発想法 - 情報処理と問題解決 -

情報処理・学習・旅行・取材・立体視・環境保全・防災減災・問題解決などの方法をとりあげます

カテゴリ: インプット

感動のあるインプットがあって問題意識をもちつづければプロセシングはおのずとすすみ、アウトプットにむすびつきます。

シンガーソングライター&作家のさだまさしさんが『風に立つライオン』を作曲したときの経緯をかたっています(注)。

アフリカへ出向ででかけていって僻地医療に3年間とりくんだ日本人医師がいました。(さだまさしさんが)二十歳のころにこの医師に長崎で出あい、この人の「アフリカ」はすばらしいなとおもいました。

そしてあの先生のことを歌にしたいなとずっとおもっていました。しかしなかなか歌になりませんでした。

結局15年ぐらいたって1987年に歌ができました。


さださんの話を情報処理の観点から整理すると、日本人医師から話を聞いたということはさださんの意識のなかに情報をインプットしたということです。そして歌にしたいなとずっとおもっていた15年間の期間はプロセシングです。歌をつくる(作曲をするあるいは楽譜を書く)という行為はアウトプットです(図)。さださんの意識の内面では15年をかけて情報処理が徐々にすすんでいったということです。

150921 さだまさし
図 作曲までの情報処理の過程


大なり小なり感動的なインプットがあった場合、自分の意識の内面ではプロセシングがおのずとすすんでいきます。プロセシングには時間がかかるかもしれませんが、感動と問題意識があればアウトプットへといずれ発展していきます。

わたしたちも感動のあるインプットを大切にし、そして問題意識をもちつづけたいものです。


▼ 注:情報源(YouTube)

世界自然遺産を理解するためには、『世界自然遺産 鳥瞰イラスト 一度は訪れてみたい37の絶景』(ニュートンプレス)の鳥瞰イラストをよくみて意識のなかにまずインプットし、そして個々の要素をとらえていくようにします。

世界自然遺産には4つの登録基準があります。

  • 優れた景観をもっている
  • 地球の歴史を代表している
  • 生態学的・生物学的な過程を代表している
  • 生物多様性の保全に重要である

世界遺産は、ひとつひとつの情報が非常に正確であるのがとてもよいです。

目 次
1 北米・中南米
 グランドキャニオン国立公園
 カナディアン・ロッキー山脈公園群
 イエローストーン
 ヨセミテ国立公園
 エル・ビスカイノのクジラ保護区
 ハワイ火山国立公園
 ベリーズのバリア・リーフ保護区
 ガラパゴス諸島
 イグアス国立公園
 バルデス半島
 ロス・グラシアレス

2 ヨーロッパ
 バイカル個
 ジャイアンツ・コーズウェー
 ドニャーナ国立公園
 西ノルウェーのフィヨルド
 ドナウ・デルタ
 西コーカサス山脈
 カムチャッカ火山群

3 アジア
 屋久島
 ケオラデオ国立公園
 サガルマータ国立公園
 ウブス・ヌール盆地
 黄龍風景区
 白神山地
 済州火山島と溶岩洞窟群
 中国南カルスト
 キナバル公演

4 アフリカ・オセアニア
 モシ・オ・トゥニャ(ビクトリアの滝)
 トゥルカナ湖公園群
 セレンゲティ国立公園
 キリマンジャロ山国立公園
 ンゴロンゴロ自然保護区
 シャーク湾
 パーヌルル国立公園
 ウルル・カタジュタ国立公園
 ロード・ハウ島
 テ・ワヒポウナム - 南西ニュージーランド

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他の類書とはちがう本書の最大の特色はそれぞれの世界自然遺産をタイトルのとおり鳥瞰できることです。鳥瞰とは大観といってもよいです。世界遺産についてまなぶときには鳥瞰することがまずは大切です。地質・地形・植物・動物・陸水・海洋・気象などの個々の要素には最初はとらわれずに、それぞれの世界遺産の鳥瞰図を1枚のイメージとして自分の意識の内面にまるごとインプットするようにします。

そして大局と構造がとらえられたら、個々の要素をひとつひとつ見ていってもよいですし、興味のある要素(たとえば動物がすきなら動物)をくわしくしらべてもよいです。

1枚のイメージのなかに個々の要素はうめこまれているという見方をすることが大事です。鳥瞰し大局と構造をつかんでから詳細に入るとよいでしょう。

1. 鳥瞰 → 2. 詳細に入る


▼ 引用文献
『世界自然遺産 鳥瞰イラスト 一度は訪れてみたい37の絶景』(ニュートン別冊)ニュートンプレス、2012年11月27日
世界自然遺産 鳥瞰イラスト―一度は訪れてみたい37の絶景 (ニュートン別冊)


GPS つきカメラと「写真」アプリをつかうと、体験や思い出、あるいはある情報に最初にであった地点を地図からたどることができてとても便利です。

iPhone などに装備されている GPS つきカメラで撮影した写真は、たとえばアップルの「写真」アプリをつかうと、「マップ」上に撮影地点が自動的に表示されます。たとえばわたしが先日旅行したルンビニで撮影した写真は「マップ」の「航空写真」上に下図のように表示されます(図)。

Lumbiniスクリーンショット
 図 「マップ」の「航空写真」場に撮影地点が表示される

「写真」アプリで撮影した写真を表示し、グレー色でしめされた地名をクリック(iOS の場合はタップ)すると、「マップ」の地図あるいは航空写真に撮影地点が表示されます。

「マップ」上の撮影地点をクリック(あるいはタップ)すると、その地点で撮影したすべての写真が自動的に表示されます。こうして体験や思い出がマップからたどれます


この仕組みは、写真を整理するために非常に便利です。これは、写真を検索する役割を地図がはたしていて、地図がインデックス・マップになっているわけです。

この、地図をインデックス・マップにするという仕組みは記憶法や情報処理全般に応用することが可能です。

写真が撮影地点にむすびつけられているように、あらたな情報を、その情報にであった地点(インプットされた場所)にむすびつけて記憶し、地図や航空写真上でその地点を見てその情報をおもいだす訓練をします。

これは、その情報に最初にであった地点にその情報をむすびつけて記憶する、情報を場所記憶にしてしまうという一種の空間記憶法です。個々の場所に情報をむすびつけて記憶するということは、情報や体験を場所で想起するということです。

* 

これをさらに応用するならば、何か重要なことをおぼえたい(記憶したい)とおもったら、そのためにあらたな特定の地点をつかってもよいわけです。たとえば重要な専門書をはじめておとずれる場所で読んでみるのです。その重要事項をその地点にむすびつけて記憶しておけば、地図上でその地点を見るたびに、その本を読んだことあるいはその重要事項を思い出としておもいだせるわけです。

ここでも、地図あるいは航空写真がインデックス(検索)の役割をはたします

このように、iPhone と「写真」アプリ、「写真」と「マップ」の連動は、場所記憶(空間記憶法)を実践するために大いに参考になり、この仕組みは、空間をつかった情報処理へとさらに発展させることができます。


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Google Earth 画像を iPad でみながら現地をあるく


Google Earth をつかえばある地域の全体像を簡単に見ることができます。旅行や調査などでどこかに出かけるときには その地域の Google Earth 画像を iPad に保存してもっていき、それを見ながらを現地をあるいてみるとよいです。

Google Earth は人工衛星が撮影した画像を基本にしているので普通の地図を見るよりもリアルな体験がえられます。

人工衛星が撮影した画像は以前は入手することはできませんでした。あるいは航空機が撮影した空中写真(航空写真)というものがありましたがこれも入手が非常に困難でした。

ところが2005年に Google Earth が登場してからは状況が一変しました。インターネットをつかって衛星写真が簡単にしかも無料で見られるようになったのです。

たとえば地形などは、現地をあるいているよりも Google Earth をつかった方がよくわかります。わたしはネパール・ヒマラヤで現地調査をしていていますが、地滑りの分布などは Google Earth をつかった方が現地をあるいているときよりもはるかに正確にわかります。これにはまいりました。

Google Earth の画像は毎年のように更新されていて、ヒマラヤ地域でもその解像度は次第に高くなっています。現在では、家が一軒一軒はっきり見える精度にまでなっています。

その地域の全体像を見ることはその地域を大観するといういうことであり、これは、理屈ではなく視覚的・空間的に全体像をとらえることです。現地をあるきながらこつこつとデータをあつめていく方法とはことなり、まるごとすっぽりと自分の内面に全体を一気にインプットしてしまう方法です

大観により見通しがよくなり、現場での行動がやりやすくなり、その後の実りも多くなります。問題解決のための局所のせめかたもわかってきます。

Google Earth の登場はわたしたちの情報処理の方法を大きく発展させました。これはひとつの時代の転換であるといっても過言ではないでしょう。


物体に反射する反響をよく聞くようにするとその空間の全体状況が認識しやすくなります。

目の不自由な人は物体に反射する音を聞いて、その物体と自分との距離や自分のいる空間を認知しているそうです。つまり、物体そのものは見えなくても反響をとらえれば物体の空間配置や空間の状況を認識することができるということです。

* 

たとえばコンサートホールで音楽を聞いてみると、楽器から直接発せられる音以外にホールの天井・壁・床などに反射する反響があり、これがゆたかな響きを音楽にくわえることに成功しています。

ホールによって反響はさまざまであり、東京文化会館とサントリーホールと東京芸術劇場とオーチャードホールとでは響きはあきらかにことなります。それぞれの響きがそれぞれのホールの特色あるいは個性をうみだしています。

あるいはオーディオで音楽を聞くときに、録音されている反響に耳をかたむけることによって、どのような部屋あるいはホールで録音したのかを想像することができます。

非常にひろいホールでの録音ではとおくの壁に反射した反響がきこえます。せまいスタジオ録音の場合はすぐちかくに壁があることがわかります。響きが録音空間をあらわしていることはオーディオファンはよく知っていて、反響を聞いただけでどこのコンサートホールをつかって録音したかをいいあてる人もいます。


このように、見えても見えなくても反響をしっかり感じとることは空間の状況を認知するためにとても役立ちます。直接音だけにとらわれているとその場の全体状況はわかりません。対象物だけを集中的に見ているとその周辺や背景が見えなくなるのとおなじことです。

直接的なことだけでなく、その周辺にひろがる響きをとらえることは物事の背景や本質を知ることにも通じるとおもいます。


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観察したり聞き取ったり体験したことはその時その場でかならずメモをとるようにします。

その時その場でとった記録の新鮮さこそデータの生命です。あとでおもいだして書くと鮮度ががたおちになります。取材期間がながいほどこのことが重要になってきます。

その時その場の記録の基本は「点メモ」とします。点メモとはごく簡単なメモであり、たった一字でも単語でも点々たる書き連ねでもよいです。記号化しても略号をつかってもよいです。

何かを見たり聞いたり体験したら、そのひとまとまり(ひとかたまり)をボール(玉)のようにイメージし、その要点をメモするようにします。情報や体験をうまく区切ってひとまとまりの単位をつくるのがポイントです。

150722b 球
図1 情報のひとまとまり(1個玉)に対して
1点の点メモをつける(玉を上からみた図)


点メモとは情報の本体ではなく、情報の本体(体験の玉)にはりつけられた見出しあるいはラベルであることに注目してください(図2)。

150722 点メモとの玉
図2 点メモは、情報の本体(体験の玉)の見出し
あるいはラベル(表面構造)である(玉を横からみた断面図)


このような技術をもちいると、あとで、点メモを見ただけでその時の体験(情報の本体)を瞬時におもいおこすことができます。

点メモの利点はつぎのとおりです。

  • ハッと印象づけられたその時その場でパッと書ける。
  • あるきながらでも電車の中でも机のないところでもかける。
  • 記録をしつつも対象から目をはなさないでいられる。
  • 対象にいっそう注意がむけられる。
  • 観察眼がするどくなる。
  • 相手のいわんとする意味に耳をかたむけられる。
  • 相手の話の腰をおることがない。
  • 突然うかんだアイデアもメモできる。

点メモはつぎの順で練習するとよいです。ハッと気がついたときにすぐ点メモする。これが修業の根本です。

  1. 自分のおもったことを点メモしてみる。
  2. テレビや DVD を見ながら点メモする。
  3. 会議などで他人の発言を点メモする。
  4. 見知らぬ人をたずねて面接をしながら点メモする。
  5. 多忙な応接や活動のなかで点メモする。

点メモをつけたら、あとで時間をとって清書をし、まとめの記録(恒久的な記録)をつくります。記録は、その時その場の記録と恒久的な記録の二段階でおこなうことになります(注)。


▼ 参考文献
川喜田二郎著『KJ法 渾沌をして語らしめる』中央公論社、1986年11月20日
KJ法―渾沌をして語らしめる 

▼ 注
点メモにしろ恒久的な記録にしろ、情報処理の観点からはいずれもアプトプットであることに留意してください。それに対して、情報のひとかたまり(体験の玉)をイメージするのはプロセシングにあたります。

150729 点メモ
図3 体験の玉をイメージするのはプロセシング、
点メモをつけるのはアウトプット


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情報収集をし、記録する - 取材法(1)- 
最小限おぼえることによって最大限につかえる骨格となる知識をあらかじめ身につけておく - 取材法(2)-
取材のまえに問題意識を鮮明にしておく - 取材法(3)-

現場をぶらついて原体験をつくる - 取材法(4)-
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広瀬浩二郎著『触る門には福来たる』は「見えないことで観える」体験記・旅行記です。人間の感覚器官をフルにつかって認識をすることが大事であることをおしえてくれます。

著者の広瀬浩二郎さんはおさないころから弱視で、13歳のときに視力を完全にうしなったそうです。その後、京都大学文学部国史学科、同大学大学院などをへて、現在は、国立民族学博物館の准教授をされています。

わたしは先日、国立民族学博物館を見学していたときに広瀬さんの講演会がたまたまあったので聞きにいき、大きな感銘をうけ、その後、広瀬さんの本をほとんどすべて読んでみました。
 

目 次
究める めざせ座頭市!
歩く 広瀬流「地球の歩き方」
触る よく触り、よく学ぶ
食べる 口は目ほどに…!?
喋る 大風呂敷を広げてみよう
動く 「バリア・フリー」から「フリーバリア」へ


広瀬さんは、視覚以外の感覚を総動員してさまざまな物をそして周囲を世界を認識しています。

情報処理の観点からいうと、感覚とは、人間(あるいは動物)が外界から内面に情報をとりいれることつまりインプットすることであり、感覚器官はそのための道具です。

わたしたち生物は、感覚器官をつかって外部から内面に情報をとりいれ、その信号を処理して物や空間などを認知しています。わたしたちの意識のなかでは不思議なプロセシングがおこっています。

それぞれの感覚は各動作とむすびついていて、それらの対応関係はたとえば次のようになっています。
 
  • 歩く:筋肉感覚、その他
  • 触る:皮膚感覚
  • 食べる:味覚や嗅覚
  • 喋る:聴覚
  • 動く:筋肉感覚、その他

本書をよむと、広瀬さんは、すべての感覚を大きくひらいて、うけとれるあらゆる情報を活用しながら認識をすすめていることがわかります。こうすることによって情報処理がすすみ、直観力もみがかれます。

他方で、わたしたちはどうかというと、学校の知識つめこみ教育の影響もあって、聴覚的な言語を通して情報をとりいれることに極端にかたよりすぎているのが現状です。本来は、あらゆる感覚をつかって情報をとりいれて、それらを総合して認知しなければいけないのに、言語をインプットして理屈でわかったような気になってしまうことに慣れきってはいないでしょうか。

わたしたちは、みずからの情報処理の仕組みをとらえなおし、もっている感覚のすべてを大きくひらく訓練をあらためてしなければならないでしょう(図)。

150720 感覚
 図 感覚をひらく訓練をする
 



▼ 引用文献
広瀬浩二郎著『触る門には福来たる 座頭市流フィールドワーカーが行く!』岩波書店、2004年6月4日
触る門には福来たる―座頭市流フィールドワーカーが行く!

▼ 広瀬浩二郎さんの著作
             



海外旅行をたのしみながら英会話を習得する DVD『トラベラーズ イングリッシュ』のハワイ編です。ハワイのうつくしい風景に英会話のフレーズをむすびつけておぼえることができます。

英会話の訓練では、想像力をつかいイメージをおもいえがくととても効果があがります(注1)。そのためにDVDがつかえます。DVDをつかって想像力をつよめる訓練法としてはつぎのようなやり方があります。

 1.目をとじて音声だけをきき、画面の映像を想像する。
 2.DVDを視聴し、自分のイメージとDVDの映像との相似と相異をチェックする。
 3.画面の周囲やカメラの背後を想像する。


1.目をとじて音声だけをきき、画面の映像を想像する。
最初は、DVDの映像はうつしださずに音声だけをながします。

目をとじてDVDの音声に完全に集中し、ビジュアルなイメージをしっかりおもいうかべるようにします。

よけいな視覚を完全に遮断するためにアイマスク(注2)をつかうとよいです。また雑音を遮断するためにヘッドホン(あるいはイヤホン)をつかうとよいです。


2.DVDを視聴し、自分のイメージとDVDの映像との相似と相異をチェックする。
今度は、音声をきくとともにDVDの映像もみて、自分の想像と実際の映像との相似と相異をチェックします。周辺視野もつかって人物だけでなく背景もしっかりみるようにします。想像と実際とがちがっていて当然です。

この方法をつかうと普通にみるときよりも鮮明に映像をながめることができます。色彩がゆたかで生命力にあふれる世界がハワイにひろがっていることが感じられます。人や物も多く、膨大な情報が映像からよみとれることがわかります。

自分が想像したイメージが貧弱だったこともわかりますが、想像力を高める努力を徐々にしていけばよいでしょう。


3.画面の外側やカメラの背後を想像する。
つぎに、映像の外側やカメラの背後など撮影されていない部分を想像してみます。現地の実際の風景は立体空間として大きくひろがっているのですから、自由に想像をふくらませてみます。

今度は想像するのみで実際の映像でチェックすることはできません(注3)。


このようなことをすると映像と音声がむすびついてそれらが自然に記憶されます。常識的な視聴をただくりかえしているだけのときよりも効果があがります。こうした訓練のなかで英会話のフレーズも自然におぼえられます(注4)。



▼ DVD
『トラベラーズ イングリッシュ 1 ハワイ編』
トラベラーズ・イングリッシュ 1 ハワイ編 [ 英語で旅する TRAVELERS ENGLISH 1 Hawaii ] [DVD](エキスプレス)


▼ 注1
人がおこなう情報処理のプロセスのなかでイメージをおもいえがくことはプロセシングにあたります。


▼ 注2:おすすめアイマスク
Amazon:Dream Essentials 立体型アイマスク Sweet Dreams ブラック
※ とても売れているアイマスクです。わたしもいつもつかっています。旅行にももっていくとよいです。

▼ 注3
実際に現地に行ってみれば自分の想像が現実とどこまで一致するかをたしかめることができます。これは旅行法のおもしろい実践方法のひとつです。


▼ 注4
本ブログの以前の記事で、最初に DVD を視聴して、つぎに映像をみないで音声だけを聞いて映像をおもいだす訓練方法を紹介しました。これは想起訓練になります。今回の方法はそれとは順序が逆で、音声だけを先にきいてその後で DVD を視聴するやり方であり、これは想像力を高める訓練になります。時間に余裕があれば、想像力を高める訓練をまずしてから、そのあとで想起訓練をするとよいでしょう。想起訓練を先にしてしまうと想像力を高める訓練がしにくくなります。既存の映像が先にインプットされてしまうと想像力がおさえられてしまいますので。


▼ 関連記事
DVDをつかって、イメージとともに英語をおぼえる 〜 DVD『トラベラーズ・イングリッシュ 4 オーストラリア編』〜
英会話の学習から海外旅行体験へ 〜DVD『トラベラーズ・イングリッシュ3 -アメリカ西海岸編-』〜
ニュージーランドを記憶の場にする 〜 DVD『トラベラーズ イングリッシュ5 ニュージーランド南島編』〜
視聴覚体験とキーワードで情報の玉をつくる 〜 DVD『NHK 100語でスタート!英会話 〜アメリカ編』〜
旅行の場面をファイルにする 〜『NHK 100語でスタート!英会話』(オーストラリア編)〜
外国人に英語で日本を紹介する - 松本美江著『改訂版 英語で日本紹介ハンドブック』-


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定額制音楽配信サービス「Apple Music」はストリーミングをつかったサービスですので、Wi-Fi につながっていないときのために、とくに気に入った曲はスマートフォンなどにダウンロードしておくとよいでしょう。

Apple Music は、スマートフォンや Mac/PC が Wi-Fi とつながっているときは問題はありませんが、つながっていないときには、Wi-Fi につながっているときに楽曲をダウンロードしておいてオフラインできくか、データ通信を利用してストリーミングできくという2通りの方法があります。


ダウンロードをする場合は、iOS のときは、「三点リーダー」(・・・)をタップしてオプションを表示させ「オフラインで再生可能にする」を選択します。ダウンロードされオフラインでもきけるようになると iPhone の場合は アルバム・ジャケットあるいは楽曲に iPhone マークがつきます。また「My Music」のアルバム/プレイリストの項目に「オフライン再生可能な項目を表示」が用意されていので、これを有効にすると iPhone 内に保存された曲のみを表示できます。

Mac/PC の iTunes の場合はクラウド・ボタンをクリックします。ダウンロードされるとクラウドマークがきえます。

一般的には、気に入った曲については Wi-Fi につながっているときに iPhone などにダウンロードしておくのがよいでしょう。

* 

一方、モバイル利用時にデータ通信(4G/3G通信)をつかう場合は、キャリア(通信会社)のプランにもよりますが、パケット通信料が圧迫され、データ容量が大きくなると課金されますから注意が必要です。

Apple Music をデータ通信ではつかわない場合は、iPhone の[設定]→[iTunes & App Store]でモバイルデータ通信を OFF にしておきます。この設定は、App の自動ダウンロードにも適応されるので注意してください。


▼ 追記 
アップル上級副社長のエディ=キュー氏は、「Apple Music のビットレートは接続環境(Wi-Fi か 3G/4Gか)によって変わる」と発言しています。Apple Music のビットレートは公式には 256kbps と発表されていますが、3G/4Gをつかってきくときにはもう少し低くなるようです。つまりデータ通信ではやや音質がおちるということです。

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クラウドサービスが進展している
ストリーミングを利用した加入型音楽サービスがはじまる - アップルミュージック -
音楽とあらたに出会う - Apple Music -
クラウドとそれにつながるデバイスをつかいこなす - 物質社会から情報社会へ -


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アップルの定額音楽配信サービス「Apple Music」がはじまってまだ2日目ですが、今までとは世界がちがってきました。これは、音楽とのあらたな出会いを提供する仕組みととらえることができます。

注目すべきは「For You」というあたらしいサービスです。これにより、知らなかった楽曲やアーティストを発見しやすくなりました。

わたしたちユーザーが検索して必要な情報をさがしだす仕組みももちろんありますが、For You は、各ユーザーの使用状況にもとづいてユーザーそれぞれに適した情報を Apple Music が提案します。そしてユーザーが Apple Music をつかえばつかうほど For You は充実していきます。

このあたらしいサービスは、不特定多数の人々に物を販売するという従来のビジネスとはあきらかにちがいます。

そしてユーザーは、For You にしろ検索にしろとにかくまず1回きいてみればよいのです。購入ではないのですからどの曲でも自由にきくことができます。その結果、どうってことなければもうきかなければよいし、気にいれば何回もきけばよいということになります。

今までは、iTunes でプレビュー(曲のごく一部)をまずきいてみて購入するかどうか判断し、そして本当に必要だとおもわれるものを購入するという手順でした。そこでは、買ったけれどもどうってことなかったという商品もいくらかありました。しかし、これからはそのようなことはなくなります。未知の領域に安心してはいっていけます

こうして Apple Music はあたらしい音楽ポータルになるのだとかんがえられます。

さまざまな機能を集約・統合して見通しをよくし、直観的に誰もがつかえるようにしたアップルのトータル・デザインもみのがせません。

ユーザーそれぞれのニーズにこたえるこのようなサービスは、たとえば美術作品や電子書籍などについても将来的にはおこなわれるようになるのではないでしょうか(注)。

ユーザーにとっては情報収集の手段がふえるわけで、(自分の心のなかへの)情報のインプットがより効率的・効果的になるとかんがえられます。


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▼ 注
Amazon や楽天などでもこのようなサービスを一部でおこなっていますが、将来的にはもっと大規模におこなわれるようになるとおもわれます。




フィービ=マクノートン著『錯視芸術』は絵や図を見て錯覚を実際に体験(実験)できる本であり、日常のさまざまな場面において錯覚がおこっていることに気がつかせてくれる本です。

わたしたちは、目という感覚器から非常に多くの情報を心のなかにインプットしながら生きています。このような視覚系の情報処理について理解をふかめるために錯覚の実験はとても役立ちます。

もくじ
奥行きの錯覚
正投影図
斜投影図
等角図
一点透視投影
二点から五点の透視投影
絵を描くための装置
遠近法の基本
遠近法の錯覚
反射
蜃気楼とブロッケン現象
光と形
空気遠近法
相対性の法則
図と地
ありえない物体
コンテクストの中の手がかり
単純化された戯画と脳
天地さかさま
光に意味を与える
知覚による錯視
動きの錯視
マジック
他の感覚
虹と月虹
ハロー(暈)とグローリー
現実の捉え方

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遠近法の錯覚(等しい物が違って見える)

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相対性の法則(比較対照)

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現実の捉え方(世界を新しい見方で見る)(注)


本書の絵や図をつかって実験をしてみると、錯覚は目ではなくおもに脳のはたらきによることがわかります。

また認識とは相対的なものであり、おなじ物を見ていても、背景あるいは周囲が変わっただけでちがって見えてしまうことにも気づかされます。

われわれが見ている世界は、われわれの感覚と、その感覚に意味を与える知覚系のはたらきの産物であり、そこに見える美しくて特別な世界は(中略)本質的には謎である。

わたしたちは、光の反射と影を目でとらえて物の形や奥行き・材料などの手がかりをえようとしています。

わたしたちの目は、カメラのように世界を脳に投影して見えるようにしているのではありません。目に入ってきた光と影の情報は脳におくられ、そこで不思議なプロセシングがおこります。わたしたちが見ている世界はこのような情報処理にもとづく像なのです。わたしたちが見ている物体は実物そのものではなく、物体に反射した光の情報を処理した結果です(図)。

150630 視覚と認識
図 情報処理がおこっている
 

人類の10人にひとりほどは共感覚という特殊な感覚をもつといわれます。そのような人々は、たとえば言葉や音楽などの聴覚入力が色や形に変換されて見えてしまうそうです。このようなことからも感覚系からインプットされた情報が処理されて認識がおこっていることがわかります。

錯覚をさけ、ありのままに物事を見ることは簡単なことではありません。わたしたちの頭には小さいころからの経験によって物の形や材質・機能などのパターンがすでにすりこまれています。それが何であるか自分で一度きめてしまうと、以後は、それを見るたびにまったくおなじ解釈をしてしまいます。

このようなことをふまえて、歴史上の賢者や聖人たちは、自分のあらゆる感覚をみがき向上させる鍛錬をたえずするように説いてきました。現代的にいいかえるならばインプット・システム(入力系)をきたえよということです。そして情報処理のエラーがおこらないようにつとめなければなりません。

本書をつかえば錯覚の実験を実際に自分でおこなうことができます。本書の図や絵をくりかえし見て視覚の不思議をまずは味わってみるとおもしろいです。わたしたちが知覚している世界は、わたしたちの情報処理の結果として構築されているということに気がつく第一歩になるかもしれません。



▼ 引用文献
フィービ=マクノートン著(駒田曜訳)『錯視芸術 遠近法と視覚の科学』創元社、2010年8月20日
錯視芸術(アルケミスト双書)

▼ 注「現実の捉え方」
たとえば二次元に投影された図像を見て、ある人は「これは人だ」といい、ある人は「ウサギだ」といいます。また別の人は「ヤギだ」というかもしれません。しかし、それらは実際にはすべて人の手であった、人の手の影だったということがあるかもしれません。これはたとえ話のようですが、似たようなことはさまざまな場面でおこっています。


ニール=マクレガー著『100のモノが語る世界の歴史』は「大英博物館展 ―100のモノが語る世界の歴史」(注1)の関連解説書です。展覧会のショップなどで売られている図録(注2)よりもはるかにくわしく各作品について解説しています。「大英博物館展」での体験を言語をつかって確認し、認識をさらにふかめたいという人におすすめします。

「大英博物館展」は人類史を体験的に概観できるまたとない機会になっています。具体的なモノを通して理屈ではなく視覚的にまなべるのが大きなポイントです。

『100のモノが語る世界の歴史』(解説書)は、第1巻『文明の誕生』・第2巻『帝国の興亡』・第3巻『近代への道』という全3巻構成になっていて、「100のモノ」すべてについてきれいなカラー写真とくわしい解説が掲載されています。

第1巻『文明の誕生』では、200万年前の簡素な道具を出発点にしてヒトがいかに人になり、文明を誕生させたかをみることができます(注3)。

目 次
第1部 何がわれわれを人間にしたのか(二〇〇万年前~紀元前九〇〇〇年)
 ホルネジュイテフのミイラ
 オルドゥヴァイの石のチョッピング・トゥール
 オルドゥヴァイの手斧
 泳ぐトナカイ
 クローヴィス尖頭器
 
第2部 氷河期後 ー 食べものとセックス(紀元前九〇〇〇~前三五〇〇年)
 鳥をかたどった乳棒
 アイン・サクリの恋人たちの小像
 エジプトの牛の粘土模型
 マヤ族に伝わるトウモロコシの神の像
 縄文の壺
 
第3部 最初の都市と国家(紀元前四〇〇〇~前二〇〇〇年)
 デン王のサンダル・ラベル
 ウルのスタンダード
 インダスの印章
 ヒスイの斧
 初期の書字板
 
第4部 科学と文学の始まり(紀元前二〇〇〇~前七〇〇年)
 フラッド・タブレット - 洪水を語る粘土板
 リンド数学パピルス
 ミノアの雄牛跳び
 モールドの黄金のケープ
 ラムセス二世像
 
第5部 旧世界、新興勢力(紀元前一一〇〇~前三〇〇年)
 ラキシュのレリーフ
 タハルコのスフィンクス
 中国の周の祭器
 パラカスの布
 クロイソスの金貨
 
第6部 孔子の時代の世界(紀元前五〇〇~前三〇〇年)
 オクソスの二輪馬車の模型
 パルテノンの彫刻 - ケンタウロスとラピテース族
 バス - ユッツのフラゴン
 オルメカの石の仮面
 中国の銅鈴


1 道具がわれわれを人間にした
人類はアフリカで誕生しました。わたしたちの祖先はそこで最初の石器つまり道具をつくり、肉や骨や木をきざみました。わたしたち人類は物をつくることによって、ほかのすべての動物とはことなる存在になり、さまざまな環境に適応し、世界各地へと居住範囲をひろげていきました。

オルドゥヴァイの石のチョッピング・トゥール」(タンザニア)は人類が意識的につくった最古の物の一つであり、これが、すべてのはじまりです。


2 狩猟採集の生活から農耕定住の生活へ
1万年前の最終氷河期のおわりに、世界のすくなくとも7つの場所で農耕が発達しました。それまでの狩猟採集の生活から、作物をそだて、動物を家畜化したことにより、大勢の人々が一緒にすめるだけの余剰食糧が生みだされ、人類は定住生活をするようになりました。

こうしてわたしたちは、均衡のとれた生態系の一部としてのくらしからはなれて、環境に手をくわえ、自然を支配しようとこころみはじめました。

エジプトの牛の粘土模型」は、人々が野生の牛をどうにか飼いならす方法をみつけたことをしめしています。食料を手に入れるために一頭一頭を追いかける必要はなくなりました。


3 都市と国家が誕生する
5000年前から6000年前には世界で最初の都市と国家が北アフリカとアジアの河川流域に出現しました。支配者が登場し、富の不平等が生じてきました。増大する人口を管理するための手段として文字も開発されました。

都市が象徴する富や権力を維持するためには、それらをねらう人々から守ろうとしなければなりません。いったん裕福になると裕福でありつづけるために戦いつづけなければならなくなりました。

ウルのスタンダード」(イラク南部)は、都市をゆたかにする権力が戦争で勝つ権力とむすびついていたことをしめしています。古代メソポタミアの都市のうちもっとも有名なのはシュメールの都市ウルでした。

ウルのスタンダードをのこした人々は、最古の筆記の一例「初期の書字板」(イラク南部)ものこしました。内容はビールと官僚制度についてです。うまいビールをのむことをたのしみにして働く人々は当時すでに出現していました。都市を統治しようとした支配者は、文字によって民を統制しようとしました。


4 数学や科学、文学が生まれる
都市と国家が出現し、文字が生まれたことによって、科学や数学、高度な技術を要する物、また文学が生まれました。そこには権力を誇示する目的もありました。

リンド数学パピルス」(エジプト)は、古代エジプト人が数をどのようにかんがえていたかをしめしています。行政の実務で遭遇する課題を解決するために、さまざまな場面でつかわれたであろう計算がしめされています。全部で84の問題が掲載されています。


5 大規模な戦争がはじまる
紀元前1000年ごろ、世界のいくつかの地域に新興勢力が生まれ、既存の都市国家をほろぼしました。戦争は、まったくあらたな規模でおこなわれるようになりました。

紀元前700年には、イラク北部を拠点としたアッシリアの支配者がイランからエジプトまでにまたがる帝国をきずいていました。これは桁外れの軍事力の成果でした。

ラキシュのレリーフ」(イラク北部)をみると、最初の場面は侵略軍が行軍する様子、つづいて包囲された町での血みどろの戦闘場面となり、やがて死者と負傷者および無抵抗の避難民の列へとうつります。最後には、勝利した王が占領地を勝ちほこって支配する様子がみられます。アッシリアの軍事作戦が圧倒的な勝利であったことは、この浅浮き彫りの彫刻をみればあきらかです。


6 精神の国家 - 精神文化が発達 -
ソクラテスはアテネの人々にどう異議をとなえるかを説きました。孔子は中国で和の政治哲学を提唱しました。ペルシャ人は広大な帝国内でことなる民族が共存するための方法をみいだしました。中米では、オルメカ人が歴・宗教・芸術をうみだしました。

中国の銅鈴」がつたえる主たるメッセージは所有者の権力だったにちがいありませんが、それはまた社会と秩序に関する見解もあらわしていました。


本書は、「大英博物館展」を実際にみてから読むととてもわかりやすく、世界史を一層ふかく理解することができます。展覧会の会場での歩行や視覚などの実体験を本書をつかって言語(文字)で確認するという手順をふむとよいでしょう。言語は確認の道具として非常に有用です



▼ 引用文献
ニール=マクレガー著(東郷えりか訳)『100のモノが語る世界の歴史 1 文明の誕生』筑摩選書、2012年4月
100のモノが語る世界の歴史〈1〉文明の誕生 (筑摩選書)
※ この解説書は、別途発売されている図録(注2)とは別の本ですので混同しないように注意してください。

▼ 注1
「大英博物館展 ―100のモノが語る世界の歴史」特設サイト
九州国立博物館(2015年7月14日〜9月6日)、神戸市立博物館(2015年9月20日〜2016年1月11日)

▼ 注2
図録『大英博物館展 - 100のモノが語る世界の歴史』筑摩書房、2015年3月25日
大英博物館展: 100のモノが語る世界の歴史 (単行本) 
図録は展覧会場でも買えますが一般書店でも販売しています。「100のモノが語る世界の歴史」をより簡潔に知るためにはこちらの図録をおすすめします。あるいは、この図録をまず見てから全3巻の解説書をよむとわかりやすいです。

▼ 注3
全3巻の解説書に掲載されている「100のモノ」は、日本の展覧会場で展示されている「100のモノ」とは完全には一致せず一部いれかわっていますが、大局的にはおなじであり問題はありません。どれが入れかわっているか、気がつくかどうかためしてみるのもおもしろいとおもいます。

▼ 関連記事
数字イメージにむすびつけて100のモノをおぼえる - 大英博物館展 ─ 100のモノが語る世界の歴史(1)-
作品の解説を音声できいて物語を想像する - 大英博物館展 ─ 100のモノが語る世界の歴史(2)-
人類史を概観する - 大英博物館展 ─ 100のモノが語る世界の歴史(3)-
建物の階層構造との類比により世界史をとらえなおす - 大英博物館展 ─ 100のモノが語る世界の歴史(4)-
文明のはじまりをみる -『100のモノが語る世界の歴史〈第1巻〉文明の誕生』/ 大英博物館展(5)-
前近代文明の発達をみる -『100のモノが語る世界の歴史〈第2巻〉帝国の興亡』/ 大英博物館展(6)-
近代化への道のりをみる -『100のモノが語る世界の歴史〈第3巻〉近代への道』/ 大英博物館展(7)-
モノを通して世界史をとらえる - 大英博物館展 ―100のモノが語る世界の歴史(8)-
世界史を概観 → 特定の時期に注目 → 考察  - 大英博物館展 ―100のモノが語る世界の歴史(9)-
文明と高等宗教について知る  - 大英博物館展 ―100のモノが語る世界の歴史(10)-


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サントリーホール

サントリーホールでパイプオルガンの演奏をきき、ホールの共鳴空間にひたることができました。

サントリーホール・オルガン・プロムナード・コンサート(注)

ベートーヴェン作曲
アレグレット ハ長調(M.M.カチョル編曲)
音楽時計のための5つの小品から
 アダージョ・アッサイ ヘ長調
 メヌエット:アレグレット ハ長調
 アレグロ ト長調
オルガン・トリオ
 第1番 ト短調
 第2番 変ホ長調
 第3番とフーガ ホ短調

オルガン:マリア・マグダレナ・カチョル
(2015年6月25日) 

パイプオルガンとは鍵盤楽器のひとつであり、音階状に配列した大小様々のパイプに空気を送風して音を発する仕組みになっています。サントリーホールのパイプオルガンはパイプ総数5898本、世界最大級のパイプオルガンであり、大小さまざまなパイプが組みあわさり、繊細な音から壮大な音までその響きはすばらしいです。

パイプオルガンは普通の楽器とはことなり、楽器がホール(建物)の一部になっていて、ホールの建設時に楽器がくみこまれているところに特徴があります。パイプオルガンにとってはホールの空間全体が共鳴箱になっていて、ホール全体がいわば楽器になっているとかんがえるとわかりやすいでしょう。

普通の楽器の場合は、バイオリンやギターをみればあきらかなように弦の下に共鳴箱があり、そこで音が増幅・共鳴してわたしたちにつたわってきます。しかし今回は、それとはことなり共鳴箱のなかにはいって音楽をきくような体験です共鳴箱という異空間のなかで響きそのものを体験するといった感じです。ここでは楽器の音をきくというようりも、自分の意識が共鳴空間全体にひろがっているような独特の体験ができます。

サントリーホール・オルガン・プロムナード・コンサートは、毎月1回、昼休みに公開している無料コンサートです。行けば誰でも入場できます。ほかの楽器では味わえないパイプオルガンの世界はおすすめです。



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Amazon:恐竜3D図鑑
『恐竜3D図鑑』は、さまざまな恐竜を3D(立体)イラストでみられる図鑑です。立体画像をつかうと通常の平面画像よりもたくさんの情報を一度にインプットすることができます。

目 次
ティラノサウルス
ステゴサウルス
ハドロサウルス
パキケファロサウルス
ブラキオサウルス
プテラノドン
ステノニコサウルス
ディノニクス
アンキロサウルス
ほか

本書の内側にたたまれているレンズをおこし、レンズと平行になるように本をおこしてレンズをのぞくと恐竜が立体的にとびだしてみえます。平面(2D)画像ではよくわからない奥行きが立体(3D)画像でははっきりわかるので、恐竜がせまってくる感じが味わえます。

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レンズをつかって立体視する


立体視は2枚の画像の視差をつかっています。左の画像は左目でみて、右側の画像は右目でみます。これは平行法(パラレル法)とよばれる方法です。

一般の画像や写真は2D(平面)ですが、3D画像は、みればあきらかなように奥行きの情報がくわわりますので2Dにくらべて情報量が圧倒的にふえます。3D画像をつかえるようになるとみえる世界がかわります。

本書では、レンズ(眼鏡)をつかって立体視をするように説明していますが、実は、レンズ(眼鏡)をつかわなくても(裸眼でも)立体視ができます。

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ハドロサウルスの画像、平行法で立体視ができる(59ページ)
 
ボーッととおくをみるようにして、左の絵は左目で、右の絵は右目でみるようにします。上の絵では、立体視をしてみると子供の恐竜もいることがはっきりとわかります。

裸眼で立体視ができるようになるにはいくらかの訓練が必要ですが、一旦できるようになるとあとは簡単です。立体写真集も売っていますし、自分で立体写真をとってたのしむこともできます。

情報のインプットや処理をするときには1次元よりも2次元、2次元よりも3次元の方が効率があがります。おなじ時間おなじ労力をかけるならなるべく次元をあげておこなったほうがよいのです。

また、1次元(前後関係あるいは時系列)にとらわれていると、どこかでいきづまると先にすすめなくなります。1次元的な生き方よりも2次元さらに3次元的な生き方の方がスムーズに情報処理をすすめることができます。



▼ 引用文献
泊明 原画・インフォマックス CG制作『恐竜3D図鑑』雷鳥社、2002年9月
恐竜3D図鑑


▼ 関連記事
自然の写真を立体視して眼力を高める - 栗田昌裕著『眼力を高めるパワード・アイ』-
立体視訓練で眼力を高める -『視力回復トレーニング ミラクル・アイ』-
立体視をして目をよくする 〜 栗田昌裕著『3D写真で目がどんどん良くなる本【動物編】』〜 
立体視の訓練をする - 明治時代からあった3D写真 -


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国立新美術館


東京・六本木の国立新美術館で開催されている「マグリット展」をみました(会期:2015年6月29日まで、注1)。常識の枠組みをとりはらった異空間を堪能できました。

ルネ=マグリット(1898−1967)はベルギーの国民的画家であり、20世紀美術を代表する芸術家です。今回は、ベルギー王立美術館、マグリット財団の全面的な協力をえて、世界10か国以上から代表作約130点があつまりました。

マグリットはつぎのようにかたっています(注2)。

シュルレアリストであるとは、
「見たもの」を頭から消し去り、
「まだ見ぬもの」を探し求めることだ。

会場には、つぎのような常識ではありえない世界がひろがっていました。

前面とはちがう世界が背後にのぞく。
表現が現実に連続する。
見えないものが見える。
人体の一部が別の物に変身する。
物の一部が人体に変化する。
世界が石化する。
ありえない尺度。
ありえない時間の一致。
ありえない空間(異次元空間)。
重力から解放される。
空間の一部が生物になる。

なかでも《光の帝国》は印象的でした。「夜と昼の和解と融合」がえがかれていました。

夜と昼という相矛盾するものが和解・融合し、同一のフィールドに実現するのかどうか、このような矛盾的自己同一は人類の永遠のテーマです。

たとえばつぎのような事柄についてです。

切実性と自発性
制約と自由
保全と開発
共存と競争
環境と主体
常識と独創
維持と進歩
保守と創造

空間や時間や重力といったわたしたちの思考や行動を制約する常識の枠をとびこえるマグリットの世界は、わたしたちの意識に強烈なインパクトをあたえ、わたしたちにつよい印象をのこします。

日常をはなれてこのような異空間を体験してみるのもたまにはいいのではないでしょか。



▼ 注1
京都市美術館に巡回します(2015年7月11日~10月12日)。

▼ 注2:参考文献
南雄介監修・著、福満葉子著『もっと知りたいマグリット 生涯と作品』東京美術、2015年3月20日
※ マグリットの入門書です。

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※ マグリットの生涯を作品とともに時系列でたどることができます。

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▼ 関連記事
フィールドワークで異空間を知る 〜川喜田二郎著『鳥葬の国』〜
絶景に接し、絶景を心のなかにとりこむ 〜 詩歩著『死ぬまでに行きたい!世界の絶景 日本編』〜
異空間旅行が人生を変える
地球の中から地球を見る - 国立科学博物館「シアター36○」-
絶景を旅して人生を変える 〜 小林克己著『10万円あれば行けちゃう! 世界の絶景100』〜
絶景を旅する 〜 H.I.S.著『世界の絶景さんぽ』〜
常識をはなれて異空間を体験する - 国立新美術館「マグリット展」-


NHKホールでホルン協奏曲をきき、ホルンの響きをたのしみました。

指揮:アンドリス=ポーガ
ホルン:ラデク=バボラーク
管弦楽:NHK交響楽団 
曲目:
 モーツァルト『交響曲 第1番 変ホ長調 K.16』
 モーツァルト『ホルン協奏曲 第1番 ニ長調 K.412』(レヴィン補筆完成版)
 R.シュトラウス『ホルン協奏曲 第1番 変ホ長調 作品11』
 ラフマニノフ『交響的舞曲 作品45』
 (2015年6月13日、NHKホール)

ラデク=バボラークは世界的なホルンの名手であり、わたしもかねてから注目していたのでききにいきました。

ホルンは、数ある楽器のなかでも特に響きを重視する楽器です。響きとは楽器からでる直接音というよりも、コンサートホールの反響板や壁などに反射してホールの空間全体にひろがる音の波動です。これは、直接音(演奏)そのものの周囲にひろがり、ホールの空間を全体的にみたすものです(図)。
150617 演奏と響き
図 演奏の周囲に響きがひろがりホールをみたす。


演奏・響き・ホールを図のようなモデルでとらえるとホールも楽器であるといわれるゆえんがよくわかります。響きが充実してこそゆたかな音場が形成されます(注)。

響きの空間は、主体である演奏者にとっては環境ですから、ホールも「主体-環境系」としてとらえることができます。

このように直接きこえてくる音(演奏)だけに集中するのではなく、ホールの空間全体にも意識をくばり、その空間を感じとってそこに没入できれば、よりふかく音楽を味わえるとおもいます。


▼ 注
NHKホールはふるい多目的ホールであり、現代のほかのコンサートホールにくらべて音響がわるいことが知られていますが、今回の演奏はそんなことを感じさせないすばらしい演奏でした。ラデク=バボラークは、めったにあらわれない歴史的なホルン吹きだとおもいました。


▼ ラデク=バボラークのおすすめミュージックはこちらです。

※ R.シュトラウス『ホルン協奏曲第1番』がはいっています。ただしピアノ伴奏です。


※ バッハ『無伴奏チェロ組曲』をホルンで演奏した前代未聞の名演です。





東京・上野の国立科学博物館で開催されている特別展「大アマゾン展」を再度みました(会期:2015.6.14まで、注1)。今回はサルの多様性に注目してみました(写真)。アマゾンにはおもしろいサルがたくさんいます。

IMG_2183 ピグミーマーモセット
ピグミーマーモセット

IMG_2284アカテタマリン
 アカテタマリン

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 ゴールデンライオンタマリン

IMG_2200_1エンペラータマリン
 エンペラータマリン

IMG_2289フキオマキザル
 フキオマキザル

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 ヨザル

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 アカウアカリ

IMG_2221ヒゲサキ
 ヒゲサキ

IMG_2317クロホエザル
 クロホエザル

IMG_2234カオグロクモザル
カオグロクモザル 

IMG_2237フンボルトウーリーモンキー
 フンボルトウーリーモンキー

IMG_2329ケナガクモザル
 ケナガクモザル


アマゾンは、生態系の全体をみても多様性に富んでいますが、サル類だけをみても大きな多様性があることがわかります。多様性は、対象を全体的にとらえて大観してこそみえてくるものです。局所を分析しているだけだと決してみえてきません。多様性を知ることは、地球環境を保全するためにあるいは環境変動に適応するために役立ちます。


▼ 注1
国立科学博物館・特別展「大アマゾン展」

▼ 関連記事
アマゾンの多様性を大観する - 国立科学博物館「大アマゾン展」(1) -
アマゾンを歴史的時間的にとらえる - 国立科学博物館「大アマゾン展」(2) -
アマゾンの多様性をメモする - 国立科学博物館「大アマゾン展」(3) -
アマゾンのサルの多様性をみる - 国立科学博物館「大アマゾン展」(4) -
生態系の階層構造をとらえる -「大アマゾン展」(5) -
人類の本来の生き方を知る - 伊沢紘生著『アマゾン探検記』-
アマゾンの生態系に共存原理をみる - 伊沢紘生著『アマゾン動物記』-
さまざまな種がすみわけて生態系をつくっている - 伊沢紘生著『新世界ザル アマゾンの熱帯雨林に野生の生きざまを追う』-
自然環境と共生して生きている人々がいる - アマゾン展 -

 

NHK 100分 de 名著『アンネの日記』は、『アンネの日記』の文学的な豊かさについて解説したガイドブックです。『アンネの日記』が生みだされた空間あるいは創造の場について理解がすすむ内容になっています。著者の小川洋子さんが実際に現地をおとずれたときの体験をまじえてかたりかけていて、写真や図面・地図などもでていてとてもわかりやすいです。

『アンネの日記』は、「隠れ家」時代を中心とした2年あまりの期間にアンネがつづった心の記録といえます。アンネらはその間いちども外の世界に出ることはありませんでした。

アンネはまさに、隠れ家というサナギのなかにいて、自分と向き合っていたのでしょう。アンネの思春期と、隠れ家の生活がぴったり重なり合っていたことも、なにか偶然の巡り合わせのように感じずにはいられません。

「隠れ家」に隠れて生活するという突然生じた想定外の状況がきわめて密度の高い創造の場を生みだしたことはあきらかです。「隠れ家」という非常にかぎられた空間がアンネの意識の場であったのであり、この制約のある世界が生産的・創造的な意義をもったわけです。意識の場とは情報処理がおこった場といいかえてもよいでしょう。

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図1 本書に掲載されている「隠れ家」の立体図と平面図
 
読者であるわたしたちも、物語あるいは言語に注目するだけではなく「隠れ家」の空間あるいは構造を想像しながら、その空間全体に意識をみたすようにして『アンネの日記』を読みなおしてみると味わいがさらにふかまるとおもいます(図2)。本書のなかの数々の図面や写真が大いに役立ちます。
 
150602 日記
図2 「隠れ家」という空間全体に意識をみたすようにする



▼ 追記
アンネは、終戦をむかえた暁には自分の日記を出版しようとしていました。つまり終戦をひとつの期限にして日記を書いていました。時間的に期限をくぎる、時間を限定するという制約もひとつの創造的な場を形成するために貢献したにちがいありません。

1944年の春、ロンドンからのラジオ・オーラニェの電波を通じて、オランダ亡命政権の文部大臣ヘリット=ボルケステインは、「戦争が終わったら、ドイツ占領下におけるオランダ国民の苦しみを記録した手記、あるいは手紙等を集めて、公開したいと考えている」とのべました。

この放送を聞くまで、もっぱら自分自身に宛てた手紙というかたちで彼女は日記を書いていましたが、この放送を聞いて自分も戦後に本を出したいとかんがえ、その基礎資料として日記をつかうことに決めていました。


▼ 引用文献
小川洋子著『NHK 100分 de 名著『アンネの日記』』NHK出版
NHK 100分 de 名著 『アンネの日記』[雑誌] NHKテキスト

アンネ=フランク著(深町眞理子訳)『アンネの日記』(増補新訂版)文藝春秋(文庫版:2003年4月、Kindle版:2014年6月)
アンネの日記 増補新訂版


▼ 関連記事
立体模型をみて構造をつかむ - アンネの「隠れ家」の模型 -
「隠れ家」の空間全体に意識をみたす - NHK 100分 de 名著『アンネの日記』-
旅をして、第二次世界大戦をとらえなおす -『ガイドブック『アンネの日記』を訪ねる』-


▼ 関連書籍
アンネゆかりの地をたずねる旅のガイドブックです。行きたいけれどなかなか時間がとれないという人たちの声にもこたえ、机の上で旅ができて読んでもおもしろい本になっています。もちろんこの本をもって現地に足をはこんでもよいです。


「隠れ家」とアンネたちをまもりつづけた人びとがいました。



『アンネの日記』(注1)のアンネの「隠れ家」の模型(写真)が杉並区立下井草図書館に展示されていました(注2)。隠れ家の構造がよくわかりました。

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この模型は、オランダのアンネ・フランク・ハウス財団より寄贈されたものです。あわせてアンネ・フランク関連の本も多数展示してありました。

アンネの隠れ家については図面は本で見たことはありましたが、どのような構造や間取りになっていたのか、どのように隠れていたのか、今回、立体的な模型で実際に見ることができてはっきりわかりました。

立体模型は、構造あるいは全体像をつかむためにとても役にたちます



▼ 注1:アンネ=フランク著(深町眞理子訳)『アンネの日記』(増補新訂版)文藝春秋(文庫版:2003年4月、Kindle版:2014年6月)
『アンネの日記』が最初に世に出たのは1947年であった。その後1991年には、1947年版でカットされていたアンネの人間味あふれる記述(するどい批判精神や性のめざめなど)を復活させた「完全版」が出版された。そして、1998年にあらたに発見された5ページ分をくわえ、翻訳資料をさらに徹底させてこの『アンネの日記』(増補新訂版)が出版された。これはまさに「アンネの日記・決定版」といえる。

『Google Earth で地理学習』はバーチャル地球儀「Google Earth」をたのしむための本です。

Google Earth をつかえば地球上のあらゆる場所の衛星写真を見ることができます。マウスをドラッグすれば、地球上のどんな地点へでもあっというまに移動できます。自分が行ったことのある場所、行ったことがない場所も鳥になったような気持ちでながめることができます。山や谷に行けばその起伏を立体的に見ることもできます。

今では、ダウンロードをしなくても Google Map からワンクリックで Google Earth に入ることができ、だれでも簡単に操作することができます。

目 次
第1章 Google Earth をつかってみよう
第2章 町をながめる
第3章 日本を知る
第4章 世界を旅する
第5章 地球を考える
第6章 資料編

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Google Earth をつかえば世界中の衛星写真をまるで地球儀をまわしているかのように閲覧することができます。リアルな 3D の建物や航空写真、起伏のある地形もぜひ見てください。ヘリコプターがなくてもヘリコプタービューを体験することができます。都市や名所・各地のお店やサービスを検索することもできます。

まずは、自分の家をさがしてみる、その周辺をながめてみる、そして日本列島をながめてみます。

仏教の歴史をたどる」(80ページ)では、歴史的な出来事を地理的空間的にとらえなおすことができます。歴史的な出来事を言葉ではなく場所と衛星画像で整理しおぼえることができます。やってみると実におもしろいです。これは、「空からまなぶ歴史」とでもよべるあたらしい学習法をきりひらきます。

空からまなべるのは歴史だけではありません。地域の国のこと世界のこと、どれもが「空からまなべる」時代になったのです。

日本の世界遺産」(84ページ)や「いってみたい世界遺産」(114ページ)、「世界一周にでかけよう」(124ページ)を利用して世界一周の仮想旅行を体験してみてください。横浜を出港して世界の各都市をまわる豪華客船のルートがでています。

Google Earth は地球や地域の大局をつかむための手段であり大観の技術を提供します。そしてつぎには気に入った場所、ここぞという地点に実際に行ってみます。全体をみて部分に入る、大局をつかんで局所に切りこむことをおすすめします。



▼ 引用文献
塩飽晴海著『Google Earth で地理学習 ぼくらの町を衛星写真でのぞいてみよう』理論社、2007年3月
Google Earthで地理学習―ぼくらの町を衛星写真でのぞいてみよう

▼ 関連記事
Googleマップと Google Earth を活用して心のなかに地図をつくる
大局をみて、局所をほりさげ、イメージをふくらませる
鳥瞰映像と実体験をくみあわせて理解をふかめる 〜後藤和久著『Google Earth でみる地球の歴史』〜
Googleマップの「マイマップ」 をつかって体験記憶を想起する
ニュージーランドを記憶の場にする 〜 DVD『トラベラーズ イングリッシュ5 ニュージーランド南島編』〜
飛行ルートから絶景を一望する 〜 杉江弘著『高度1万メートルからの地球絶景』〜
スカイツリーにのぼって首都を大観する
日本の原風景をみる - 青柳健二『行ってみたい日本人の知恵の風景74選』-
Googleマップを活用して情報をファイルし検索する


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