今月をやりぬけば、英語という言葉全体がすっきりと見通せます。
今月の「NHK ラジオ英会話」では、過去分詞・受動態・節をつかったいいかたを練習しています。




Lesson 141:過去分詞 ①「名詞の修飾」

The things stolen were not so valuable.

the things(モノ)といいきってから、どのようなモノなのかを stolen と説明をくわえています。「説明ルール」(説明は後ろにおく)がはたらいています。



Lesson 142:過去分詞 ②「さまざまな修飾」

Compared to Tokyo, San Francisco is a small city.

compare の過去分詞をもちいた compared to . . . が文を修飾する分詞構文です。「指定ルール」(指定は前から)の原則によって compared to Tokyo は、「東京との比較において」のことなんですよと後ろにつづく内容を指定する表現となっています。




Lesson 143:受動態 ①「受動態の基本」

All the photos were taken by my boyfriend.

この形は、主語を、過去分詞(~される)で説明する説明型、通常の be 動詞文です。We are happy. と本質的に何らかわるところのない形です。主語に、説明語句として過去分詞をならべる意識でつくります。



Lesson 144:受動態 ②「受動態と時表現・助動詞」

My wife and I have been invited to Hiro’s New Year’s Eve party.

be invited を現在完了形にして have been invited にしました。現在完了形特有の現在の状況に焦点があった文です。



Lesson 146:受動態 ③「受動態と wh 疑問文」

When was it written?

wh 疑問文は欠けた情報を相手にもとめるタイプの疑問文です。



Lesson 147:受動態 ④「授与型の受動態」

Our science club was given an award.

授与型(~に…をあげる・くれる)の受動態です。



Lesson 148:受動態 ⑤「目的語説明型の受動態」
Emma, one of my assistants, is seen entering the room.

ポイントは is seen entering the room です。この形も目的語説明型の基本型であり、説明語句として動詞 -ing 形がつかわれています。



Lesson 149:受動態 ⑥「句動詞の受動態」
This concert will be talked about for years.

動詞を中心に複数の語があつまり1つの動詞として機能するフレーズは「句動詞(phrasal verb)」とよばれ、あたかも1つの動詞であるかのようにまとめてあつかいます。



Lesson 151:受動態 ⑦「伝達系・思考系動詞の受動態」

Jericho is said to be the oldest city in the world.

受動態 is said の内容を to 不定詞で展開しています。



Lesson 152:受動態 ⑧「受動態の使いどころ」

English is spoken in many different countries.

誰がいったのかわからない、誰がいったかいえないケースでは受動態が優先となります。




Lesson 153:文の中の小さな文「節 ① that 節(主語位置)」

That he is hiding something is plain to see.


この文では「 that +節」がつかわれています。節は、「~は…だ」という文内容をもったパッケージ表現です。



2018-11-26 22.48.43

that は、距離のあるものをさす「あれ」ということです。「あれはね」といって相手の注意をその対象物に「導く」単語です。ここから、 that に「導く」ニュアンスがうまれています。that 節でつかわれている that も、それ以降の節内容に聞き手を導くはたきをしています。



Lesson 154:文の中の小さな文「節 ② that 節(リポート文・説明語句の位置)」

He told me that he doesn’t want to lose me.

この文は told me の後ろに that 節をおいています。「説明ルール」(説明は後ろにおく)によって、この位置には「told me の説明」という機能があたえられています。that 以下が現在の事実であることをつよく意識しています。この文のように、後ろにつづく文が複雑であったり、相手に正確に理解してもらったりすることが重要な文脈では that がこのまれます。これも「導く」という機能によるものです。



Lesson 156:文の中の小さな文「節 ③ if / whether 節」

Whether you like it or not isn’t important.

that 節とおなじように「文中の場所」によって機能をあたえられます。この文は主語位置にあるため、「あなたがそれを好きかどうか」と主語になります。



Lesson 157:文の中の小さな文「節 ④ wh 節」

Where she lives is a mystery.

that 節・if / whether 節とまったく同様に、文にうめこまれる場所にしたがって機能があたえられます。



Lesson 158:文の中の小さな文「節 ⑤ 疑問のキモチが宿る場所」

Can you tell me where I’m going wrong?

where I’m going wrong は「僕がどこで間違えている(のか)」という文の要素であり、疑問のニュアンスはまったくありません。疑問のキモチは疑問形にやどります。




Lesson 159:「配置の言葉」英語

I heard a rumor that Risa is moving to Osaka.

that 節は、a rumor の後ろにきているのですからその説明となっています。



決まった場所にXを並べろ
Chris was
  happy.
  a chef.
  on duty.
  fishing.
  injured in the accident.
  to regret his foolish behavior.

The sinple fact is
  that we are overworked and underpaid.

The question is
  whether our business can survive or not.

This is
  exactly what I wanted for my birthday.

英文づくりの基本は「決まった場所にXを並べろ」です。be 動詞の後ろは「主語の説明」に決まっています。何をならべてもそうです。適切だと感じる要素(名詞でも形容詞でも節でも)をならべていけばよいのです。任意の要素(X)を状況にあわせてならべるのが「配置の言葉」英語です。「基本文型」と「修飾の語順ルール」(指定ルールと説明ルール)がわかったら、あとはならべていけばよいだけです(注)。

これで、英語という言葉全体がすっきりと見通せました。




なんだ、そういうことだったのか。たとえば that の意味とつかいかたも。納得できました。今月のレッスンを最後までやりぬけば一気に霧がはれます。先が見通せます。見通せると、これからどこをどうすすんでいったらいいのかもわかります。ビジョンがうかびます。努力ができます。頑張ってください。


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to 不定詞 と 動詞 -ing 形 - NHK ラジオ英会話(10月)-

▼ 参考文献
『NHK ラジオ英会話 2018年11月号』(NHKテキスト)NHK出版、2018年

▼ CD

▼ 注
日本語にも修飾の語順ルールがあります。これも非常に単純な原理であり、これをしっているだけでわかりやすい日本語がすぐにつくれます。逆にしらないでいるといつまでも霧がはれません。そもそも世界中のあらゆる言語に語順ルールが存在します。
本多勝一著『日本語の作文技術』をつかいこなす - まとめ -

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