多数の剥製が展示されています。最新の DNA 分析によってあきらかになった分類と進化がわかります。
特別展「大哺乳類展2」が国立科学博物館で開催されています(注1)。

近年、DNA 分析による生物の研究がすすみ、動物の系統分類の研究もめざましく、哺乳類の系統樹もかきかえられました。

特別展会場の Zone 3 では、「哺乳類大行進」と題して、非常に多数の剥製をみながら哺乳類の分類と系統を理解できます。

最新の系統分類(系統樹)によると、哺乳類は、原獣類・有袋類・真獣類に大別され、真獣類は、アフリカ獣類・異節類・ユーアーコンタグリレス・ローラシアテリアに細分されます。


・原獣類
・有袋類
・真獣類

  アフリカ獣類
  異節類
  ユーアーコンタグリレス
  ローラシアテリア

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ステレオ写真はいずれも交差法で立体視ができます。
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 -





原獣類


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ハリモグラ
(単孔目 ハリモグラ科)



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カモノハシ
(単孔目 カモノハシ科)





有袋類


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シマオイワワラビー
(双前歯目 カンガルー科)



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フクロモモンガ
(双前歯目 フクロモモンガ科)



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ウォンバット
(双前歯目 ウォンバット科)





真獣類

アフリカ獣類


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アジアゾウ
(長鼻目 ゾウ科)



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ジュゴン
(海牛目 ジュゴン科)



異節類


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ココノオビアルマジロ(上)、スベオアルマジロ(左)
ムツオビアルマジロ(右上)、マタコミツオビアルマジロ(右下)
(いずれも被甲目 アルマジロ科)




(つづく)



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▼ 注1
特別展「大哺乳類展2」
会場:国立科学博物館・地球館
会期:3月21日~6月16日

▼ 参考文献
朝日新聞社編『大哺乳類展2』(図録)、朝日新聞社、2019年