情報処理をおこなっているという点にも注目しなければなりません。固有感覚とは、筋・腱・関節などで感知する感覚のことです。わたしたちは無意識のうちに膨大な情報処理をおこなっていたのです。

このように、情報処理という観点からわたしたちの感覚器をとらえなおしてみると、認識や行動の仕組みがよく理解でき、また、感覚器の性能を高める訓練をすることが情報処理能力をたかめるために大切であることもわかってきます。


▼ 文献
岩堀修明著『図解・感覚器の進化 原始動物からヒトへ 水中から陸上へ』(ブルーバックス)講談社、2011年1月20日
図解 感覚器の進化 原始動物からヒトへ 水中から陸上へ (ブルーバックス)

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総合的に丸ごと情報をインプットする




クラウドの時代に入って、高速モバイル通信が急速に整備されつつあり、「LTE」というあたらしい用語が目につくようになりました。

そこで、インターネットで「LTE」についてしらべたところ、「NTT東日本 FLET’S光」のウェブサイトに次のような説明がありました。

■ モバイル通信の規格である
「3G」(スリージー)、「4G」(フォージー)、「LTE」(エルティーイー)といった用語はモバイル通信の規格をあらわしています。

「3G」や「4G」の「G」は Generation(世代)の意味の頭文字です。かつては「1G」、「2G」がありました。いま注目されているのは次世代高速通信規格である「4G」です。

■ LTEは4Gの一種である
「LTE」とは、Long Term Evolution(長期的進化)の略で、「4G」のなかの一種です。

「LTE」は、以前は「3.9G」として位置づけられていましたが、「LTE」を「4G」とする通信業者が増えたため、最近では「4G」の一種としてとらえるのが一般的になりました。

「LTE」は下り75Mbps〜100Mbps、「3G」よりも高速であるため、動画視聴やアプリダウンロードのためにむいています。

■ スマートフォンなどを購入するときに参考にする
モバイル通信の規格についてあらかじめ知っていれば通信速度などが判断でき、スマートフォンなどを購入するときの参考になります。

たとえば、NTTドコモ「Xi」(クロッシィ)、ソフトバンクモバイル「SoftBank 4G LTE」などが「LTE」サービスを提供しています。また「WiMAX」は4G(3.9G)に相当する通信規格です。

■ Wi-Fiは、無線LANルーターを介して光回線につながっている
一方で、「Wi-Fi」とよばれる通信方式がひろくつかわれています。

「Wi-Fi」は、光回線(有線)につながれた無線LANルーターと通信します。無線LANルーターは、数メートル〜数十メートル圏内に設置しなければ通信ができません。したがって、「3G」「4G」「LTE」とはちがい、つかえる場所が限定されてしまいます。

しかし、最大数百Mbps対応の規格もあり、非常に高速で快適な通信ができます。

■ プラチナバンドは障害物につよい
また「プラチナバンド」とよばれる通信方式もあります。これは「特定の周波数帯域の電波」を意味します。携帯電話・スマホでは、1.5〜2GHz(ギガヘルツ)の帯域の電波がつかわれますが、プラチナバンドはそれよりも低い700〜900MHz(メガヘルツ)の帯域の電波を利用できます。

障害物にさえぎられにくい特性があり「高い価値のある周波数帯域」という意味で「プラチナバンド」とよばれます。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルでは一部のサービスで「プラチナバンド」をつかっています。

以上のように、「LTE」について理解し記憶しようとおもったら、その一語だけをとりだして理解し記憶しようとするよりも、それに関する周辺用語もあわせて全体的にとらえたほうが、各用語の比較もでき、理解が一気にすすみます

つまり、 なるべくたくさんの関連情報を一度に頭にインプットした方が理解がすすむということです。

情報処理の観点からいうと、インプットでは、なるべくたくさんの情報をまるごとインプットしてしまったほうが、あとのプロセシングにおける理解や記憶のたすけになるわけです。たくさんインプットするとおぼえきれないとおもうのはまちがいです。記憶の場は意外に大きいものです。

たとえば、本を2~3ページよんで理解できなくても、そのまま読みすすめていくと、一冊全部よみおわってみたら結果的には理解できたという経験は誰にでもあるものです。

情報処理(インプット→プロセシング→アウトプット)を意識して、まずは、まるごとすべてをインプットしてしまう方がよいです。情報はおのずと処理されてきます。

国立新美術館の企画展「イメージの力 -国立民族学博物館コレクションにさぐる-」を先日みました。

この企画展は、「世界の本質や構造にかたちや色を与えて視覚化することは、人間に与えられた根源的な資質のひとつ」ととらえ、「イメージの活力を体感することによって、人類の文化に普遍的な『イメージの力』を堪能」するという企画でした。

全体は以下の4章から構成されていました。

第1章 みえないもののイメージ
「1-1 ひとをかたどる、神がみをかたどる」では、自らの身体に似せて神がみをイメージしていました。

「1-2 時間をかたどる」では、物語をイメージにしていました。

第2章 イメージの力学
「2-1 光の力、色の力」では、すでにある物に、あらたな光と色をあたえイメージを強化していました。

「2-2 高みとつながる」では、地上と上方世界とをつなぐことをイメージしていました。

第3章 イメージとたわむれる
よろこびの感情をイメージにしていました。

第4章 イメージの翻訳
「4-1 ハイブリッドな造形」では、外の世界のイメージをこちらにとりこむことであらたなイメージをえがいていました。

「4-2 消費されるイメージ」では、ブリキやアルミ缶を素材にしてあらたなイメージをつくっていました。


このように、何を素材にしてどのようなイメージをえがいたか、また、どのようにしてイメージをふくらませたのかの具体例を見ることができました。

わたしたちが何かをイメージし想像するとき、まったくのゼロからスタートすることはなく、外界からえられた素材を元にして、それをふくらませたり変化させたり発展させたりしてイメージしています。

したがって、イメージには素材がまず必要です。それは過去の体験から(記憶から)もってくることもできますし、現在の感覚体験を素材とすることもできます。

そしてわたしたちは、心のなかにインプットされた情報(素材)をそのままアウトプットするのではなく、イメージ能力をつかって、情報を編集・加工・増幅させて、つまり情報処理をしてアウトプットします。イメージ能力(心象力)は、情報処理をすすめるための基本的な能力であるわけです

今回の企画展などを利用して、まず、心のなかに素材をインプットすることを心がけ、次に、素材を元にしてイメージをふくらませる練習をするとよいでしょう。

東京国立博物館の特別展「栄西と建仁寺」展を先日みてきました。

今回の特別展は、栄西禅師の800年遠忌にあわせ、栄西ならびに建仁寺にゆかりの宝物を一堂にあつめた展覧会でした。俵屋宗達の国宝「風神雷神図屏風」を筆頭に、山内の塔頭につたわる工芸や絵画の名品を見ることができました。

近年の特別展では、音声ガイドのサービスを提供するのが一般的です。わたしも音声ガイドを利用して見学しました。その分野に関しての初心者・入門者は音声ガイドを利用した方が絶対によいです。今回は、女優の中谷美紀さんがナビゲーターを担当していました。

音声ガイドを利用するには別途料金(515円/税込み)が必要です。音声機器をかりると同時に、「音声ガイドリスト」をもらえます。これには、ガイド番号・展示期間・作品名・作者・時代(世紀)・フロアーマップが掲載されています。

140514 栄西と建仁寺 特別展

フロアーマップには、ガイド番号の位置(その作品の展示場所)が明確にしるされていて、記憶法やイメージ訓練(心象法)の観点からは、この「音声ガイドリスト」がとても重要な役割をはたします

1.展示を見る
音声ガイドをききながら、展示室内の立体空間(3D空間)のなかをゆっくりあるいて、各作品(展示物)を3Dイメージとして体験的に心のなかにインプットしていきます。

2.作品を空間的に想起する
ひととおり見おわったら休憩所へ行き、「音声ガイドリスト」にのっているフロアーマップと作品リストを1番から順に見て、いま見てきた作品をイメージとしておもいだします。

「音声ガイドリスト」がかなり正確にできているので、フロアーマップと作品リストを見ればイメージを簡単に想起することができます。フロアーマップは記憶想起(情報検索)のためにとても有用です。イメージが想起できたら、中谷美紀さんの声(ナレーション/何を話していたか)もおもいだすようにします。

3.言語情報から想起する
そして今度は、フロアーマップは見ないで、リスト(作品名・作者)だけを見て、イメージが想起できるかどうかやってみます。今度は、言語情報だけからイメージをおもいおこすのです。やってみるとややむずかしいです。

フロアーマップ(空間配置図)が記憶想起のためにいかに有用であるかがわかります

4.再確認する
イメージがふたしかな作品については、再度、展示物がある場所にいって確認します。

5.「音声ガイドリスト」は保管しておく
こうして、空間的な位置、作品、中谷さんの話、展示解説のすべてを1セットにして、「音声ガイドリスト」にむすびつけて記憶しておけばよいです。「音声ガイドリスト」はもちかえり保管しておき、必要があればとりだして情報をまた想起します。

6.もっとふかく勉強したい人は図録を買う
なお、もっとふかく勉強したい人は、博物館発行の図録を買ってかえります。いつでも、イメージとその解説を再確認することができます。


▼東京国立博物館
tnm.jp 

サッカー日本代表のザッケローニ監督が12日、ワールドカップ(W杯)ブラジル大会にのぞむ日本代表メンバー23人を発表し、テレビ・新聞などで報道され話題になっています。

サッカーは、情報処理の観点から見てもおもしろいスポーツです。

サッカーの選手や監督・解説者は、サッカーボールを中心視野でおいながらも、周辺視野をフルにつかって、周囲にいるほかの選手のうごきもとらえ、ピッチ全体を見るようにしています。つまり、大きな視野で全体を常に見ています。

全体をまるごと見る(インプットする)ことは観察や速読の基本でもあります。大きな視野でその場全体をまるごと見て、自分の内面にすっぽり情報をインプットする方法は観察法や速読法の訓練になるばかりでなく、情報処理の本質である並列処理にも発展します。

サッカーを見るとき、 中心視野でボールをおいつつも、同時に、周辺視野をつかって(目をキョロキョロさせないで)、選手・ピッチ(フィールド)・サポーターの様子などをどこまでとらえられるでしょうか。周辺視野でフィールド全体をとらえることがで必要です。やってみてください。

眼力のある人は、ボール(中心)のうごきだけではなく、ボールからはなれた選手のうごきも同時に視野の中に入っています。中心とともに周囲と背景も同時に見ることができるということです。

プロの監督や選手や解説者はすべてを正確に見ています。すると予測もできるようになり、ゲームの局面も見えてきます。すぐれた監督や選手は先をよむことができる人です。

サッカー観戦がすきな人は、ピッチのなかのあらゆる情報を周辺視野もつかって同時においかけ、複数のうごきを同時に見る練習をしてみるとよいでしょう

野球よりもサッカーの方がこのような訓練のためには役立ちます。

今回のW杯は、ブラジルで64年ぶりの開催となり、6月12日(日本時間13日)に開幕するそうです(朝日新聞、2014/5/12)。


▼関連ブログ
視野をひろくし個と全の両者をとらえる 

◆楽天市場ブックス
【楽天ブックスなら送料無料】トラベラーズイングリッシュ4 オーストラリア編 [ 林美貴子 ]

オーストラリアのシドニーからメルボルンそしてエアーズロックまで、観光名所をめぐりながら日常英会話を紹介していくDVDです。シリーズ「トラベラーズイングリッシュ」の第4弾「オーストラリア編」です。

DVDをつかって外国語をおぼえるためには次の方法をつかうと効果的です。

 1. DVDを普通に視聴します。
 2. 画面を消して、音声だけを聞いて、映像を想起します。
 3. 音声を消して、映像だけを見て、音声を想起します。

1.DVDを視聴
まず、DVDを普通に視聴します。映像と音声を、心のなかにしっかりインプットすることを意識します。

2.映像を想起
次に、画面を消して、目をとじて音声だけを聞きながら今みた映像を想起します。どこまで正確におもいだしてイメージをえがくことができるでしょうか。やってみてください。

3.音声を想起
今度は逆に、音声を消して、映像だけを見て、音声を想起します。どこまでおもいだせるでしょうか。英会話だけではなく、風の音や物音、料理の音など周囲の音もおもいだすようにします。

第2段階をへてこの第3段階であらためて映像を見なおすと、おもっていた以上にあざやかに鮮明に映像が見えてきます。新鮮な感覚体験がえられ、これだけでも意味があります。

上記の方法のポイントは想起の訓練にあります

くりかえし普通にDVDを視聴して、おぼえよう、おぼえようとするよりも、想起をする練習をした方が記憶は定着します。想起できるようになるということは、情報が記銘でき心のなかで保持されるということです。

情報処理の観点からいうと、想起は、そのままアウトプットにつながってきます。おぼえようとしてウンウンとうなっているだけだと、インプットばかりやっていて、プロセシングとアウトプットの訓練をおこなっていないことになります。記憶は、心の中にインプットされた情報を想起し、アウトプットをだすためにすることです。

上記の方法をつかって、イメージを見て言語をおもいだし、言語を聞いてイメージをおもいだす訓練をしていると、イメージと言語とはむすびつき、両者を統合して活用できるようになってきます

そもそもイメージは、言語情報をふくめたくさんの情報をたくわえることができます。

このDVDは、英会話をおぼえることを目的にしていますが、このような教材を参考にして、どの分野でも、DVDをつかえば記憶と想起の訓練が比較的短時間でたのしく手軽にできることを知るべきでしょう。

興味ぶかいDVDを視聴したら、すぐに想起する練習をするとよいです。DVDなどの視聴覚機器が発達したお陰で、記憶や学習はずいぶんたのしく手軽にできるようになりました。


DVD:「トラベラーズ・イングリッシュ 4 オーストラリア編 」( 英語で旅する)(TRAVELERS ENGLISH 4 Australia)

グーグルが無料で提供するサービスのひとつ“Google Earth”画像を通して、自然を見る目、地球を見る目をやしなうための事例集です。

書名は『地球の歴史』となっていますが、地学の専門書でななく、一般向けのわかりやすい本です。Google Earth でとらえたそれぞれの画像に対してていねいな説明文がついていて、Google Earth 画像を見ながら理解をふかめられます。内容は次のとおりです。

1 自然をみる
2 災害をみる
3 地球史をみる

ドイツの町・ネルトリンゲンのクレーターやエジプト王家の谷も掲載されていて興味深いです。

このような「鳥瞰映像」を手に入れるためには、以前は、高い山に行くとか飛行機から見たりすることにかぎられていましたが、Google Earth が開発されたことによって「鳥瞰映像」が簡単に手に入るようになりました。 Google Earth をつかえば上空から擬似的に地球をながめられ、空中散歩が自由にできます

たとえば、書物を読んだり見たりしたとき、その場所を、Google Earth をつかって鳥瞰的にも確認すれば、理解がふかまるだけでなく記憶も鮮明に綿密になります。アイデアもでやすくなるでしょう。

かつて旅行などをして実体験をした場所についても、Google Earth によってより大きな視点から見なおし、とらえなおすことにより、体験をさらにふかめる効果が生じます。鳥瞰映像と実体験とをくみあわせることにより、中身のある全体像を構築することができるのです。

このようにして、Google Earth をくりかえしながめて、全体像を心のなかにいれていく作業をつづけていけば、やがて、地球全体が心のなかに入ってきます。

本書の事例を参考にして、Google Earth を折にふれてつかいこんでいくのがよいでしょう。


文献: 後藤 和久著『Google Earth でみる地球の歴史』(岩波科学ライブラリー149)岩波書店、2008年10月7日

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この年表は、宇宙の誕生から現在までの138億年の歴史を、倍率のちがう10個の「レンズ」を通して理解するための資料です。

縮尺のことなる10本の年代軸を「レンズ」とよびそれぞれの時間スケールで見たときにあらわれる重要なイベントが10本の年表にしめされています

ポイントをピックアップします。
年表の年代軸は左から右に若くなり、いずれも右端が現在になる。

150億年、50億年、6億年、7000万年、600万年、100万年、20万年、2万年、2000年、200年と縮尺のことなる10本の年代軸(レンズ)を用意している。

1つの年表における右端の部分についてレンズを1つ拡大したものが、下の年表になっている。

いくつかの年表では、気温や酸素濃度、海水準などの変動曲線もあわせて示し、その時代にどのような環境変動があったのか、視覚的に理解できるようにしている。

この年表を活用して、「時空を自在に飛ぶ感覚を、ぜひ味わっていただけたらと思う

本書が、宇宙の誕生から現在までのシームレスな地球史を認識する手助けとなり、われわれ地球人が進む未来像を考えるうえで少しでもお役に立てれば幸いである。

慣れてきたら、ぜひレンズ11として「自分史・家族史」を作ってもらいたい。われわれの人生も地球の歴史の一部であり、そして、現在がこれからの未来へつながる位置にあることを実感できるはずである。


レンズ1:宇宙史(150億年前〜現在)
138億年前、無からの猛烈な体積膨張「インフレーション」で宇宙の歴史ははじまった。

レンズ2:地球史(50億年前〜現在)
45億5000万年前に地球の核ができる。最古の生物化石は35億年のものである。

レンズ3:顕生代(6億年前〜現在)
5億3000万年前におこった「カンブリア大爆発」により生物は大型化した。

レンズ4:新生代(7000万年前〜現在)
グリーンハウス(温室世界)からアイスハウス(氷室世界)へ徐々に気候が寒冷化する時代である。

レンズ5:人類時代(600万年前〜現在)
440万年前にラミダス猿人、350万年前に二足歩行、人類が進化する。

レンズ6: 氷河時代(100万年前〜現在)
地球規模の寒冷化が顕著になる。

レンズ7:最終氷期(20万年前〜現在)
19万5000年前、ホモ・サピエンスが出現する。

レンズ8:先史・文明時代(2万年前〜現在)
1万6500年前、縄文時代が始まる。

レンズ9:歴史時代(2000年前〜現在)
375年、大和政権が成立する。

レンズ10:近現代(200年前〜現在)
産業革命がおこる。2度の世界大戦がおこる。

この資料は、時間スケールのことなる10本の年表を同時に一覧できることに最大の特色があります。この「スーパー年表」を見ると、レンズ(時間スケール)のとり方によって、歴史の見え方ががらりとことなってくることがよくわかります。

これは、空間的な見方と対比するとおもしろいです。空間スケールのとり方によっても世界の見え方はかなりちがってきます。たとえば、地表から地上を見る、高い塔から地上を見る、高い山から見る、人工衛星から見る、月から地球を見るなど、空間的な視点を変えると見える範囲・精度は変わってきます。レンズの倍率によって見える世界はことなるわけです

このような、空間的な視点・スケールを変えて見ることは比較的やりやすかったのですが、一方の時間的なスケールを変えて見るという見方は今まではむずかしかったです。多くの人々の場合、上記のなかの「歴史時代」あるいは「近現代」ぐらいしか視野に入っていない状況ではないでしょうか。

そのような意味で、「空間レンズ」ならぬ「時間レンズ」を提供するこの「スーパー年表」は画期的であり、このような時間スケールごとに複数の年表を対比・一覧できる資料は今まではなかったです。

この「スーパー年表」を見ていると、人間の存在が、宇宙空間のなかで小さな存在であるばかりでなく、時間的歴史的にも小さな存在であることがとてもよくわかります。

まずは、この「スーパー年表」を活用して10種類の時間「レンズ」を身につけるのがよいでしょう。

そして、それぞれの「レンズ」(時間スケール)で歴史をとらえなおし、それぞれの「レンズ」を通して見える歴史イベントを想像(イメージ)してみるとよいでしょう。どこまで想像できるでしょうか。歴史とは想像するものです。よく想像できない場合は本書の解説書をみたり、インターネットで検索したりして理解をふかめることが大切です。

このようにして、時間を自在にとびながらイメージ訓練をしていると、今までの固定した見方から脱却でき、さまざまな観点からしかも重層的な見方ができるようになり、あらたな発想も生まれやすくなります。


文献:清川昌一・伊藤孝・池原実・尾上哲治著『地球全史スーパー年表』岩波書店、2014年2月18日


140410

空間記憶法の実践形態のひとつとして、大きな書店をつかって記憶する方法があります。

先日わたしは、池袋にあるジュンク堂書店にいってたくさん本を読んできました。

まずフロアーマップをみて、どのフロアーの、どこの場所に、どの分野の本があるかを頭にすっぽり入れます。

そして、最上階から下の階へおりながら本を読んでいきました。9階では、動物写真集を見て、仏像の本、地方コーナーで沖縄の本を読んで、印象派の画集を見て、『齋藤秀雄語録』、『ラインの黄金』などを読みました。次に7階におりて、自然地理、チベット、ヒマラヤ、『地球史年表』を見ました。6階では、ウェブサイト・マニュアル、アップル・マニュアル。4階では宗教。1階では最新刊本、NHKテキストなどを読みました。

ジュンク堂書店のよいところは、各階に椅子と机がおいてあり、つかれたらすわって本を読むことができることです。

そしてもう一度、フロアーマップを見直し、読んだ本の内容を一気に想起しました。フロアーマップを見れば、どこでどのような本を読んだかをすぐに思い出せます。本の中身は、本の中の重要なページや写真・図表などを、イメージとしてまず想起することが基本です。

内容を想起するときには、その本を読んだその場所(空間の様子)とともにその内容をおもいだすようにします。その空間を視覚的に(イメージとして)おもいだすことにより、その本の内容をおもいだせるかどうか訓練します。

以上の方法を整理すると次のようになります。 

 1)大型書店のフロアーマップ(書店の構造)をすっぽり頭の中にインプットします
 2)本を読む場所を確認・意識しながら、本を読みます
 3)フロアーマップを手がかりにして、読んだ場所(空間)と本の内容を想起します

こうすれば、書店という立体構造の中に、本の情報をうめこんで記憶することができ、その大型書店は巨大な「情報倉庫」となって、フロアーマップは、情報想起のためのインデックス・チャートとして利用できます。これは、気軽に楽しく行動しながら記憶ができる方法です。

なお、どうしても必要だとおもった本は買ってかえればよいです。上記の記憶法をもちいれば、本当に必要な本がどれであるか明確になります。

▼ジュンク堂池袋本店
http://honto.jp/store/detail_1570019_14HB320.html 

高度情報化社会をむかえ、速読法や記憶法を情報処理の観点からとらえなおすことが重要になってきました。

速読法と記憶法とは相互補完の関係にあり、両者をくみあわせて実践することにより相乗的な効果をあげることができます

具体的には、速読で概略をつかみここぞというところをしっかり記憶するのです。

速読法では本を読むのに極力時間をかけません。その第1の目的はその本の概略をつかむことであり、大局を見ることであり、要点を瞬時につかむことです。

概略をつかむことには時間をかけないことがポイントであり、そもそも大局を「見る」ことには時間はかからないのです。

しかし、重要な事柄はしっかり記憶しておかなければ知識をつかいこなすことはできません。そこで今度は、多少時間がかかっても、「ここぞ」という重要な箇所(部分)はしっかり記憶するのです。

ここでは、「ここぞ」の選択が重要になってきます。課題によって人によって、おなじ本を読んでも「ここぞ」はちがってきます。

「ここぞ」という重要箇所を選択するためにも大局を見る必要があるのです。大局が見えれば選択しやすくなりますが、大局を見ないで選択すると、あとで迷路にはまります。

たとえば、1冊を速読し(大局を見て)、ここぞというページを何ページか選択して、そこに関しては記憶法をつかってしっかり記憶します。写真や図表があれば記憶しやすいでしょう。
 
あるいは、課題をきめて、その課題に関する本を10冊ぐらい一気に速読します。そして、これという重要な本や気に入った本を2〜3冊選択し、それに関してはしっかり記憶するという方法がよいでしょう。

速読する技術を解説した本です。速読ができるようになれば、「膨大な情報を、高速に取り組んで素早く理解し、的確に残して臨機応変に活用する」ことができるようになります。現代の高度情報化社会にあってはとくに重要な技術です。

速読は、従来の音読・黙読とはちがい、空間のなかで視覚で文章をとらえることによって可能になります。以下に本書の要点を書きだしてみます。

速読力で得た重要な情報を記憶し蓄積することは、知的情報処理の根幹を築き、記憶して想起すること自体が快感を生みだす。

従来の読書で使う場所「言語脳」は作業が遅く、加速が困難であり、記憶容量も少ない。

それに対して「視覚脳」は、加速が容易で、記憶容量も膨大で、知能全体の高まりを生み、さららに心身のさまざまな領域とつながって効果を生みだす。

あらゆる知的な情報処理には、「入力→処理→出力」という一連の働きがある。
 「入力」とは情報を入れること(=読むこと)。
 「処理」とは情報を内部で独自の仕方でとらえること(=理解すること)。
 「出力」とはとらえた結果に基づいて反応すること(=活用すること)である。

栗田式速読法は、その一連の知性の働きを、「分散入力→並列処理→統合出力」という新しい方式に進化させて、情報処理能力を加速するオリジナルな技術である。

速読では、大脳の中を情報が流れる情報の筋道を「空間的な経路」に変え、情報の流れを空間的に制御する。

読書の進化の4段階により、「音の読書」から「光の読書」へ進化を果たす。
 「かたつむり読書」
 「尺取り虫読書」
 「面の読書」
 「蝶の読書」
「蝶の読書」とは、頁の広がりを空間の出来事と見なして読む方式である。

速読をしたら、すぐに振り返って想起し、内容を書き出してみよう。このとき、書かれた内容が、どこに書いてあったかという位置(場所記憶)がともなうようにする。

中心視野だけをつかうのではなく、周辺視野を開発し、網膜の全域で対象をより精密に見る能力を高める(周辺視野の開発)。

対象のもつ大局的な情報と局所的な情報を同時に入力できる目をつくる。これは 大きな目と小さな目を同時に働かせることでもある(ホロニックな見方の開発)。

情報の階層性を理解し、ホロニックな目を獲得できると、人生観ががらりと変化する。

視覚の場を利用して、心の中を再構成していく。人間は視覚に関連するニューロン(神経細胞)が圧倒的に多い生物なので、見てわかるという能力は非常に強い。

以上のように、文章を音読・黙読するのではなく、文章を視覚的にとらえ、視覚に関連する領域を活性化させることが重要です。このことがわかると従来の音読・黙読をいくらはやくしても速読にはならないことがわかってきます。

このように視覚をきたえて、空間の中で対象をとらえ、心の中も空間化すれば、記憶力や想起力・想像力も強化され、並列的な情報処理ができるようになり、さまざまなアイデアも生まれやすくなるでしょう。


文献:栗田昌裕著『頭がよくなる速読術』中経出版、2010年10月23日
 
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関連ブログ:速読の近道は風景の見方にある 〜 栗田昌裕著『これは使える!【図解】栗田式速読トレーニング』〜

立体視をしながら目をよくするための本です。立体視のやり方と立体視の効果の説明とともに、動物の3D写真が数多く掲載されています。

立体視のやり方は、36〜49ページにでています。まずは、ここを見て立体視の練習をはじめるとよいでしょう。

本書の要点はつぎのとおりです。
「眼力は「眼球(目)」と「脳」の2段階で成立しています。立体視訓練は、2対の画像を融合して一気にみる訓練であり、第1段階は眼球の訓練、第2段階は脳の訓練になっています。

立体視で生じる内面空間は「仮想現実の空間」(バーチャル・リアリティの空間)であり、これは、平面に表示された図や写真から、大脳の働きによってより高次の空間が仮想的に構築されることで生ずるものです。

立体視は、それができれば終わりというのではなく、それをスタート地点としてさまざまなヒーリング効果や能力開発効果を得ることを目標にしています。


66ページからは、たくさんの動物の3D写真が掲載されています。シンガポール動物園にはわたしも行ったことがあり、そのときの体験をたのしくおもいだしました。

立体視はすぐにできなくても、毎日練習しているうちに次第にできるようになります。立体視が一瞬できたとおもったら、しばらくの間それを保持するように努力してみてください。ずーっと見つめているとよりよく見えてきます。

また、動物をみながら、同時に、その周辺の様子も周辺視野をつかって立体的に見ることができるように努力していきます。

本書の3D写真を毎日すこしずつ見て、まずは、立体視になれるところからはじめるのがよいでしょう。

文献:栗田昌裕著『3D写真で目がどんどん良くなる本【動物編】』(王様文庫)三笠書房、2002年4月20日
 

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本書は、新聞(紙面)を読むことにより、次の7つの力をみがくことができると解説しています。

・書く力
・伝える力
・見せる力
・数字力
・ニュース力
・想像力
・コミュニケーション力
新聞の朝刊1部には、新書版の書籍2冊分の膨大な情報が詰まっていて、その紙面には、いろいろな工夫がなされています。たとえば、
・決められた紙面の中で、簡潔に分かりやすく伝える工夫
・忙しい人たちのために、見出しでパッと全体像をつかむ工夫
・文字だけでなく写真でも、記事内容を説明する工夫
これらのポイントを知るだけで、新聞は読みやすくなり、さまざまなスキルを磨く手助けになる

と著者はのべています。

新聞(紙面)を読む人は近年すくなくなってきているようですが、新聞は、情報処理あるいは速読の訓練のためにとても有用です。

新聞(紙面)がすぐれていることのひとつは一覧性です。大きな紙面、大きな空間に多種多様な情報が配置されています。ここではレイアウトも重要です。

その空間の中で情報をよみとり、そのレイアウト(構造)のなかで情報を記憶することができます。これは、空間を利用した情報処理の訓練になっているのです。しかも、書籍よりも紙面が圧倒的に大きいため、おおきな空間の中で情報処理にとりくむことができ効率がいいです。

情報は、ただ単に取得すればよいというものではなく、インプットの仕方を工夫しなければなりません。大きな空間をつかってまるごと一気にインプットすることはとても大切なことです。したがって、新聞は、読むのではなく、まず、「見る」ことが重要です

よくできたアウトプットをだすために、 空間的な情報処理訓練の教材・テキストとして新聞を活用していきたいものです。


文献:池上彰著『池上彰の新聞活用術』ダイヤモンド、2010年9月30日(電子版2012年7月1日)
 
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「モネ、風景をみる眼―19世紀フランス風景画の革新」(国立西洋美術館)(注)を先日みました。

風景にそそがれたモネの「眼」の軌跡を、絵画空間の構成という観点から、他の作家の作品との比較しながらたどります。国内有数のモネ・コレクションをほこる国立西洋美術館とポーラ美術館の共同企画展です。

わたしはいつものように、館内をゆっくりあるきながら、まず、展示されているすべての作品を一気にみてしまいます。

そして次に、気に入った一枚の絵の前に行き、数分をかけてその絵を今度はじっくりとみつめます。そしてイメージトレーニングに入ります。今回は、クロード・モネ『セーヌ河の日没、冬』(1980年 ポーラ美術館蔵)を選択しました。

* 

目の前にひろがるその風景の全体をすっぽり心の中にいれたあと、夕日と夕焼け、それらがつくりだす陰影 、河・水・岸・対岸・木々、雲がつくりだす模様など、各要素の形と大きさをひとつひとつ丁寧にみていきます。

次に、今度は目を閉じて、今みた風景と各要素をありありとおもいだしてみます。自分自身の心の中で、モネの風景をイメージし、再現しとらえなおしてみるのです。

そして目を閉じたまま、今度は絵の世界の中へ入りこんでしまいます。わたしは、セーヌ河の河岸を自由にあるきまわり、そして空にまいあがります。上空からみると、みえなかったところも今度は自由に想像してみることができます。

東西南北からセーヌ河がうかびあがります。対岸の街並はどこまでもひろがっています。夕日はしだいにしずんでいき、夕焼け色のうつくしい世界がひろがります。その後、色彩感ゆたかな空間だけがのこり要素はなくなってしまいました。

そして、ふたたび美術館にもどってきます。

* 

このようなイメージトレーニングはとてもたのしい体験です。

対象の中に入りこみ、その世界を立体的にみて体験することにより、風景は、より鮮明に感動をともなってみえるようになります。 視野のひろがりのなかのそれぞれの場所でそれぞれの要素を記憶することもできます。

こうして、この日の美術展での体験は、一生に一度の、かけがえのない思い出となります。この日この場所をわすれることはもうありません。

このようなイメージトレーニングは、眼力の訓練でありますが、記憶法や能力開発の訓練にもなっています。


注:
「国立西洋美術館×ポーラ美術館 モネ、風景をみる眼―19世紀フランス風景画の革新」
会期:2013年12月7日(土)~2014年3月9日(日)


▼ 参考文献:高橋明也監修『モネと画家たちの旅 -フランス風景画紀行-』西村書店、2010年1月15日

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旅をしながら内面世界をゆたかにする 〜『モネと画家たちの旅 -フランス風景画紀行-』〜
美術館でイメージトレーニングをする 〜「モネ、風景をみる眼」展 〜
イメージ訓練「拡大縮小法」にとりくむ - オルセー美術館展 -
色がまざって見える - 特別展「新印象派 光と色のドラマ」-
遠くからみて、近くでみて、離れてみる - 「モネ展」-
見る仕組みを知る - 藤田一郎著『「見る」とはどういうことか』-

 

本書は、速読法を身につけるためのトレーニング本です。

多種多様な情報があふれる今日、速読法は、情報処理(インプット→プロセシング→アウトプット)の中の第一場面、すなわち心の中に情報をインプットする方法としてとても有用です。私も長年、速読法(栗田式SRS速読法)の訓練をしています。

本書で私がおもしろいのとおもったのは、「速読の近道は風景の見方にある/写真を一分間見て、最大の情報を得る」(14ページ)から、「新聞の紙面を風景としてとらえて速読する」(32ページ) へとつらなり、「『画像メモリ』を自由に活用できるようにする」(56ページ)へと深化、そして「立体的に対象を見て視覚的知能を高める」(76ページ)に発展するところです。

こうして速読法の訓練は、眼力訓練から記憶法の訓練にもつながっているのです。

このような流れのなかで、「『きちんと見る』ことと、周辺視野で『大きく見る』こととを同時におこなう訓練」がくりかえされていきます。

著者は、「本を読んでわかるということは、読者の内面と本のページの上の情報との間に共鳴が生じることです。だから、速読力を高めるには共鳴力を高めることが大事なのだ」とおしえています。

「速読の訓練が、直観力を磨き、大局をとらえる訓練になってい」て、「潜在能力を最大限に開発するのに役立つ方法」になっています。こうして、能力開発の入口として速読訓練がなされていくのです。

他書とちがって大判で図解がみやすく、とてもわかりやすいです。速読法の入門書として本書をおすすめします。


文献:栗田昌裕著『これは使える!【図解】栗田式速読トレーニング』PHP研究所、2005年4月27日
 

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