日本語の大黒柱は述部にあります。「題目-述部」という構造が基本です。知的生産がすすみます。
日本語を書く技術(作文技術)は、日本語をつかう者にとって、人間主体の情報処理(インプット→プロセシング→アウトプット)における、アウトプットの技術としてとても重要です。日本語には、いくつかの原則があり、これらにもとづいて練習をすすめれば、わかりやすい日本語が誰でも書けるようになります。


191202 日本語


以下に、三上章著『象は鼻が長い - 日本文法入門 -』『続・現代語法序説 - 主語廃止論 -』、本多勝一著『日本語の作文技術』『実戦・日本語の作文技術』、川喜田二郎著『発想法』、梅棹忠夫著『知的財産の技術』、栗田昌裕著『「速く・わかりやすく」書く技術』などにもとづいて日本語の原則をまとめます。



日本語の原則

1. 語順の原則
  • 1-1. 述部(動詞・形容詞・形容動詞)が最後にくる。
  • 1-2. 形容する詞句が先にくる(修飾辞が被修飾辞の前にくる)。
  • 1-3. ながい修飾語ほど先に。
  • 1-4. 句を先に。


2. テンの原則
  • 2-1. ながい修飾語:ながい修飾語が2つ以上あるときにその境界にテンをうつ。
  • 2-2. 逆順:語順が逆になったときにテンをうつ。


3. 助詞の原則
  • 3-1. 係助詞「は」は題目をあらわす(「は」の本務)。
  • 3-2. 係助詞「は」は、格助詞「が」「の」「に」「を」を兼務する。
  • 3-3. 格助詞「が」は主格をしめす。
  • 3-4. 格助詞「の」は連体格(属格)をしめす。
  • 3-5. 格助詞「に」は位置格・方向格をしめす。
  • 3-6. 格助詞「を」は対格をしめす。


4. 漢字とカナの原則
漢字とカナを併用して視覚的にわかりやすくする。


5. 知的生産の原則
  • 5-1. 並列的な編集から直列的な表現へ。
  • 5-2. 情報を統合する。


6. 段落の原則
情報のひとまとまりを段落にする。
  • 6-1. 物語法:時間的ながれのなかのひとつの場面を段落にする。
  • 6-2. 類比法:類似した情報をひとまとまりにして段落にする。


7. 階層ファイルの原則
段落、節、章というように階層的に情報をファイルする。








日本語の大黒柱は述部にあり、「題目-述部」という構造が基本です。「主語-述語」ではありません。「○○は」と「○○が」をひとくくりにして “主語” としてとらえて混乱している場合がありますが、「は」は係助詞、「が」は格助詞であり、「○○は」と「○○が」をつかいわけなければなりません。

また「5. 知的生産の原則」以下は日本語にかぎらず何語でもつかえます。



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