特別展「医は仁術」(会場:国立科学博物館) (注) を先日みました。

本展では、江戸時代の希少な解剖図などの史料、医療道具などを通して、中国からきた漢方と西洋からきた蘭方が、日本で独自に発展して人々をいかにすくってきたかを展示・解説していました。

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図 会場案内図


わたしの印象にのこったのは「飲食養生鑑」(いんしょくようじょうかがみ)です。

これは、江戸時代後期の浮世絵であり、体内の構造と働きを見せた戯画です。見ておもしろいため庶民の間でとても評判になり、養生の知識を庶民にひろめるために役立ったそうです。 

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写真1 飲食養生鑑


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写真2 拡大図


人の絵とともに、医学的知識が言語で解説されている図であり、絵(イメージ)の中に言語がうめこまれていて、イメージと言語がむすびついているところに大きな特色があります。

イメージの中に言語をうめこみ、イメージと言語とが統合された世界を表現することは、情報処理の観点からみても意義のあることであり、「図解法」を実践するうえで特に参考になります


注: 特別展「医は仁術」
会期:2014年3月15日(土)~6月15日(日)
主催:国立科学博物館、TBS、朝日新聞