時表現は単に時をあらわすだけではありません。英語の感覚をとらえ、アウトプットする練習をします。
NHK ラジオ英会話の6月のテーマは「時表現の完成」でした。



現在形
過去形と丁寧表現
進行形
現在完了形
現在完了進行形
過去完了形
未来完了形
時制の一致


現在形は、「広く安定した(広く成り立つ)状況」をあらわします。「この瞬間起こっていることを描写する」形ではありません。

My dad takes the first bullet train every.

「思う」「知っている」「好きだ」など、現在いだいている思考・感情は現在形であらわします。

I think that you’re not taking your studies seriously enough.

話し手が「宣言」をするときには現在形をつかいます。

I promise I won’t be late again.

前提は、現在形をつかいます。

Give me a call when you’re ready to go for dinner, OK? 
I’ll let you know as soon as I get more information
I’ll tell you the latest gossip after everyone leaves
If you are a good boy, I will buy you an ice cream. 


過去形のニュアンスは「距離感」です。

I saw a cool bike in the store.

過去形が、丁寧な印象につながるのは距離感があるからです。

I hoped you could lend me some money.

過去形により、力強い断言ではなく、意味の強さを減じることができます。これも距離感から。

David could fix it.


進行形は行為の客観的な描写です。おこなわれている行為を客観的に俯瞰してながめています。進行形につかえる・つかえないの判断は、そこに行為が感じられるかどうかということです。

I’m planning a trip to London, so I’m checking out various websites.


現在完了形は、「過去を引き寄せて現在を述べる」ことにその特徴があり、 現在にむかって過去がグッとズームアップしてくる感覚です。

I’ve finished my homework!

will は、まだ見ぬことを「〜だろう」と見通す「予測の助動詞」です。現在の状況について予測するときにもつかえます。

Let’ s call the hotel. They will have arrived there by now.




英語を日本語に訳して理解するのではなく(「英語→日本語訳」ではなく)、メッセージを英語にして言うようにします。「メッセージ→英語」ということです。

メッセージは心のなかにまず生じます。そもそも何をつたえたいのか、みずからのメッセージをはっきりさせなければなりません。そして言葉とは、言葉になるまえに心のなかに生じたメッセージを言葉にしたものです。人間主体の情報処理の観点からいうと「プロセシング→アウトプット」ということです(図1)。


180705 英語
図1 メッセージ→英語


「英語→日本語訳」というのは「インプット→プロセシング」ということでした。英文をよむことはインプット、日本語におきかえて理解することはプロセシングです。しかしこれでは、アウトプット訓練ができません。

前世紀までの日本の教育は、欧米の文明をとりいれることをおもな目的にしていました。日本の学校教育は、インプットと暗記にかたよりすぎていました。“つめこみ教育” をしていました。

しかし時代はかわりました。つめこみと暗記ばかりしていて、じっとだまっているのはいけません。アウトプットをみずから主体的にしていくことが重要です。アウトプットができるように訓練すべきです。よくできたアウトプットが情報処理をさらにすすめます。


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▼ 参考文献
『NHK ラジオ英会話』2018年6月号(テキスト)NHK出版
『NHK CD ラジオ英会話』2018年6月号(CD)NHK出版