生きがいは今、ここにひそんでいます。発見し、決断します。
NHK Eテレ「100分 de 名著」司会者の島津有理子アナウンサーが同番組ホームページで NHK の退職を報告しました。


20年間勤めてきた組織を離れ、医師を目指して大学で勉強することにいたしました。

今回の決断の背中を押してくれたのは、実はこの番組です。5月にお伝えした「生きがいについて」を読んでいるうちに、自分の内面と向き合い、幼い頃からの思いを叶えるべきではないかと思うようになりました。


「生きがいについて」とは、神谷美恵子著『生きがいについて』のことです。
あなたの生きがいは何ですか? - 100分 de 名著:神谷美恵子著『生きがいについて』(NHK・Eテレ)-

わたしも感銘をうけました。

たとえば療養所のなかでおなじ条件下にあっても、生きる意味をうしなってなやんでいる人と、生きるよろこびにあふれている人がいます。心のなかに生じている「渇き」は、その人自身の心の底からわきでてくる「泉」でなくてはいやすことはできません。その「泉」こそが生きがいであり、それは、みずから発見するしかありません。そして生きがいは今、ここにひそんでいるのです。

「療養所」は、社会とおきかえてもよいでしょう。おなじ社会のなかでおなじ条件下にあっても、生きる意味をうしなっている人と、生きるよろこびにあふれている人がいます。 これは、外的条件や他者がしてくれることの問題ではありません。

大きな組織を中年にして退職し、医師を目指すということは大きな決断だとおどろく人もいるかもしれませんが、神谷恵美子でしたら納得するにちがいありません。

決断は、人生の大きな区切りです。決断と同時に生きがいが発現します。今後のすべてがそこに胚胎されます。瞬間にすべてがあります。

決断の実例としてここに記録するとともに、島津有理子さんにエールをおくりたいとおもいます。


▼ 注
NHK Eテレ「100分 de 名著」
ゆりこ’s EYE